私、魚を釣るのはもちろんのこと、食べるのも好きです。
よく足を運ぶ、とある鮮魚店で「今年はサンマいいよ。背中盛り上がって脂も乗ってるよ」と。
秋の味覚「サンマ」
確かに体高もあって青々としていて、下アゴの先端も黄色い。サンマの目利きには詳しくないけれど、遠い昔、じいちゃんに「黄色いヤツは鮮度がイイ」と言われた記憶が。
秋の味覚「サンマ」、買ってみた。というのも「刺身OK」とのことでもあったから。焼きはもちろんのこと、刺身や炙りでも食べてみたいな…なんて思って。
ピチットを使ってみよう
もうひとつ理由があって、「そうだ!刺身がイケるならピチット使ってみよう」と思ったから。
オカモト株式会社の食品用浸透圧脱水シート「ピチット」は、包んだ食材のドリップ(水分)と生臭みをシートが吸収し、旨みを凝縮する仕組みを持っています。
秋の味覚「サンマ」。脂が乗った身は塩焼きにすれば格別ですが、その一方で「臭みが出やすい」「焼くと身が崩れる」「時間が経つと鮮度が落ちやすい」といった悩みもつきまとう魚です。家庭でサンマを扱う際、この課題をどう克服するかが、美味しさの分かれ目になります。
「ピチット」は単なる脱水ではなく、生臭みを減らし旨みを凝縮するのがポイント。
1枚のシートに見えますが、厳密にはごく薄い2枚のシートの間に水あめが挟まれた構造。
そしてシートには目では判別できない小さな穴が空いています。この穴を、生臭み成分と水分は通り、シート内に保持。けれど旨み成分はこの穴を通らないから、結果として水分と生臭みをとり、食材の旨み成分は食材に残る…というもの。
例えば熟成寿司や干物など、繊細な調理現場でも採用されており、一般家庭でも使えるようになったことで注目度が高まっています。
サンマに使うとどう変わる?
実際にサンマにピチットを使うと、以下のような効果が得られます。
生臭みが減る:ドリップや生臭さが減少。
旨みが濃くなる:水分が程よく抜けて旨みが凝縮。
調理しやすい:身が締まり、捌いても崩れにくい。
まさに「家庭でプロの味」を実現するアイテム!
捌いたサンマを1〜2時間ピチットに。水分が抜け、生臭みが減り濃厚な味わいに。
三枚におろし水分をよく拭いたサンマを「ピチット」のマイルド(低吸収タイプ)で包み、今回は1.5時間ほど冷蔵庫で寝かせてみました。
食材に文字通りピチッと貼り付けるように包むのがポイント!
▽90分後…

△取り出すと皮にシワが寄り、水分が抜けていることが分かります
三枚におろしたサンマをピチットで包み、5、6時間冷蔵すれば一夜干し風にも。旨みが凝縮し、焼けば香ばしい一夜干し風になります。
丸ごとのサンマを2時間ほど包んでから焼くと、ふっくらジューシーに仕上がります。
塩焼きの方は「ピチット」のレギュラー(高吸収タイプ)を使用。こちらもキッチリと身にくっつくように巻きます。
▽120分後…

△分かりますかね?マットな感じといいますか、水分が抜けて皮にシワが出来ているのが
身近な魚をもっと簡単に美味しく
サンマは脂がのるほど美味しい魚ですが、そのぶん扱いにコツが要ります。ピチットを使えば、生臭みを抑えながら旨みを凝縮し、保存や調理もスムーズに。
また、これは何もサンマに限ったことではなく、身近なお魚やお肉にも。いつもの食材を包むだけの簡単な「ひと工夫」として、ピチットは強い味方になるのではないでしょうか!