元々はバス用ミノーのラインナップの1つだったスティッキー0
スミスから発売された幾つかのバスプラグは”システムディープ“というコンセプトを取り入れている。クランクベイトの「ハスティー(廃盤)」「ディプシードゥ」などがその代表格で、潜行深度別にラインナップ展開されている。
そんな中でスティッキーはシステムディープのバス用ミノーとして発売された。水面用の「スティッキー0」、水深1mレンジを攻略する「スティッキー1」、水深2mレンジを攻略する「スティッキー2」、水深3mレンジを攻略する「スティッキー3」がラインナップされていた。

△スミスから頂いた当時の発売当時の広告校正
水面下を攻略するための1~3は当然の事ながらリップ付きモデルだ。そんな中で水面用の0だけはリップレス、要はミノーシェイプのペンシルベイトとしてラインナップに組み込まれていた。
トップウォーターフリーク達から「エサ」と呼ばれるように
スティッキー0はその性能もまた独特なものだった。
一般的なペンシルベイトであれば規則的なウォーキング・ザ・ドッグや左右に大きくスライドするといった動きをするものが多いが、スティッキー0は身をくねらせながら左右にスライドしたり、水面下にダイブさせることもできる。
やがてスティッキー0はトップウォーターフリーク達から「エサ」と呼ばれるようになった。バスがなかなか水面まで出切らないような悪条件下においても、ボウズ逃れの手段として頼りになるルアーだったからだ。
1993年に発売されたスティッキーシリーズは2000年にその生産を終える。しかしスティッキー0に対する要望は高く、スミスでは2003年にリニューアルモデルとして「スティッキー・クラッチヒッター」を発売した。

△スティッキー・クラッチヒッター。オリジナルモデルよりもやや太く、全長が短くなったクラッチヒッター。外観はリアルフィニッシュとなっている
やがてそのスティッキー・クラッチヒッターも生産中止を迎えるが、しばらくするとやはりユーザーから再販を求める声が聞かれるようになった。その声はサーフェスフリーク達が中心で、オリジナルのスティッキー0の再販要望がスミスにも多数届くようになった。
そして2013年、スティッキー0が遂に復刻し、現在へと至る。

△スティッキー0
2025年新色
そして、そんなスティッキー0に2025年には3色の新色が追加される。スティッキー0にはベイトフィッシュライクなカラーもラインナップされているが、今回の新色はサーフェスフリークからの支持が高いカラーを採用している。
35.HBL
36.SO
37.S-4
多彩な動きを楽しんで欲しい
スティッキー0の魅力は何と言っても多彩な動きを演出できる点にある。
左右へのスライドアクションを出したい時
ラインスラックを多目に取り、柔らかくロッドを操作する。
ダイビングアクションを出したい時
ラインスラックは少なめにしてダイレクトに且つ強めに引くことで水面下にダイブし、イレギュラーな動きを演出します。
さらにループノットで結束することでルアーの自由度が高まり、レスポンスよく左右にロールしやすくなる。単調な動きだけで喰わせられないバスも複数の動きをミックスさせることでバイトに繋げることもできるのだ。
全長:105mm
自重:12.5g
標準小売価格 ¥1,700+税
新色は7月発売予定
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