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今江克隆のルアーニュースクラブR「THE 瀕死リグ! 山岡家謹製『レインボーデッドチューブ』の秘密」 第1238回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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テールの秘密

そしてテールも山岡プロの長年の理想、ロールを抑制しない「ピンテール」の良さを損なわないまま、抵抗になって飛距離を落とさず(ノーシンカーで抜群に飛ぶこと)、動かさなくても微かにたなびく繊細でフラットなヒレ感も同時にほしいという、これまた超めんどくさいリクエストをめんどくさい成型法で実現させている。

テスト段階では何種類ものテールを試作したが、山岡プロと並ぶホバストの教祖・メルセデス堤プロの熱烈リクエストで0.01mmの極薄コ◯ドー◯でテールまで作ったほどだ(キモくてボツになったので堤プロにプレゼント)。

小骨尻尾(しっぽ)のようなテールだが、ベースの動きはピンテール。視覚的には鰭(ヒレ)に見えるが、ロールを邪魔せず、飛距離も落とさず、放置でも繊細微妙に動き続ける(最終製品版はさらに改良済み)

イマカツTOP50プロスタッフ(三原直之プロ、河野正彦プロも含む)は、思い付きで好き放題ムチャ振りリクエストしてくるので、それをどう実現するか考えるだけで超大変なのである。

また完全密閉型中空ボディやテールの他にも、ジグヘッドやホバストフックを背中側に刺しやすく、重心位置をやや高めにしてミドストでロールさせやすくするため腹部ではなく背中部分の肉厚が分厚くなる中空成形を用いているのも特徴だ。

年中使える中空ワームをコンセプトにしたため、ジグヘッドでのローリング性能と連動するテールの動きにも徹底的にこだわっている

そのためジグヘッドやネイルシンカーをしっかり固定できるよう、頭部の肉厚(刺しシロ)にもこだわるなど、細部にわたって様々な工夫が施されている。

3月~4月上旬はジグヘッドリグでの出番が多い。山岡プロのコダワリは中空でも姿勢制御できるジグヘッドとネイルシンカーの刺しシロの多さ

一見、「レインボーシャッド」のように見えるが、実物を触れば全く別モノであることがすぐ分かる。今江的には小さくてもよく飛んでモニターで見やすいライブサイトの具として重用している

すでに製品最終モデルでは山岡プロが関西ライブのメッカ・JB津風呂湖開幕戦でホバスト仕様で8位入賞を果たしており、山岡プロも「このワームには何かある!」とやたら自画自賛するほど、そのポテンシャルは湖畔の宿・山岡家謹製に相応しいものとなっている。

西のライブサイトのメッカ・JB津風呂湖開幕戦で8位入賞。この試合ではホバストセッティングで使用したそうだ

ジグヘッドのデコ乗せでは、山岡プロをして「このワーム絶対になんかありますね!釣れ方が違います」と手放しで自画自賛する

今は季節的に「デッドチューブ」はホバストやジグヘッドリグでの使用がメインだが、6月中旬になったら表層喰い上げ瀕死リグでの最強の具になるだろう。スモールマウスにも期待大

リリース日程が決まり次第、めんどくさいが、また新たに山岡プロのイケたコラージュサムネイルを頑張って製作したいと思う。

次回は、イメージ的にウェズリー・スナイプスでは厳しいと思うので…。

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