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【超入門解説】狙うは天然マダイ!今年は「タイラバ」に挑戦してみよう!基礎編

寄稿:Galápagos 高島 健資
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Galápagos連載「タカシマムザホルモンの【月刊】たいのきもち」

天然のマダイが釣れる!

タイラバの入門記事を書こうと決め、まずは「タイラバを始めるとこんな良いことがありますよ」的な話をしようと思ったんです。

シンプルな道具で遊べるとか、作業は単純なのに奥が深いとか、色々考えたのですが…。スーパーの鮮魚コーナーに並んだ結構いい値段のするマダイを見てふと気が付きました。

こんな光景、よく見ますよね

「あ、常日頃から食卓にマダイがある光景ってひょっとすると当たり前じゃないのか…?」と。

そう、タイラバを始めると“その感覚が狂うくらいには天然マダイを毎日楽しめちゃいます”(いいのかそれで)

高島 健資 (Kensuke Takashima) プロフィール

Galápagosのディレクター…もとい、なんでも屋。軽い気持ちでタイラバの世界に足を突っ込み、今なお深い沼に沈み続ける毎日らしい。元バス釣りYoutuberだったり元ロッドメーカーの人だったりと一際異色の経歴で今日も現場に混乱を巻き起こしている。タカシマムザホルモンと名乗っているが、某ミクスチャー系バンドとは何の関係もない。

というわけで、この記事では最高に楽しい上、食味も抜群な天然マダイを釣ることができる釣り【タイラバ】を始めたい!そんな方へ向けた超入門記事となります。ぜひファーストステップの教科書にしてください。

ちなみに普段は中々マニアック気味の記事を書いています。あまりオススメしませんがファーストステップをいきなり大ジャンプで始めたい方はこちらの記事も読んでみてください。

タカシマムザホルモンの「月刊たいのきもち」/最強のオレンジゼブラが爆誕した2025年。という話

【真冬の明石でツ抜け!?】なぜ冬のマダイは「のり」を食うのか/海苔パターン解体新書

タイラバに「バレる」が付きまとう時代を終わらせる話

タイラバってな~に~?

タイラバ、鯛ラバ、鯛ラバーなど様々な表記を見かけるかも知れませんが、これらは全て同じ釣り「タイラバ」を指します。

非常にシンプルな釣りで、基本動作は「落として巻く」だけ。ジギングのように頑張ってしゃくることもなければ、シーバスのように全力キャスト!ということもありません。

1.真下に落とす
2.底に着いたらゆっくり巻く
3.ある程度巻いたら再び底に落とす
この繰り返しです。

メインターゲットはもちろん真鯛!しかも天然の真鯛です。

ちなみにこの記事を書いている1月上旬現在、スーパーに並んだ40㎝クラス天然マダイの価格は約4000円。明石のタイラバ船乗船料が平均で8000円なので…なんと2匹釣ったら儲け!しかも釣りたてで超新鮮…!

おまけに同じ道具で釣る「シロアマダイ」という魚がいまして、我々はこれを「アマラバ」なんて言って専門に狙うのですが…このシロアマダイに関しては、良型だと1匹数万円という値が付く事もある正真正銘“幻の超高級魚”だったりします。

これが幻の超高級魚シロアマダイ。他にもタイラバで釣れるゲストは不思議と美味しい魚が多いかも知れない

あれ、改めて考えるとタイラバってすごいな…色んな意味で…。

タイラバの魅力とは!?

そんな高級魚ばかり狙える釣り、どうせ難しいんでしょ?と思ったそこのあなたに朗報。タイラバ、基本的にはめっちゃ簡単です。

釣り方は先ほども説明した通り、落としてゆっくり巻くだけ。THEシンプル。

シンプルが故に突き詰めればもちろんキリがないほど奥が深いのですが、“基本的な装備を用意して基本的な釣り方で釣る”という視点で見れば、数ある釣りの中でも、気軽に始めやすい釣りTOP3には間違いなく入ります。岸からの釣り入門代表が「サビキ釣り」なら、船釣りの入門代表は「タイラバ」でしょう。

そのため女性客も多く、タイラバを積極的にやっている船には女性の中乗りさん(釣りのサポートをしてくれるスタッフさん)がいる船もあるので釣りに挑戦したい未来の釣りガールはもちろん、彼女、奥様を釣りの世界に引きずり込みたいと企んでいる紳士諸君にもオススメなのです。

釣り方がシンプル、ということは道具もシンプル。集めやすく、全て一から揃えても比較的ローコストで済むというのも魅力の一つ。では具体的にはどんな物を揃えたらいいのか?解説していきましょう!

