つい先日、オフショアのロケに行ってきまして。
当日はピーカン、無風。いやぁ、暑いのなんの。特にこの時期、まだ身体が夏の暑さに慣れておらず、海面の照り返しも相まって、「熱中症」が頭をよぎる。
そんな時に思い出したい、フィッシュマンのこんな記事。
その飲み方…合ってますか?熱中症対策で重要な「水分補給」のあれこれ
元ネタは、過去に配信されている現役ドラッグストア勤務のフィッシュマンテスター梶原 利起さんによるフィッシュマンブログ。

梶原 利起(kajiwara Toshiki) プロフィール
「経口補水液」で検索すれば、あれこれ飲み方や注意事項なんかはたくさん出てくるのですが“釣り人目線”となると、そうそう出てはこない。
今年の夏も暑そうな予感。今回は改めて注意喚起を…と、その記事の一部を抜粋。
アイソトニック飲料とハイポトニック飲料
熱中症対策の水分補給と言えば、スポーツドリンクや経口補水液がパッと浮かぶ方が多いと思うんですが、その飲み方を意識されたことはありますか?
では、そもそもスポーツドリンクにはアイソトニック飲料とハイポトニック飲料の2種類があるのは御存知でしょうか。
熱を逃がす為に人間の体は汗をかくのですが、汗をかくと水分だけではなく、NaやCa、Mgといったミネラル分も体外に流出します。特に流出しやすいのがNa、要するに塩分なのですが、塩分が不足してしまうと手足がつったり、筋肉のけいれんが起こることがあります。ですので、熱中症対策に水分だけではなく塩分補給も大切なのです。
話しを戻して、アイソトニック飲料とハイポトニック飲料の違いですが、まずアイソトニック飲料とは体液に近い浸透圧の飲料のことです。
水分、糖分、塩分が満遍なく補給でき、飲むタイミングで言えば運動前や作業前1時間程度が良いと言われます。釣行シーンで言えば、汗だくになって飲むのではなく、まだ汗もかいていない釣行前に飲んでおくと良いでしょう。糖質もアイソトニック飲料の方がハイポトニック飲料も多く、エネルギー補給にもなります。アイソトニック飲料の代表的な飲料はポカリスエットやアクエリアスが有名ですね。
対してハイポトニック飲料とは体液よりも低い浸透圧の飲料。汗をかいて体液が薄くなった時はハイポトニック飲料の方が素早く水分が吸収されます。アイソトニック飲料に比べ糖分も少なくなっています。
釣行シーンで言えば、釣りをしている最中に汗をダラダラかいてしまっているときはハイポトニック飲料の方がオススメできます。熱量(カロリー)もハイポトニック飲料の方が低くなっています。ですから、糖質が気になる方やダイエット中という方にもハイポトニック飲料の方がオススメです。こちらの代表的な商品としてはヴァームウォーターやアミノバイタル等々の商品があります。
経口補水液はガブガブ飲むモノではない
そして、次に経口補水液。よく目にするものだとOS-1やアクアソリタ等がありますよね。多くの経口補水液は病者用食品で、実はこういう時に飲んでくださいという記載がパッケージにあります。
特に目にする機会が多いであろう「OS-1」のパッケージには以下の記載があります。
・軽度から中等度の脱水症の時にお飲みください
・脱水症の回復後も、以下の3つの状態等における水・電解質の補給、維持にもご利用いただけます。
・感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を原因とした脱水症
・高齢者の経口摂取不足を原因とした脱水症
・過度の発汗を原因とした脱水症脱水を伴う熱中症にも
そう、日常の水分補給としてはメーカーも推奨してないんですね。要するに軽度〜中等度の脱水症の時に飲んでくださいと記載されています。
今回お伝えしたかったのは特にここ。OS-1をはじめとする経口補水液は、熱中症対策予防でガブガブ飲む物ではないんです。塩分が多く含まれていますので、ガブガブ飲んでいると知らず知らずのうちに塩分摂りすぎになることも。また、NaやKをスポーツドリンクより多く含む為、高血圧の治療や腎臓病、糖尿病の方は医師に確認して飲むことを実はメーカーも推奨しているんですね。
基本的に日常の熱中症対策ではアイソトニック飲料やハイポトニック飲料がオススメ。ちなみにOS-1のパッケージに記載のある脱水症の軽度の目安としては体重減少がおおよそ2%〜5%、中等度5%〜10%の状態のことを言います。このような脱水症が疑われる時はOS-1をはじめとする経口補水液を飲みましょう。
元気な体があって釣りは成立します。この暑い時期を乗り切る為にも知識として頭に入れて置いて頂けると幸いです。本当に全国的に酷暑となっていますので、意識的にそして、定期的に水分補給を心がけましょう!
何をどう飲むか
スポーツドリンクって自動販売機やコンビニで、なんとなく味やイメージで選んだりしちゃいますよね?でも、実はそもそも種類があるし、飲み方も違う。
夏は暑い。でも、行かなきゃ釣れない。知ってるか知らないかで大きく変わる熱中症対策、この機会にお見知りおきを。
