大好きなんです、フロッグが。
出そう、出そう…バフゥッ!みたいな、ドキドキ・ワクワク感がたまらなくて。
…自分でチューンしたフロッグだとなおさら。
フロッグをいじってますか?
もちろんフロッグは箱から出して、そのままでも使えます。ではなぜ、チューニングするのか。
記者は、中に水を入れたくない(浮力を保ちたい)のが1つ。 あとは、カバーの濃さに合わせて好みの重さにしたい、浮き姿勢やアクションなどを調整したい、強度を出したい…などが理由。
と言う訳で、実際に行っているフロッグのチューン方法をご紹介。
ただし、全工程を再現しないといけない訳では決してなく、例えば「バイトの時にフックがズレるのを防ぎたい」など、目的に応じて端折ってもらって大丈夫です。
①好みのフロッグ
②瞬間接着剤
③スレッド(糸)
正直1つあればOK。フロッグの色と合わせたり、差し色にしたりするとオシャレだったりして。
④イージープル
フロッグ用のイージープル&ベントニードルセット【フィネス】があると便利。
⑤接着剤(シーラー)
硬さや使いやすさなどそれぞれ異なるので、好みのモノを用意。
⑥熱収縮チューブ
色はお好みで。後々説明しますが、シンカーとフックに被せるので細すぎるのはNG。
⑦好みでシンカーやブレードなど
準備が整って、まずすることはフロッグからフックを外すこと。
今回は大好きなバップ【ラッティーツイスター】をいじっていきます。
裂けないようゆっくり引き抜くとこんな感じ。 皮だけの状態にして、中性洗剤で洗ってよーく乾かす。ここを怠ると、シーラーがちゃんとくっ付いてくれなかったりします。
ここで、フロッグの重さを決める。
濃いカバーを攻めるには重め、オープン~パラ菱や1枚菱などのライトカバーなら軽め、手持ちのタックルに合わせて…などで調整。
オモリは糸オモリや板オモリが基本。プラグなどに入れるウエイトボールを入れると個数によって重さを微調整でき、さらに「コロコロ」とラトル音が発生。記者はアピールを強めたいときなどに入れています。※入れすぎるとフロッグが凹まずフッキングが悪くなるので注意。
重さが決まれば、次はフックにオモリを固定していきます。個人的には、ここで浮き姿勢が決まったりするのでけっこう重要な部分。 フロッグの形やどういうシチュエーションで使うかなどを考えながら水平浮きや垂直浮きなどを設定。
一度固定すると後で調整するのが面倒なので、まずは軽くオモリを巻いて洗面所などで一度浮かせて浮き姿勢などを確認するのがオススメ。
で、位置が決まったらシンカーを固定していきます。
何度もライギョにオモリの位置をズラされたことがあるので、ズレないようフックに下糸を巻いて…
その上にオモリを巻いていく。
巻き終われば、適当に1~2滴瞬間接着剤を垂らして仮で固定。さらにその上から“ガッツリ”熱圧縮チューブで固定。もしオモリがチューブ入りきらなければ、プライヤーなどである程度は伸ばせます。細すぎると裂けるのでご注意を。
被せてライターなどで炙って固定、手で動かしてみてビクともしなければ成功。
忘れちゃいけないのがアイの補強。特にライギョゲームだとPE8号とか10号で無茶なファイトをするんで、けっこうこの部分が伸びる。なので、フックに下糸を巻く容量でぐるぐる巻きにして瞬間接着剤をひと垂らし。後でフロッグを被せる時に干渉しない位置までスレッドを巻くのがコツです。
なお、ここまでの工程は“結局フロッグの中に隠れてしまう”ので見た目はあまり気にせず、とにかく強く頑丈にすることを意識して作業。
ここまでで下準備はOK。
フロッグを元通り被せる時は、イージープルを先から差し込んで…
フックをセットして引き抜く。
ちなみにこの時、フックやオモリが干渉するようであれば、ハサミやカッターでフックホールを拡張するのもアリです。スナプルやマンズなどのフロッグは穴の大きさにバラつきがあったりするので、ここでしっかり調整。
シーラーをお皿などに出して、フックポジションに注意しながら、爪楊枝で少しずつフックホールに塗っていきます。
一度に塗りきろうとせず、「少し塗ったら乾かす」を3~4回程度繰り返すとけっこう上手にできますよー。ちなみに、今回はそのままのシーラーを使いましたが、フロッグのカラーに合わせて模型用の塗料などをシーラーに混ぜれば“一体感”のあるオシャレなフロッグになります。
塗ったらフック位置がズレないか注意しつつ、ライターなどの上で乾かしていきます。
ここまでくればほぼ完成。アイの部分から浸水しないよう、またフックがズレないよう、口?の部分をスレッドで巻いていく。巻いたら、ここにもシーラーをひと塗り。スレッドに染み込ませるようなイメージです。
続いて、針金をライターなどで熱してブスッと一刺し。
空気穴が開いたら…はい、完成!
後は、スイベルやスプリットリングを使ってブレードを付けるなり、フェザーを付けるなり。
もう一つ。実際に使ってみて、「なんかウィードが引っかかるなぁ」とか、「出るけどノリ悪いなぁ」という場合は、フックの位置をプライヤーなどで調整を。フックがフロッグから離れすぎるとウィードに引っ掛かりやすくなるので“優しく添わせる”イメージ。
愛着のある1匹を
いざチューンして釣りに行くとけっこうスグにボロボロになります。特にライギョは歯が鋭く歯型だらけに。
そんなときはカワイイヤツめ、なんてニヤニヤしながら歯形の上からシーラーを塗ればまだまだ使えます。要はキレイに作っても割とすぐボロボロになるので、使い勝手やフッキング率、強度などを優先してチューンするとショックも少ないはず。
状況やシチュエーション、ターゲット、タックルに合わせてフロッグをガンガンいじって、夏のお楽しみ…ワクワクドキドキのフロッグゲームを満喫しましょうね~!
※なお、フロッグゲームには細くても50~60lb以上のPEラインを巻いたパワータックルがオススメ!