…近海ボートゲームの“なんでもロッド”として、記者が実際に使っている「Equalizer S70MH BOAT CASTING GAME/イコライザー70 ボートキャスティングゲーム」。
大は小を兼ねると言いますが、実際できなくはないんです。ライト系も。
つくづく釣り人とは愚かな生き物。できなくはない=快適かと言えばそうではない。“ライト系全般イケるロッド”があれば、それこそ鬼に金棒じゃないか…なんて思う始末。
ライト系全般をカバーできる1本がほしい
記者の言う“ライト系”とは、バチコンアジング、ボートアジング、ボートメバルといったジャンル。
もちろんショア用のアジングロッド、メバリングロッドは所有しています。いざボートで…となると少し重いウエイトが必要だったり、いわんやバチコンともなると30gや40g超のオモリ負荷に耐える必要がある。
それぞれゲーム性が高く、間違いなくおもしろい釣り。好きなジャンルでもあるし、専用のタックルを揃えるのが一番良いんですが、実際のところ年に何回使うんだ?1本でなんとかならないのか?と。随分と夢のないセコい話で大変恐縮なのですが、これが小遣い制サラリーマンのリアル。
で、入手したのが「Equalizer S68LS VERTICAL CONTACT GAME/イコライザー68 バーチカルコンタクトゲーム」。
なぜイコライザー68だったのか
記者が感じた魅力はそのバーサタイル性。バーチカルコンタクトゲームの名前が示す通り“バチコン用”に特化したロッドながらジグ単もキャストもできるという触れ込みの不思議なロッド。そう、まさに記者の理想の1本なのです。
スペックはこんな感じ。
ではなぜ、そんなにバーサタイルなのか。
まず注目したいのはブランクス。
バチコンに特化している=相手は繊細なアタリに口の弱いアジ。だからなのか、めちゃめちゃしなやかながらキンキン感度のソリッドティップ、40gを超えるオモリを軽くリフトできる強靭なバット、そして口切れを抑えるティップからバットまで“なめらか”に繋ぐベリーが特長的。
…で、持ち重りのしない“軽さ”も特筆すべきで、実際にキャストしてみるとしっかり投げやすい。
この調子と軽さがジグ単のキャストを可能にさせているのかと納得。感覚で言えば、ライトなタイラバや15号クラスのイカメタル空中戦なんかも全然いける、いやむしろ適任と言えそうな調子。
そしてマグバイトのお家芸、脱着式グリップ「EGM/EXTEND GRIP MECHANISM」を搭載。
バーチカルでは巻き上げ重視の脇挟みスタイル、エンドを外せばキャストやアクション時にジャマにならない長さになると。
2500~3000番くらいのリールにPE0.4~0.6程度を巻いとけば、バチコン、ジグ単、プラグ、タイラバ、イカメタル、オモリグ…ホントになんでもできちゃいそう。“オフシーズン知らず”となりうる1本に期待は高まるばかり。
バーサタイルで言えば
まだある。そう、ショア。
これだけの軽さ、強度、感度、キャストのしやすさ、そして取り回しの良さがあれば、ショアでも全然使えるはず。
例えば、カリッカリのジグ単近距離戦のメイン機をお持ちであれば、サブ機としても良いだろうし、2g以上のウエイトのジグ単やプラグといったパワー系アジメバゲームにも使える。あるいはバスの超フィネスロッドとしてもおもしろそう。
「これでいい」ではなく「これがいい」
バーサタイルといえば強くはなく、そして弱くもない。悪く言えば“どっちつかず”のイメージはないでしょうか?
そもそもこのロッドはバーサタイルを狙いにいったロッドではなく、バチコンに振り切ったからこそのバーサタイル性。つまり強く、そして弱く、それでいて感度はキンキンのロッド。
今の時点で不満があるとすれば、あれこれできてしまうがゆえに釣りに行く回数が増える。…ん?それじゃあ本末転倒じゃないか!ということでしょうか。
少なくとも。これでいいやと入手した1本にして、これがいいと思わせる「イコライザー68」。釣り人の釣りのスタイルごと変えてしまう可能性も十分な良いロッドです。
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