今年の春は、全国的に海水温の上昇が鈍く、エギングシーズンの開幕がやや遅れ気味となっています。
私自身、沖縄、九州、山陰、関西、伊豆離島、そして地元である神奈川県・三浦半島など、各地で撮影や釣行を行ってきましたが、いずれのエリアでも同様の傾向が見られました。
濁り潮にグリーン系カラー
一方で、気温の方はすでに真夏のような暑さを感じる日が多く、6月時点でも30℃近い気温になる日が珍しくありません。
こういった“高気温×低水温”の年は、赤潮の発生や表層の濁りといった、潮が濁りやすい傾向が顕著に表れます。そのような状況下で、エギのカラーセレクトが釣果に直結するシーズンになってきていると強く感じています。
今年の釣行の中で特に反応が良かったのは、濁り潮への対応力を持つグリーン系のカラー群でした。具体的には、「ネオンブライトグリーン」「490グローボディ」「緑のフラッシングボディ」などが、サイズ・数ともに安定して実績を残してくれました。
潮の濁り方と光量によって、私は以下のように使い分けています。
紫外線発光の「ネオンブライトグリーン」。
強い反射光を遠くまで届ける緑の「フラッシングボディ」。
「夜光」や「490グロー」で存在感を出す。
たとえば、直近の山陰エリアの釣行では、真夏のような30℃を超える気候の中でも水温は21〜22℃と、まさに“春の入口”といった海の雰囲気。そのような状況下で、「エギ王LIVE ネオンブライト スパークオリーブ」が良型アオリイカを引き出してくれました。
また、別の実釣では、うっすら濁った潮色に今年の新色「エギ王K グリーンエナジー」がバッチリとハマり、しっかりとしたサイズが連発。
デイゲームのキツい濁りや、ローライト時やナイトゲームの濁りには「エギ王SEARCH 490グロー ヨナヨナグロー」や「エギ王K490グロー ぶちぶちコーラル」などを使用、これはこれでカラーが噛み合ったと感じています。
濁りや光量、タイミングに応じたカラー選択は、大型イカ攻略において非常に重要な要素になっています。
水中の季節はまだまだ“春モード”が続いていますが、陸上はすでに真夏に近い暑さです。エギングシーズンはこれからが本番を迎えますが、フィールドに出られる際は、暑さ対策を万全にしつつ、ぜひカラーの力を味方に、価値ある一杯を狙ってみてください。