今江克隆のルアーニュースクラブR「コレ、ホンマに釣れるな!な2大ワーム『ハドルブレスギル』と『MJシャッドテール』を紹介」 第1239回
今週も先週に引き続き、暇があったら青野ダム(兵庫県)でライブサイト特訓をしている。
正直言ってスポーンの時期のためなのか、シャローをガン無視しているだけにほぼボーズという厳しい状況だが、深めのライブサイトで釣れればサイズもコンディションも格段によいという現実には、複雑な心境になる毎日である。
そんな中、アナログ主流のイマカツでは異色の一流ライブサイタ―であるTOP50藤川温大プロ(23)を迎えて河野正彦プロと3艇でライブ対決をしてみた。
しかし、今の青野での沖ライブはやはり厳しいようで、少し一安心することができた。

スポーン期の青野沖ライブはカメや多魚種だらけで藤川プロでも大苦戦で、ホッと一安心。でも浮きゴイならさすがのライブサイトで一撃でした
ただ、藤川プロのライブサイトに関する驚きの知識と裏技には、およそトリセツや並のYouTube解説の範疇をはるかに超えており、デジタルネイティブとの格差に愕然とすると同時に、視力0.9から1.5くらいになったような裏技の妙を痛感させられてしまった。

生粋のライバー・藤川プロの青野ライブ講習会受講中。流れるような目にもとまらぬ指捌きでタッチパネル操作するため、まるでネイティブの英語を聞いてるみたいでした…スピークモアスローリーみたいな…
エンガワ構造と気泡
そんな中、唯一ブリブリのグッドバスをライブで仕留められたのが「ハドルブレスギル3インチ」だった。

青野ダムはスポーン期真っただ中だけに、沖ライブ、中層ライブでは、滅多に釣れないが、釣れれば明らかにデカいか、コンディション抜群のバスばかりだ
藤川プロにも渡したところすぐに一本バラしており、そろそろブルーギルが湧いてくる季節だけに、反応が良かったように思う。
この「ハドルブレスギル」の特徴は、「息をするギル」というその名の通り、エンガワ構造によってつくられたリブ間の隙間に大量の泡が付き、その泡がシェイクで剥離していくことでバスに気付かれやすいというものだ。

「ハドルブレスギル3インチ」は外周に設けられたエンガワによって、気泡の付きの多さとホールド性能が抜群に高い。着底後もシェイクすることで少しずつ気泡がリリースされていく
だが、なぜかこのエンガワ式「ハドルギル」の試作段階から、やけにライブサイトでモニターに捉えやすく、めちぇ見やすいな…と思っていた。
なんとなく空気かリブが影響しているのかと思っていたが、先日、現在「超音波探傷技術」の技術研究者である大学時代の先輩が、先週の記事を読んで「水中の空気は超音波を全く通さず、全反射するから一番明確に映りやすい。今江の『レインボーデッドチューブ』の感覚は正しいで!」と連絡してきてくれたのだ。
それほど水中での空気の存在とは自然物ながら明確な「異物」なのであり、「デッドチューブ」や「ハドルブレスギル」が小さくてもよく目立つワケは、あながち思い過ごしではなかったのである。
もちろんライブソナーで見やすいからよく釣れるというのもあるが、昔から「泡」はバスを呼ぶという事実は湧水エリアの気泡からもうかがえる事実であり、リングワームが昔からなぜかよく釣れる理由の一つであり、小さいながら抜群の気泡ホールド性をもつ「ハドルブレスギル」がよく釣れる理由だと自分は考えている。

真冬の「ハドルブレスギル」の実釣動画では、やたら「見える見える」、「なんかやたら釣れるんですけど…」と感動しているが、それは決して思い過ごしではなかった

恐らく昨年冬から最も多くのバスを手にしているのが「ハドルブレスギル3インチ」。3インチと小さいサイズだが、気泡によるサイズ感以上のバスの発見率と人間側の見えやすさが他にないメリットだ
推しの使い方
そして、ギルが湧いてくるこれからの季節に有効なことは間違いないが、ギルだけでなくタナゴや小鮒(ブナ)シルエットにも見える「ハドルブレスギル」は、あらゆるリグへの適応性も抜群だ。

様々なリグに高次元対応する「ハドルブレスギル3インチ」。縦リグではギルイメージだけでなく、ボトムをついばむタナゴや小鮒イメージとして使っている
今江的に最近最もお気に入りなのが、「ハドルブレスギル」のモリケンリグで、このセッティングは僅かな入力でもディープリブ&ハドルテールの「チャンクライク」なベロンベロンアクションが最も活きるうえに、シンカーの位置からライブソナーにとても映りやすいからだ。

「ハドルブレスギル」のモリケンリグが今江的ライブサイトブーム。理由は見えるから
理由は超音波探傷技術者解説なので、今後のライブルアー開発の㊙部分なので、また後日(笑)。

「コイケ」や「クジャラ」で有名なモリケンリグ。「ハドルブレスギル」で使うと全身がたわみやすく最も柔軟で入力レスポンスの高いリグになる。フラットなので根掛かりも少ないのがお気に入り
他にもジグヘッドはもちろん、バックスライド、ダウンショットリグ、スモラバトレーラー、縦リグ、ビフテキリグ等々、あらゆるリグとの適応性がとても広く、便利で使えるワームである。

「ハドルブレスギル」の最も簡単でよく釣れるのは2.7gクラスのジグヘッドリグ。バサロチックに泳がせても、ボトムをズル引いても、季節を問わずよく釣れる
ビフテキリグとライブサイトの見やすさに関しては、ちょうどイマカツ公式YouTubeで実釣動画が昨日配信されたので、百聞は一見にしかず、年末でもボコボコに釣ってますので是非ご覧ください。
MJシャッドテールと三原直之プロ