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今江克隆のルアーニュースクラブR「ギル系&i字系の新潮流!」の巻 第1008回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「ファーストシンキングチューン」がヤバい!

また、霞ヶ浦水系で秘かにシークレットとされているエビ系「アイアロー」の使い方の一つに、「ファーストシンキングチューン」がある。

これは陸王オープン・チャンピオンの岩佐くん(GEKIASAゆずCUP主催者)が秘密にしていた釣り方で、なんと「アイアロー」をファーストシンキング(写真では腹のみならず頭にまでウェイト貼っているような…)にして、速めのi字リトリーブで使うという裏ワザ。

そして同時にウェイト位置をうまく設定することで、ここぞ!と言うスポットではユラユラとした水平シミーフォールの2段構えで狙う。

2019陸王オープン・チャンピオンの岩佐ゆず君の「アイアロー」のファーストシンキングエビパターンはとても斬新。実に理に適った使い方は、さすがゲキアサ考案者

ファーストシンキングにすることで、護岸のオーバーハングしたエグレ棚に合わせて、スィーっと無警戒に泳がせて、エグレ下に隠れているバスに気付かせて誘いだす方法である。

結構な速巻きだが、スピードに関わらず安定したブレない姿勢を保つ「アイアロー」なら簡単にできるので、この釣り方も試してみてほしい。

この様に霞ヶ浦水系では「アイアロー」のエビ系を使った、旧来のi字系とは違ったトリッキー&スピーディなi字系使用法で好釣果を出しているスーパーロコがいる。

i字系プラグは可能性の塊

i字系なのに、ダイブ、ヘッドアップライズ、ダート、シミーフォールまでこなす「アイアロー(i-ARROW65)」。 ベイトフィッシュパターンはもちろんだが、2020年注目のパターンはエビ系i字パターンだ

関西圏では、どうしても昨年の琵琶湖ワカサギフィーバーの強烈なインパクトから、すでに関東やスモールレイクでは見切られがちな「ボイル撃ちからのi字引き」と言った基本的な使い方が中心だ。しかし、最前線のi字系は、タダ巻きやボイル撃ちのみならず、かつてのサスペンドシャッドのデビュー時を髣髴させる「中層フィネス系プラグ」としての可能性がクローズアップされている。

その中でもエビ系i字は2020年初のコンセプトであり、皆が気付く前に先に試したモノ勝ちだ。

今や「i字系」は「i字」というジャンルに収まらない、未開の可能性を秘めた注目のプラグなのである。

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