用意する道具【タックル編】

タイラバで用意する道具は大きく分けて3つ!

・ロッド
・リール
・タイラバ(ルアー)
これだけです!

どんな道具を用意する?【ロッド編】

そうはいっても一番大事な部分、それはロッドです。最初の一本は汎用性の高いど真ん中番手を選びましょう!

中上級者向けの記事で短いロッドや長いロッド、硬いロッドがいい!と見かけることもありますが…タイラバに関して言えば「柔軟性のある6ft真ん中」でデビューするのが正解かと思います。

オススメは「タイラバスティックGTS-FS65SUL」!

メーカー希望小売価格2万円の中に基本性能をギュギュギュッと詰め込みました。

推しポイントはいくつもありますが、中でも声を大にして伝えたいのはフルソリッドブランクス(中に空洞が無い竿)の折れにくさ!

不意に曲げすぎちゃったり、船にぶつけちゃったりと最初はなにかとトラブルが発生しがち。朝一にロッドを折っちゃってその日はもう何もできない…なんてあまりに悲しすぎます。初めての釣りなら、それだけで嫌いになってもおかしくありません。

もちろん何をしても折れないと言うことはありませんが、それでも強度面は他の竿より遥かに上!安心して使ってください。↓の動画の6:00~でも解説しています!ぜひご覧ください。

落ち着いた大人なデザイン

もちろん感度や操作性も抜群です!最初に持ったら「こんなに細くて本当に大丈夫なの?」と思うほど。太くて強度の強い竿はいくらでもありますが、ここまで細くて繊細なのに強い、感度も操作性も良い!というロッドはかなり珍しいです。これが2万円…僕が他メーカーのスタッフなら「反則だろ!」と叫んでしまうかも知れません。

穂先も青&緑で見やすい!

明石や瀬戸内のような軽めのオモリを多用するエリアではGTS-FS65SULを、日本海や九州、東京湾など重いオモリやドテラ流しが多いエリアはもう一段階パワーのあるGTS-FS65ULがベストマッチです!

このロッドでこんな大物も!

 

☆番外編【ロッド】

よくある質問で、ロッドスペックの中に「Lure Wt.:45-120g」という表記があるのですが、これ以上重いルアーは使えませんか?という質問が来ます。これがちょっとややこしく、岸釣りのロッドと船釣りのロッドではこの表記の“意味”が違うんですね。

岸釣りロッドの場合は「その範囲内のルアーを投げる事ができます。それ以上重い物を投げると折れるかも知れません」という意味で使われることが多いです。一方で、船釣りロッドの場合は「その範囲内のルアーが主に使いやすいよう設計しています。それ以上の重さでも使うことはできますが、使い心地は変わります」的な意味であることが多いのです。

もちろんその限りではないこともあるので、心配な方はメーカーや釣具店に確認してみましょう。ちなみにタイラバスティックシリーズは範囲内のルアーが使いやすい設計で、それ以上のウェイトでも使えますのでご安心ください。※当然限度はあります。

用意する道具【リール編】

タイラバに使用するリールは受け皿が広く、ブラックバス用や汎用ソルト向けなどベイトリールなら結構なんでも使えます…が、選択肢が多すぎてわからない!という声が多いのも事実。初めてならなおさらですね。迷ったあげく失敗…!とならない為に選び方を簡単にお伝えしようと思います。

まず一部地域を除けばほとんどの場面で“タイラバ専用リール”を買っておけば大丈夫です!ダイワなら紅牙シリーズ、シマノなら炎月シリーズがそれにあたります。しかし…ここでタイラバ界隈でも常に話題となる大きな問題が…!

それが「カウンターいる?いらない?問題」です。

先ほどオススメした紅牙シリーズ、炎月シリーズの中にも「カウンター」がある機種、ない機種が存在します。ちなみにカウンターとは、自分のラインが今どれくらい出ているのか教えてくれる液晶画面のこと!

オレンジで囲んだコレのことです!

先に言います。結論、あった方が良いです!

無くてもいい派の意見は「タイラバは底から何巻きという巻き数で数える事が多いから水深の表示はいらない!」というもの。確かにタイラバに慣れたらそれでもいいです。僕もメインの2台はカウンターの無いリールを使っています。が!最初の内は絶っっっ対あった方がいいので、カウンター付きを買ってください!

カウンターがあった方がいい理由は以下の通り

・底から何巻き!は結構わからなくなりがち。またギア比によって巻いている距離は大きく変わってしまうので他人の巻き数と合わないことがある!

・船長のアナウンスは基本、水深である!

・そろそろ底に着く!とカウンターで視覚的にわかることで着底がわからずに根掛かりする事故を防げる!

