今江克隆のルアーニュースクラブR「トラウトど素人バスプロの管理釣り場研究会」 第1270回
1月も中旬を迎え、今年もようやく真冬らしい寒波がやってきた。
今江的には昨年は初冬まで日本一のデスレイク霞ヶ浦で病みまくっていたので、身体とメンタルのリハビリを兼ねて初釣りくらいは景気よくと、兵庫県猪名川の北田原マス釣り場に行ってきた。

デカいランディングネットからはみ出しそうなデカマス。これが狙ってわりと簡単に釣れるから管理釣り場、エリアトラウトって素晴らしい。
見えデカトラウトのサイトフィッシングが面白い!
北田原マス釣り場はイマカツの工場からでも1時間、自分の自宅からならわずか40分という超近場のお手軽な管理釣り場だ。
だが、昨冬初めて訪れてその魚影の濃さと見えているデカトラウトの多さに驚き、数釣りも満足だったがそれ以上にバスフィッシングと共通点が多い「見えデカトラウト」のサイトフィッシングの面白さにすごく可能性を感じた。

自宅からわずか40分の超近場にある北田原マス釣り場。兵庫のメジャーリバー猪名川を堰き止めた区画で釣る管理釣り場だが、自然が多く今江的に雰囲気が好きな釣り場だ。近場なのにデカマスも多い。
関東の有名管理釣り場のようなF-1、「富士の介」や「頂鱒」といったバケモノ級はいないが、それでも50~60cm前後の見えデカトラウトは結構な数が群れで泳いでおり、これがなかなかバスとは違った難しさがあり、狙って仕留めた時の楽しさはバスフィッシングのそれと変わらないコーフンを手軽に味わえるのが楽しい。
そんな昨年の経験から、今年は見えデカマス狙いのルアーを数点仕込んでおり、「トラウトど素人バスプロの管釣り研究会」と称して河野正彦プロとゴッドハンド長井を連れて意気揚々とチャレンジしてきたのだ。
対見えデカマス用サイトプラグ
今回密かに仕込んでいたのが、対見えデカマス用サイト(フィッシング)プラグだ。

昨年は手駒が「豆バッツ」しかなかったが、今年は何種類か満を持してマス用秘密兵器?を仕込んできた。
昨年冬、試しに作っていったリップの裏にタングステンを仕込んだ「ワスプ50」に対する見えデカマスの反応が異様にすごく、何度もボトムでモンドリングしながら襲ってくるのだが、なぜか全然フッキングしなくて悔しい思いを経験した。たまに掛かっても掛かりが浅く、河野プロは何匹もバラしてめちゃくちゃ悔しい思いをしていた。
なぜ掛からないのかとよくよく観察してみると、バスと違って吸い込む力が全然弱いマス族は、ボトムに張り付いたルアーを食うのがあまりにも下手で、さらに一度ですぐに諦めることが分かった。だが、同時にデカくて賢いマスほどバスと同じで、ボトムを利用したリアクションに反応しやすいことは間違いなかった。そこで思いついたのが「ワスプ50」よりはるかに小さく、リップが長い「スーパースレッジ」の極小モデル、大昔に作ったバス用の「スーパースレッジ・マイクロマックス」だった。すでにエバーグリーンでも廃盤になっており倉庫に金型があるか探してみたところ、運よくよい状態で発掘することができた。そこでこの廃盤になった金型を長井に改造してもらったのが今回の秘密兵器「マイクロ鱒マックス」だ。

昨年、サイトでデカマスを何尾もバイトさせながらキャッチできなかった「WASP(ワスプ)50」のボトムジャーク仕様。今年はエバーグリーンの「マイクロマックス」をサイト専用に大改造して持ち込んだ。
「マイクロ鱒マックス」はリップ先端に設けたハンガーに0.9g程度のシンカーを付けるとフックを浮かせた状態でボトムを少し切ってポーズが可能で、シンカーを付けたままでも巻くとちゃんとボトムでウィグリングアクションをする絶妙なセッティングにチューンしてあるのだ。
また、フォール姿勢、軽いボトムジャークも秀逸で、春のバスのサイトフィッシング用としてもかなりヤバいものに仕上がってしまった。

