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今江克隆のルアーニュースクラブR「新作ワーム等を一挙公開!イマカツ2023年前半リリースの新製品を紹介」の巻 第1132回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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MCハンガージグ

次にイマカツとしては久々のラバージグになる「MCハンガージグ」も最終形状に仕上がり生産待ち状況になっている。

すでに2年以上前からテストしているが、このジグは、エバーグリーンのバスロッド・カレイドの最新型「スパイダースピン611MHR」と「PEライン」を主力とした超攻撃型スピニングスタイル、いわゆるカバー越しの「吊るし」、「提灯(チョウチン)」で使用する前提で作られた破格の強力スペックを持つスモラバだ。

ヘッド形状は「ミッキーヘッド」の凹みをフラットに薄くした感じ。一見「コナキーヘッド」に見えるが。重心バランスは「ミッキーヘッド」と同じなので「MCハンガー」と名付けた

「MCハンガージグ」の基本性能は、水平姿勢で水面にリグを吊るせること、浮きゴミやウッドチップにシェイクでめり込みやすいよう突き出した下方重心の薄おむすび型ヘッド形状、枝を超える時にヘッドが横倒れしにくい形状で、枝にジグが巻き付いても「クルリンパ」で生還しやすいことなどがあげられる。

薄型おむすび形状のヘッドは、枝などのカバーを超える時に横倒れし難く、倒れても横への張り出しで針先が枝に刺さりにくい。「吊るし」で枝に巻きついても「クルリンパ」で生還する確率が高い

唯一無二といえる性能は、スモラバとしては規格外の強靭なBKK製専用フックが装備されておりスペック上は8kgリフトに耐える線径強度を持っている。

「MCハンガージグ」の特徴は、吊るし時の水平姿勢とBKK特注の超がつくほど強力なスモールフック。スーパースライダー仕様なので、太くても刺さりはバツグンだ

その理由は、いくら強靭無比な「スパイダースピン」&PE1.5号(22lb相当)で2kgオーバーの50cmUPをカバー越しに喰わせても、カバー内に吊るしている間に暴れられてフックを伸ばされてしまっては、強靭なタックルも何の意味も成さないからだ。

強引にバスの顔を水面に出して、キャッチするまで吊るし切れなければ「木化け」も多発し、悔しい思いをすることになる。

特にオカッパリの場合、カバー越しに掛けたビッグバスをゴボウ抜きしなければならない状況も多々ある訳で、ハードスピンとPEラインがその緊急事態に耐えられたとしても、軽くフィネスなルアーほどフックが耐えられないことがほとんどなのが現実だ。

そのカナメが、スモラバながら最強のBKKスーパースライダー高強度フックを装備した「MCハンガージグ」のコンセプトである。

「MCハンガージグ」は、その高強度フックとコナキー形状から、「M40X」フルコンバートで強靭なティップセクションパワーを持つ「WAR GAZELLE(ウォーガゼル)」でのスモールフットボールジグとしてのハードな使用にもベストフィットするマイクロフットボールともいえるだろう。

「M40X」フル採用で、ベリーに強い腰がある「WAR GAZELLE(ウォーガゼル)」で、スピーディにカバー用ミニフットボールジグとしてアグレッシブに使うのもアリだ

フラット系ワーム

さて、以上が2023年前半にリリースが確定しているイマカツのソフト&ジグ系ルアー達だ。

だがもう一つ、開発段階で大きな深化を果たしつつあるワームがある。

それが「フラットハドル6インチ」と「同4インチ」だ。

試作段階のテストでも、このテの大型フラット拾い喰い系ワームの威力はすさまじいことを確認できていたが、同時にこの形状故に発生する大きな問題点にも気付くことができた。

仮称「ハドルフラット6インチ」の使い方は、プロトモデルで完全にマスターしたが、同時にある理由でミスしたデカバスも多かった。ここからがルアー開発の面白さだ

特に「フラットハドル6インチ」関しては、「ジャバロンモンスター200」と良くも悪くも似た要素が多く感じられ、その問題点を解決する手段も、ここにきてほぼ目途がついてきた。

早ければ2月のフィッシングショーOSAKA後に最新形状をお披露目できる可能性が高いので、追加発表を楽しみにしていてください。

「ジャバロンモンスター200」と同じような使い方で違った結果が得られることに気付いたのは収穫だった「ハドルフラット6インチ」

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