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平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】暖冬予想の今冬リサーチ②

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11月のフィーディングはフリックカーリー4.8㌅のヘビーDSで

しかし、11月になるとベイトの位置はそれほど変わらないのだが、レンジが変わるようになる。すると、今度は浚渫エリアでのフィーディング狙いとなった。
タイミングとしては無風から風が吹きはじめる時、時間にすると正午前後が上昇気流の発生によって北西風が吹きやすいタイミングだ。
場所は北湖の水深15㍍から4㍍へ上がる浚渫の壁。普段は水深15㍍のホール内に溜まっているバスでノンフィーディング時にはサイズは20―30㌢が入れ食いになる。これはフリックカーリー4.8㌅や3.8㌅のダウンショットでスイミングさせておけば数は釣れるのだが、サイズは上がらない。
しかし、風が吹いた瞬間の北西風が当たる浚渫ホールの南面にベイトが接近したタイミングだけは、50㌢UPが食ってくる。そのタイミングにチャンクロー4㌅のヘビキャロ導入、あるいは、そのままフリックカーリー4.8㌅のヘビーDSでもよい。

11月の北湖のフィーディングはディープ中心。南湖も浚渫などの深い場所から壁に向かってのフィーディングが好調に。写真は北湖のベイトにバスが追いかける瞬間。水深10㍍にフリックカーリー4.8㌅のヘビダンをスイミングさせるとコロコロの個体が連発モードへ

問題はその風のタイミングまで待てるかどうか? あるいは、そのタイミングが起こるかどうかに掛かっている。
このように10月中にフィーディングというのは水面を壁としてバスはベイトを追い詰めていたのだが、11月になって水中の浚渫の壁でバスはベイトフィッシュを追い詰めるように変化していたのだ。
これでベイトフィッシュが多くても釣れない理由が理解していただけただろうか? これぐらいしっかりとベイトフィッシュが捕食されるタイミングであるフィーディングの構造を理解しておかないと、ベイトがいても簡単に釣れるのは小型ばかりとなってしまう。
たとえ、この構造が理解できたとしても、実際にフィーディングが起こる条件が起こらなければ空振りに終わってしまう。そのため、アングラーが確実に結果を残すためには、これからの時期は、いかに多くのフィーディングパターンを理解しているかに掛かっている。
どこで? いつ? どの方向へ? こうしたフィーディングの条件を理解していることが釣果へとつながるのだ。

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