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今江克隆のルアーニュースクラブR「カバーギワをゴン攻め!今、釣れるトップ!イモハドル、野良ハドルを紹介」の巻 第1063回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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2つめのシークレットセッティング

二つめはテールスライスリグだ。

これは「ハドルスイマー・エラストマー4.5インチ」のテールをハサミで薄くスライスし、テール付け根のネイルホールに1〜1.3gのネイルシンカーを挿入したベイトフィッシュのシルエットを強く意識したセッティングになる。

薄くテールをハサミで両側からスライスし、付け根のネイルホールにネイルシンカーを挿入する。テールの形は好みで

テールに1〜1.3gのネイルシンカーを挿入することで、30度ぐらいの浮き姿勢に調整する

セット完了状態の「野良ハドル」。こちらはベイトフィッシュシルエットなので、水面で小魚を追い回しているときには特に有効だ。

こちらは「イモハドル」に比べるとドッグウォークさせるのに若干練習が必要かもしれないが、上手く動かせれば「イモハドル」よりアピール力は抜群になる。

「野良ネズミ」の上級者クラスになれば横セッティングではなく、通常の縦セッティングにするとスプラッシュが出やすく、さらにアピール力が増す。

「ブータフロッグ」を動かせるアングラーなら、「ハドエラ」の縦セッティングも容易に動かすことは可能だろう。

コチラであれば最初からスリットもあるため、セッティングは簡単である。またFマークを残せるので、トーナメントでも使用可能だ。

「野良ネズミ」とはまた違ったミノーシルエット&フラッシングを活かした、即席エラストマーソフトペンシルだが意外に良く釣れる。

ラインセレクトが重要

基本、動かし方は「野良ネズミマグナム」やシングルフック仕様のフロッグ同様のショートピッチでの高速ドックウォークがメインなのだが、この釣りには沈まず伸びないPEラインの使用が「狙い場」、「動き」、「フッキング」的にも絶対的に必須条件になる。

フロロ(カーボンライン)で使うと途中で必ずルアーが溺れてしまうので、ラインは1.5号〜2号の強いPEを使用するのが大前提である。

今江的には、ほぼ全種類、各社の最高峰PEラインを比較テストしてきたが、忖度抜きに「スーパーファイヤーライン ウルトラ8」の1.5号が、ベイトタックルで使うならベストチョイスだと思っている。

最初はその硬さにドン引き確実だが、使い込むほどに良い感じにリールに馴染んでくる。

ナイロン(ライン)に近い比重と張りがあり、ルアーがとても動かしやすいうえ、屈折透明感があり水面水中での違和感が少ない点も気に入っている。

次点が「モアザン・ブレイド12(UVF モアザンセンサー 12ブレイドEX+Si)」の1.5号〜2号で、こちらはカラーがライムグリーンでかなり派手なのだけが難点だが、ベイトのPEラインに関してはすでにこの二択で絶対確定している。

最初はドン引きしたが、いまや今江的PEベイトフィネス&PEトップフィネスには必要不可欠な「スーパーファイヤーライン ウルトラ8」の 1.5号

使いやすいロッドは?

ロッドは、「野良ネズミマグナム」とこれまた同様にカバー絡みでの細かくスピーディな連続トゥイッチ的なロッドワークを必要とするうえ、オーバーハングやカバーのスキマに正確なキャストを決めたうえでガッチリ掛けられるパワーが必要になるため、軽くて強靭なレギュラーアクションのMHクラスのチューブラーのショートロッドが望ましい

オーバーハング最奥や流木溜まりのスキマをパニックベイトのように走らせると猛烈な勢いでバイトしてくる。エラストマーソフトペンシルには専用のタックルバランスがとても大切だ

今江的には大昔の40トンロッド「テムジン・グランドスラム・ガゼル63MH」がこのテの釣りに最高に気に入っている。だが、特に「グランドスラム」でなくても、昔の「ガゼル」系全般はこのテの釣りにはとても使いやすいと思う。

この「ガゼル&SFL/U8」の組み合わせは「野良ネズミ」、「野良ハドル」だけでなく、「メタルマウス」、「スラムドック」、「アンベンタRS」、そしてPEベイトフィネスにも即座に転用できるため1本組んでおくと、とても重宝するタックルだと記しておきたい。

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