ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【松崎 真生のTOP50参戦記】第2戦、第3戦にてトーナメントの本当の難しさを知る

寄稿:松崎 真生
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク
夏のバス釣り入門

こんにちは!サンラインバステスターの松崎真生です。

春編に引き続きJB TOP50参戦記、今回は夏編ということで第2戦、第3戦を振り返っていきたいと思います。

松崎 真生(Matsuzaki Mao) プロフィール

高校時代に長良川でのバスフィッシングに衝撃を受け、高校卒業と同時にボートを購入しそのまま通い詰める。 19歳で単身長良川近郊に移り住み、ガイド「MAO Guide Service」をスタート。 大江川、五三川のオカッパリにも造詣が深い若手成長株。2000年8月生まれ。

第2戦:山口県小野湖へ!

第2戦は山口県にある小野湖。

キモはエリア選択

山間部に位置するリザーバーで、3本の川筋からなる大きなフィールドです。この小野湖はエンジンを使えないため、アルミボートなどの小さな船にエレキを前後に付けて行う試合となりました。

小野湖は、第1戦の野村ダムよりも大きいんじゃないかと思うほど大規模なリザーバー。それゆえに移動にとてつもない時間がかかるため、エリア選択がとても重要な要素になったと思います。試合のスタートは湖のど真ん中。例えば下流に行こうと思えば30分、上流では20分、往復にすると実に1時間近くもかかってしまいます。それを覚悟の上で勝負に行くのか、会場付近をテンポよく攻めるのか…15時まである試合時間(最終日は13時まで)を“どのように使うのか”がとても重要という感じ。

まさかのリミットメイク!決勝進出へ!

小野湖のという湖は水質がステイン。またシャローからディープまで、カバーや沈み物、オダ、様々なシチュエーションがあります。ベイトはブルーギル、ワタカ、エビ…と、数はすごくいる感じでしたが、個人的には何故かバスはそこまで多くない印象の湖です。

プラクティスでは2日で1本か2本釣れたら良い…といった感じで、3本リミットメイクなんて夢のまた夢。そんな感触で練習を終えました。

一段下にバスがいる

試合前の公式練習2日、オフリミット1日と滞在する中で、毎日少しずつ水が減っていく。そんな状況でついに初日を迎えました。

プラクティスはあまり感触を得られませんでしたが、水位が下がる中、魚の居場所も変わるだろうと試合中に魚を探しなが魚を探していく展開で進めることにしました。その結果、魚がバンクから一段下のレイダウンやオダ、立木にいることに気づきランガンをした結果初日まさかのリミットメイクに成功3本1514gで17位スタート。

2日目は、初日に得た情報をフル活用してエリアを広げ、初日よりも魚を釣り3本2640gで短日4位ウエイトアップに成功!2日間のウエイトを合わせ4位で決勝へ進出することができました。

残るは最終日。選択肢は2つ

2日目が終わった夜、優勝も狙える位置で3日目どのように攻めるのかを考える中で、自分の選択肢としては「初日・2日目の魚を追う」、あるいは「新たな展開に持っていく」この2つがありました。新たな展開に進みたい気持ちはあるけれども、自分の引き出しと減水にともなって良くなるエリアが一致しなかったので、最終的には三日間同じ釣りをすることを選択。

その結果、3日目は初めてのバラシもあり1本350g総合12位で終了となりました。

3日目の結果を見ると減水によってエビが固まり、それにバスがボイルするなどシャローが火を吹いていたようで、2キロクラスのバスも釣れていました。頭の片隅には自分の釣りが釣れていない中、エリアを変えるべきと言う考えもありながらも…動けなかったことが悔やまれます。やはり3日間の試合でまぐれは起きないし、その場その場で臨機応変に考え釣っていく柔軟さが必要です。今回はそれが自分に足りない実力だと感じる試合となりました。

タックルのこと

ちなみに、三日間釣ったルアーは全て同じで、62LのロッドにメインラインはサンラインのシンキングPEラインオールマイトの0.8号。リーダーにはトルネードVハード1.5号をセット。

 

そしてルアーは「レッグワーム」で、3.5gダウンショットです。

カバーを攻める展開の中、強いオールマイトに強いリーダーのセッティングは大きなアドバンテージになりました。もちろん試合中ラインブレイクは一度もなく、また2日目のキロアップも安心してキャッチすることができました。

第3戦:福岡県遠賀川へ!

先に結果から言うと…2日間ノーフィッシュで終了となりました。

ほんとにこの試合は、経験不足、実力不足、試合への向き合い方の足りなさが露骨に出てしまう結果となりました。

遠賀川のトーナメントエリアは全長8キロほど。9割が護岸、1割がカバーで沖の沈み、物を狙うという感じ。エリア的にも決して広くはないトーナメントフィールドという印象。

魚探の進化により沖のストラクチャーは誰でも知っているし、いかにタイミングよく地合いをとらえて釣っていくかがキーになる中、初日のワンバイトをミスしてからは何もなく2日間を終了しました。

敗因を次回に活かして

この試合の敗因は沢山あります、集中力、自信、といった気持ちの部分で負けていたと感じています。

7月、真夏の灼熱の中で15時まで集中力を切らさずに、自信を持ってルアーを投げられていたか。本当にできていれば結果は違うものになった、と思うほどに試合中のメンタルはダメダメでした。

この第2戦 3戦でものは、自分のトーナメント経験の中、とても重要なことを感じられ、気づかされる試合となった事は間違いありません。また、さらに強くなれるキッカケを得ることができたと捉えて第4戦の桧原湖は集中力マックスで行きたいと思います!

関連記事

【松崎 真生のTOP50参戦記】第1戦にして初陣「ゲーリーインターナショナルCUP」を振り返る!

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」