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今江克隆のルアーニュースクラブR「特報!まさに”最新鋭”なベイトリール『Revo LX992Z』を紹介」の巻 第1011回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「Revo LX992Z」のコンセプト

では、「Revo LX992Z」のコンセプトを公開しておこう。

まず、自分のリールに対する絶対最低条件はフレーム剛性と、精度が高い「アルミフレーム」であること。

樹脂フレームやマグネシウムフレームは確かに軽いが、前身の「LTZ」では「930PRO」でのベイトフィネス(BF)を含め、巻きモノBF、さらに普通の巻きモノからビッグベイトまで、糸巻き量14Lb・65m巻き以内で使える釣りでは全て「LTZ」でこなしてきた。それはどのメディア写真や動画、試合映像を見ても分かる通りだ。その過酷な使用にすでに7年も耐えてきて、今も現役で使用しているLTZ930系は、ひとえに重量以上にフレーム剛性と精度があるアルミフレームを採用していた恩恵である。

すでに「LTZ」は市場どこを探しても新品は入手不可能。まして廃業したウェルダクト鉄仮面も入手不可能なので、自分がずっと7年間同じ「LTZ」を使い続けていることが分かると思う。

このように、経年耐久性から自分にとってフレーム剛性は全てに優先する絶対条件で、樹脂フレームやマグネシウムフレームだと、圧倒的に軽量化できるメリットはあるが、極端な話、フッキングやファイト時に「握り潰してしまう」ような違和感をどうしても感じてしまう。実際には握力60kg程度で握りつぶすことなど不可能だが、超高精度なスプール精度が命のベイトフィネスでは、フレームの歪み(ゆがみ)はリール寿命に決定的な差が出るからである。

遊びのないPEベイトフィネスへの対応も考えれば、フレーム剛性はさらに重要になるのだ。

PEベイトフィネスではノーマル状態の「LX992Z」で使用。モンスター雷魚も秒殺の頑丈さ。自分的に高剛性アルミフレームはPEBFベイトフィネスの絶対条件

そして同時に絶対必要なのが、レベルワインドとスプールの距離を適正化し、放出ラインの角度負荷を軽減するロングノーズフレームも絶対条件になる。特に1.1〜1.3gのネコリグでのベイトフィネスではショートノーズのリールでは物理的に明らかな「差」が出てしまう。

LTZ系の最大の泣き所がこのショートノーズであり、自分が鉄仮面を付けている最大の理由であり、それほど軽いリグほど影響の出る部分でもある。

そして最後にベイトフィネスにおいて、いかなるチューニングよりも明らかに、そして明確にその差を文句ナシに実感できるのがスプールの小径化である。

本気でベイトフィネスをストレスフリーな絶対戦力にしたいなら、ロングノーズと小径化は絶対にしなければならないほど、いかなるベアリングチューン、マグチューンやスプールブランキングによる軽量化等とは次元が違う性能に生まれ変わる。

ただ、「LX992RS」開発過程で何を投げるにしても一番適正なスプール径とロングノーズのバランス関係があり、万人に最も汎用性が高く、撃ちモノBFにも巻きモノBFにも、バランスが気持ち良い小径スプール径は、ギア比1:8の30〜31mm径だと感じている。

30mm未満になると、確かに超軽量ルアーのキャストのしやすさは驚異的なものがあるが、ギア比は1:9以上でないと手返しがかったるく、ラインのコイル癖も付きやすいので、フロロカーボンなら6LbMAXまでのほぼスピ二ング代替のような用途になる。

またPEベイトフィネスの「スーパーファイヤーライン ウルトラ8/1.5号」とは、その硬さゆえに超小径は相性が非常に悪かったのも理由の一つである。過剰なブランキングチューンやシャフトチューンはベイトフィネスにおいて最も避けたいチューンであり、まずPEベイトフィネスで強引に使用したらひとたまりもなく歪むと断言しておこう。

右巻き「LX992Z」は「アベンタクローラーRS」、チャターベイト系やスイムベイト、ウナジュウネコ(「イールクローラー10インチ」のネコリグ)に多用。ハンドルはAbu純正に交換。左巻き「992RS/REVIVE」は、「ハドルフライ3.5インチ」の1.1gオフセットネコでも余裕シャクシャク

さらに「LX992Z」の詳細を紹介!

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