フックで釣果が激変する話~知久正二三が導き出した三種の神器~
ルアー釣りは“ルアー本体”に目が行きがちだが、フックこそが最終的な「釣れる/釣れない」の分かれ目になる。
…そう断言できるほど、釣果を左右する「フックアレンジ」の世界。
今回は、INX.labelオフィシャルスタッフ知久 正二三(ちきゅう まさふみ)氏が実釣で導き出した、三種三様のフックアレンジ術をご紹介しよう。

レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール
① バスデイ「はぜ早掛」
一見、昔ながらの鮎針のような風貌。だがこの「はぜ早掛」こそ、今のライトゲームに革命を起こしかねない逸材でもある。
ベースとなっているのは、バーブレス+極細の鮎掛け針。それを3本束ねてトレブル化し、14番相当というライトゲームにぴったりなサイズ感で仕上げている。
ワイヤー径は一般的な中軸トレブルの半分以下。つまり、触れるだけで刺さる。これを港湾のメバルやアジ、カサゴ相手に使えば…「こんなにバイトされてたのか!」と誰もが驚かされる。
しかも驚くべきは、その強度と貫通力のバランス。知久氏の実釣では、なんとこのフックで70cmオーバーのシーバスすらキャッチしている。極細でも、しっかり掛けて離さない。これが“鮎掛け三又”の本気だ。
知久氏も主に夜のショートバイト多発時や、バチ抜けパターン「SPM」やトップゲーム「ステルスペッパー」でも使用。ルアーが弾かれるようなバイトでもしっかり掛かってくれる頼もしい存在だ。
といことでこの「はぜ早掛け」フック。あまりにも超越した実釣性能ゆえに、我がFishINでも取り扱うことにし、大量に仕入れて近日中に販売開始しますのでぜひお楽しみに。
② SACANA「Haken1 Barbless」
次に紹介するのは、SACANA(サカナ)ブランドが誇るHaken1(ハーケンワン)バーブレス。
一見普通のシングルフックだが、最大の特徴はその精密に計算された湾曲形状(ベンディングカーフォルム)。この設計により、ルアーの挙動にストレスを与えず、流れの中でも自然なアクションを演出できる。さらに、その形状が成す性質なのか、根掛かり回避能力が圧倒的に高い。
知久氏はこれを、荒根ボトムや藻場などの大型魚狙い時にメインで使用。やや太軸の設定により、硬い顎を持つ大型メバルやカサゴでもガッチリ貫通。
シングルフックはフックの存在感も抑えることができるので、スローでも“見切られにくい”。そんなセレクトができるのも、このフックの強みだ。
③ INX.labelで開発中の「スモールゲームアシストフック」
そして最後は、INX.labelで現在開発中のスモールゲーム専用アシストフック。
対象魚は、マハゼ、キス、カワムツ、オイカワなど、いわゆる“ちびっこターゲット”。しかし、このアシストフックがすごいのは「ただ小さいだけ」じゃない。知久氏と開発陣が目指しているのは、小型魚×多彩なルアーへの対応力。
たとえば…
・ナッゾジグ
・アミコン(シンペン)
・スプーンやスピナー
といったルアーたちに違和感なく組み合わせられるよう、多層的なギミック(現時点では非公開)が仕込まれている。
実際の使い方としては、 魚が大きければ、親針+アシストのダブル仕様。逆に魚が小さい時は、アシストのみで軽量&ナチュラルに…といった感じ。
ルアーの動きを殺さず、なおかつ吸い込みバイトにも強い。まさに“小さな魚を本気で釣る”ためのプロ仕様フックだ。
フックは「◯◯用」じゃ無く「機能」で選ぶ時代へ
知久正二三氏のフック選びには、常に“機能性”優先のロジックがある。
「これはメバル用、これはアジ用」…そんなラベルに縛られず、魚のサイズ、ルアーの挙動、ロケーション、釣り方に最適化したセッティングを組み上げていく。
・フックの存在感を抑え、スローでも“見切られにくい”セッティング
・吸い込みが浅い時は、極細トレブルで確実にゲイブの奥まで刺す
・根掛かりリスクが高い時は、フックが伸びてルアーを救出できる仕様に
こうした「考えて選ぶ」フックこそ、釣果を導く鍵となるのだ。
締めくくりに
ルアー本体は変えなくていい。まずは、フックを変えてみる。それだけで世界が変わる。
そして、今まで気づけなかった“バイトの数”に驚かされるだろう。
…「な? 言ったろ?」
※写真・実釣例提供:知久 正二三他内外スタッフ
※掲載フックの仕様・入荷情報は【FishIN】公式オンラインショップにて随時更新中。
関連情報
新年初ヒットは良いカサゴでした😁
昨晩は #アミコン 縛りでカサゴ三昧‼️
リアシングル1本でフッキング率をどこまで改善できるか各種フックアレンジをテスト中です。#ヴェスパーダ の操作感が気持ち良くて珍しくベイトを投げない日が続いてる😅 pic.twitter.com/kPO8XZowni
— チキュー (@chikyu523) January 2, 2025
鮎掛け針のトリプルフック、トップやバチ抜けで良くある、オデコアタックでも高確率でフッキングします。
釣行後に見ると折れたり曲がったりしてますが、週末しか行けないのでフッキング率優先です😊
もちろんチヌやシーバス居るポイントは別ですが😅 pic.twitter.com/KpFpT1L97Q
— チキュー (@chikyu523) April 13, 2025
アミコンがボトムでシングルフックが掛からない原因判明。
極細トリプルで掛けると7割が外掛りで掛かってる。
つまり着底したアミコンのテールだけかじられ、ぶら下がるフックは口に入らない場合が多いみたい。
シングルフックは口に入らないとダメ😅
リトリーブではぶら下がらないから大丈夫みたい。 pic.twitter.com/JTvKmOBXNJ— チキュー (@chikyu523) January 6, 2025
3週間ぶりのメバル‼️
SABIO evoluciónとIRCTのコンビはとにかくキャストが楽しい😊前日までの寒波の影響気にしてましたが予想外に表層で好反応です。
SPM65SSがバッチリハマりました👌春の気配がします😄 pic.twitter.com/jU6qy9VOWN
— チキュー (@chikyu523) March 10, 2025
昨晩もSPM65SSでバチメバル狙い😁
無風でレンジはほぼ水面、ロッドの角度でレンジを調整すると途端にバイトしてきます。
沈みテトラだらけでシーバスはヤバかったですがロングリーダーをゴリゴリ擦って何とかキャッチ😅
New SABIAのテストには良い相手でした🙏 pic.twitter.com/81mYpn0FTO
— チキュー (@chikyu523) February 16, 2025
磯の帰り道、スパイクシューズで川入れば塩抜きになると思いチャビングへ🤣
まだ早いかなと思ったらやっぱ早かった💦
オイカワはチビばかりでカワムツは気配無し❗️開発中のアシストフックはこんな極小でもフッキングするのでシーズン本番が楽しみです😊 pic.twitter.com/23a5npNfE5
— チキュー (@chikyu523) April 20, 2025
新型アシストフックのテストです😉
カサゴにはフックサイズがちょい小さかった😅
フックの細工でバイトが多く多魚種で効果を期待できそう😁ベラとか色々居る場所で使ってみたい❗️ pic.twitter.com/qVbxdVQL9u
— チキュー (@chikyu523) April 28, 2025