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今江克隆のルアーニュースクラブR 「注目の新スタイル!PEベイトフィネスの核心」の巻 第1004回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「ベイトフィネス」と「PEベイトフィネス(PEBF)」の使い分け

では「ベイトフィネス」と「PEBF」の使い分け方の基準は何なのか…一言で言えば「水面直下直上攻めなら「PEBF」、ボトムまで沈めて攻めるならベイトフィネス」である。

その最大の理由は、「PEBF」は「直結」が絶対基本であること

まずリーダーを組む場合、根本的にFGノット以外、PEの強度を最大限活かせるノットはないと思うので、現場でFGノットを組む煩わしさを排除しない限り、「PEBF」は一般的には普及しないと確信しているからだ。

そして比重が軽く全く伸びないPEラインの特性を100%活かせるのは、「水中操作」ではなく「水上操作」でこそメリットがある。

すなわちPEラインは吊るしやトップウォーター、サブサーフェイス系ルアーにこそ抜群の操作性メリットがあり、逆に水中では浮きすぎ大きくたるむため、軽いルアーだと感度も伸びの無さも失われるのだ。

そして最も決定的なことは、不透明なPEラインでも、バスから見た時に、「バス」、「ルアー」、「ライン」、「水面」の順番になればバスは気にせず喰ってくるという事実だ。

要は「ラインがルアーより先にバスの視界に入らないこと」が直結型PEBFの最大のキモである。

「PEBF」の基本は直結による「水面直下直上攻め」の空中戦。ただし、リーダを組むFGノットが苦にならないなら、シャローボトムの釣りにも強力な武器になる

吊るしやトップウォーターの場合、バスはルアーを最初に見上げるカタチとなり、最初にルアーだけを目視し、その上にあるラインはあまり気にしない。水面の銀幕効果も白いPEをカモフラージュする効果がある。しかし逆にルアーがボトムにあって、バスが下を見た場合、必ずラインがルアーより先にバスの視界に入る。この場合、透明でなく白いPEラインは暗いボトムの背景に対し視認しやすく不利になることは否めない事実である。

ゆえに「PEBF」は水面直下直上でこそ、その真価を発揮する空中戦の釣りであり、直結でなんら問題はないのである。

無論、FGノットが全く苦にならない方は、状況に合わせて13lb程度のフロロをリーダーに組むことで、ボトムの釣りまでカバーできることはいうまでもない。ノットが苦にならなければ、「PEBF」の可能性はさらに広がるだろう。

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