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【杉村的!】晩秋の琵琶湖の巻きテク2種を紹介!

寄稿:杉村 和哉
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皆さんこんにちは! 琵琶湖ガイド、メガバスプロスタッフの杉村和哉です!

杉村 和哉(Kazuya Sugimura) プロフィール

WESTマリーナ・オリーブを出艇マリーナとする琵琶湖プロガイド。オールラウンダーなんだけど、巻きの釣りが好み。1984年6月生まれ、奈良県出身。琵琶湖の持つ魅力「全てにおいてのスケールのデカさ」「全てにおいてのポテンシャルの高さ」に惚れ込み琵琶湖湖畔に移り住む。琵琶湖にてフルタイムプロガイドサービス『SUGIMURA GUIDE SERVICE』を営む。

現在の琵琶湖の季節感

季節的には晩秋に差し掛かりましたが琵琶湖は水量も多く他のフィールドに比べると1ヶ月くらい季節感が遅れます。そのため12月と言えども水中の季節はまだまだ秋、クリスマス寒波がやってきて、やっとこさ本格的な冬に突入するイメージです。

それを証拠にクリスマス寒波まで北湖の複数箇所のスポットではシャローにたくさんのバスがいて目視も出来るなど、まさに秋の印象です。

杉村的晩秋のオススメルアー①
「BIG-M 7.5」

Item Length Weight Type Depth Hook Price(税込)
BIG-M 7.5 114mm
2.1/8oz.
Floating Max 7.5m #1 x 2pcs 2,400 円

メガバス公式「BIG-M 7.5」の詳細ページはコチラ

BIG-M 7.5」なんですが、言わずと知れた琵琶湖のハードベイターであるサトシンさん監修で「唯一のフラットサイド形状をしたエクストラディープクランク」です。エクストラディープクランクと言えば10XDを代表とする潜航深度が約6-7m潜るクランクベイトなんですが、殆どのルアーは丸型ボディ。

BIG-M 7.5」はフラットサイドなのでアクションにロールが入り、尚且つリーリング時に引き抵抗が軽いので「長時間継続してキャスト出来る」利点があります。

僕の場合はキャストももちろんするのですが、ドラッギングで12mレンジを探ることが多いので、ゲストさんの手首にかかる負担も少なくて済むのは嬉しいところ。

杉村的ドラッギング方

ドラッギングして「BIG-M 7.5」を使う場合、まずは船の後方にフルキャストしておおよそ35-40m飛ばします。そしてエレキの強さを調節し、穂先にブルブルが伝わる速度に合わせます。そのまま船を走らせて水深にもよりますが3〜6ヒロ(両手を広げた長さを1ヒロとする)ラインを出して10mより深いレンジのオダであったり石であったり魚礁を狙います。

どんなに水がクリアでクランクベイトに不向きな水色であってもディープのバスは大振りなクランクベイトのアクションに対してリアクションバイトさせやすく連日のガイドでも高釣果を生み出しております。

BIG-M 7.5が持つ不思議な魔力

10mより以深のバスの不思議な習性と言うか、深いレンジのバスはアクティブターゲットで実際に映像として複数匹確認できるシーンでライトリグや高比重ワーム、またはキャロなどで反応させることが出来なくても「BIG-M 7.5」をはじめとするエクストラディープクランクのみ口を使う個体がいる事実は去年も今年も体感済み。

これがまた面白くて、なぜクランクベイトにだけ喰ってくるのか、本当にバス釣りは何年ガイドをしていても発見の連続なので飽きないですね!

タックルはVALKYLRIE VKC-71Hにフロロ16か20lb.でOKです。ある程度大雑把な曳き釣りなのでラインが太くても糸を多めに送り出してあげると潜っていきます。

杉村的晩秋のオススメルアー②
「X-NANAHAN」

Item Length Weight Type Depth Hook Price(税別)
X-NANAHAN 75mm 1/4oz. Slow Floating Max 1.8m #8 x 2 1,600 円

メガバス公式「X-NANAHAN」の詳細ページはコチラ

続いてのルアーは「X-NANAHAN」。これもサトシンさんプロデュースのミノーなんですが、お世辞抜きに釣れます。単なる小さいミノーではなく、ベイトタックルでキャストしてしっかり飛ぶし、ジャークも綺麗に決まる。

僕の使用時は2トゥイッチ1ポーズで使うこともありますが、タダ巻きもよく使います。

普通のミノーって「二兎を追うもの一兎も得ず」なパターンが多く、タダ巻きに特化するか、ダートに特化するかのどちらか一方のみが得意なんですが、このミノーはトゥイッチのダート、ただ巻きの性能、どちらも高い芸達者なミノーです。「X-NANAHAN」のオリジナルに加え、+1と+2と3種類あるんですが、全部よく釣れます。

X-NANAHAN」は1.5mレンジで使い、+1は2m前後、+2は2〜2.5mレンジで使います。琵琶湖のベイトは比較的大き目なイメージを持たれている方も多いですが琵琶湖のベイトのざっくり8割は80mm以下のモロコやアユ、ハスっこ、ウグイっこなんで「X-NANAHAN」クラスのルアーって実はマッチザベイトなケースが多い。

実際、デカバスの胃から出てくるベイトは大きなハスやフナやギルってパターンもあるけれど、小さなベイトばかり吐き出す事も多く、中でも1番多いのは小さなヌマエビ?スジエビなんじゃないかなと僕は思っております。

X-NANAHANの使用タックルはVALKYLRIE VKC-67MLにフロロ14lb.が推奨です。もちろんフロロ8lb.くらいが1番オススメなんですが14lb.でも全然動いちゃうのがこのルアーのすごいところ!

オススメカラー

今回はこの二つのルアーをピックアップして皆さんにお伝えしましたが、最後にオススメカラーをあげておきます。「BIG-M7.5」と「X-NANAHAN」共に、WAGIN OIKAWAやWAGIN HASUなどのナチュラル系のカラーが無難で安定して釣れると思います。

近年、派手なとんがったカラーリングに対し、バスがシビアに見てくる感覚ですね。あくまで僕の個人的なイメージのお話ですが。これはどんなルアーに対してもそうなんですが、濁っているから「派手」、クリアだから「おとなしめ」と言うカラー選びの基本は通用し難くなっているような…濁っていようがナチュラル系が釣れる気がするなーっと思っております。濁っている霞ヶ浦水系の水でも、ゴースト系のワカサギやアユがまっ茶色の水でもよく釣れる現象と似ておりますね。

最後に…

近年琵琶湖は釣れにくくなったと言われます。だけど、僕は西日本のフィールドをメインに琵琶湖以外に足を向けることが多いですが、どのフィールドに行っても最後は「琵琶湖はやっぱりよく釣れる」と再認識することが多いです。

この湖ほどバスのコンディションが良くサイズがデカいフィールドは他にはなく僕は琵琶湖の魅力に魅了されっぱなしなので長らくガイドの仕事をしております。ブラックバスこそゲーム性が高い魚は他に居ないのでこれからも僕は琵琶湖のブラックバスと共に生きていきます。

最後まで読んでくださって有り難うございました!

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。