他にも良い点はありますが代表的なものはこんな感じ。タイラバにおいて水深(レンジ)は重要な要素!初心者こそカウンターはあった方がいいですね。

そして「一部地域を除けば」の「一部地域」の話ですが、これは“ディープタイラバ”がメインになるエリアの事。これはちょっと趣旨の異なるタイラバとなります。

 

ディープタイラバは深い水深に重いタイラバを使い、ドテラ流しと呼ばれる水深以上にどんどんラインを出す釣りになるので、ラインを多く巻ける金属製で少し大きなリールが推奨されます。ダイワならソルティガ、シマノならオシアコンクエストシリーズがそれです。

もちろんソルティガ、コンクエストを浅い水深で使うこともできるので(逆は出来なくないものの、ちょっと厳しい場面がある)そういったエリアの方、ディープもシャローもどっちもやるぜ!という気合に満ちた方は始めからこれらのリールで揃えるのもありですね。

☆番外編【リール】

リールに巻くラインは何を選んだらいいの?これ結構悩んじゃうポイントですよね。エリアによっても変わってくるのですが、標準はPEライン0.6~0.8号にショックリーダーとしてフロロカーボン12~14lbくらいが一番使いやすいと思います(ディープタイラバ以外)

PEラインは太い方が安心!と思うかも知れませんが、タイラバは比較的軽い物を扱う釣りなので潮の影響を受けにくい細いラインの方が圧倒的に釣りがしやすいのです。

ちなみにPEラインは“国産のちゃんとしたメーカーのもの”を買ってください。よく通販サイトで見かける海外製の安い大容量PEラインがありますが、太さや強度の規格が日本と違ったりする為、実釣中思いがけないトラブルに見舞われる可能性があります。

基本的に1号以上のPEはNGです

用意する道具【ルアー編】

さて、釣具屋で一番ワクワクするのがルアー選び!タイラバで使うルアーは、釣りの名前そのまま「タイラバ」と呼ばれる疑似餌になります。

その発祥は古く、元々は漁師さんが使う“漁具”だったりするのですが、そこを深堀りすると長くなるので割愛…!

釣具店に並んでいるタイラバは「リーダーを結ぶだけですぐ使える全てセットになったタイプ」と「ヘッド・アシストフック・ネクタイをパーツごとに買って自分で組み合わせるタイプ」に分かれます。初めてならセットになったタイプが安心!ヘッドの重さを少しずつずらして数種類用意しましょう。

何グラムの物を用意したらよいかは、大体船のHPに書いているので自分が行きたいエリアの船で確認してください。例えば明石なら最初は60g、80g、100gを用意出来れば大丈夫だと思います!

僕がオススメしたい初めての買い方

それが「セット+単品のネクタイ」という選び方!ネクタイはその時その時でアタリカラーや釣れるアクションがコロコロ変わるもの。これを全てセットで揃えると結構高くついちゃうし荷物もかさばる…。そこを解決するのがネクタイだけ別で数種類揃えるという買い方です!

揃えておきたいネクタイは、ズバリ「鯛龍NOROSHI120」と「鯛龍NOROSHISLIM120Wテール」!この2つがあれば、とりあえずは全国どこでもOK!不動の4番バッターです。

用意しておきたいカラーはこんなメンツ!

タイラバはエリアトラウトと同じくらいカラーローテーションが大事な釣りです。

☆番外編【ルアー】

ここで初心者の方がついやってしまいがちな落とし穴を1つ紹介します。

それが「ネクタイのカラーではなく、メーカー違い、種類違いでたくさん用意」してしまうこと…。ネクタイの特性というのは、それなりに使い込まなければ中々わかりにくいもの。あれやこれやと変えているとどうしても理解が遅れ、せっかくのネクタイがもったいない!なんて状態に…。

だからこそ、最初は「ネクタイの種類は最小限にしてカラーをたくさん用意する」が、実は上達の近道なのです。わかります。色んなネクタイを試したい気持ち。痛いほどよくわかりますが、メキメキ上達を目指したければグッと我慢…!1~2種類のネクタイをカラーチェンジしてタイラバに対する「カラー」の効果を覚えてみてください。

皆さんによきタイラバデビューを飾ってもらおうと気合が入り過ぎてこの記事もまた“とても”長くなってしまいそう…なので、ここまでを前編とします!

続きはぜひ後編をお楽しみに!

Galápagos(ガラパゴス)

バスフィッシング・ソルトルアーフィッシング、それぞれ異なるジャンルのエキスパート達が集まり2021年に設立。 代表作「Grace240F」を始め、現場で徹底的に研鑽を積んだ逸品が光る。
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