サイト専用にクイックチェンジャーを装着できるように金型からフルチューンした「マイクロ鱒マックス」。サイトでデカマスを仕留める予定だったのだが…。工事魔多し…。

ボトムからフックを完全に浮かせた状態で止めたり、ボトムをはうようにソフトジャークできるのが「マイクロ鱒マックス」のボトムチューンだ。
ところが…である
ところが…である。
「好事魔多し」というが、意気揚々と訪れた北田原マス釣りはなんと一見して白濁りの泡まみれ…雨も降っていないのになぜ?と聞いてみたら、昨日から上流で工事が始まったとのこと。まさに「工事魔多し」である。
週末祝日は工事は休みでクリアになるそうだが、平日は3月まで結構白濁りする可能性が高いそうだ。昨年あれほど大量に見えていたマスたちもほとんど見えず、せっかく楽しみにしていたデカマスサイトはほぼほぼ不可能な状況にガックリ落胆してしまった。
ところが…である。逆にバスなら適度に濁ったほうが釣れるわな…とプラスに考え、まずは普通に「豆バッツ」で様子見を開始。
パワフルなリップと、鱒族が大好きなブレードの明滅効果のためか、これが大当たりでレギュラーサイズは昨年以上にボコボコにイレグイ状態。河野プロは何投連続で釣るねん!!という程の怒涛の連発。サイズは選べなかったが、濁りの影響でルアーが見切られにくい状況での「豆バッツ」の釣獲力の高さには驚いてしまった。

これは昨年同時期の北田原マス釣り場。ビビるほど鱒が丸見えで不安になったが、今年は逆にほぼマスが見えない想定外の濁りで不安になった。だがそれも杞憂だった。

忖度抜きに数だけなら今回は間違いなく「豆バッツ」最強。白濁りが入ったことで波動の強さと、なによりランダムに動く光りもの「ワドルブレード」がトラウトの琴線に響くようだ。

数釣りのキモは数投ごとにカラーを明らかに違うカラーに変えるマメさ。河野プロは3投投げたらカラーチェンジして連発しまくっていた。
マイクロ鱒マックス
これでボウズは完全になくなったので、次に「マイクロ鱒マックス」にチェンジ。
「マイクロ鱒マックス」はバス用のセッティングとは違って内部もデッドスロー&ステディでもタイトでキレのある動きを維持できるようにあえてのハイフロート設定になっている。
「鱒マックス」に変えるとやはり波動が「豆バッツ」より弱いためか、バイトが減ったが今度は釣れるマスがひと回り大きくなった。

「マイクロ鱒マックス」に変えてみたら、急に太ったマスが釣れるようになった。アクションの質の違いが今回の北田原のマスの種類に影響したのかもしれない。
こっちは太い鱒が釣れるな…と思っていた時、隣で河野プロがドラグ鳴らしまくりの大ファイトをしているではないか。 かなりの長時間ファイトの末に上がってきたのは、丸々と太った、1,500gぐらいありそうな派手な模様のヤバデカい鱒だった。

河野プロが「マイクロ鱒マックス」をスローに巻くだけでいきなり釣った豚鱒。チビマスとデカマスはルアーアクションの好みが違う気がした。
サイトではないが、デカマス専用にチューンした「マイクロ鱒マックス」、もしかして巻いてもアタリかも?と思わせる小規模な北田原マス釣り場では見事な魚体だった。スモールと間違えそうな背中の模様は、アメマスとのハイブリッドでロックトラウトという種類だそうだ。

最初マジで背中の模様がスモールマウスに見えたスーパー豚鱒。正体はエゾイワナとのミックスで、イワナの性格を受け継いでおり獰猛らしい。

なんとなくナマズにすら見える脂のりすぎの豚鱒。河野プロも大満足していた。
そして、ここまで来たら濁りでサイトできなくても、バスみたいにボトムジャークで釣れんかな…と午後からはクイックチェンジャー0.9gを付けていろいろと試行錯誤していると、対岸ギリの一番深い淵に「マイクロ鱒マックス」をフォールした後のステイでいきなりルアーがひったくられた。ラインに明確なアタリが出たのでビックリしたが、明らかに今日一の引き。河野プロ以上のロングファイトの末にネットインしたのは、今度は「鮭かよ…」と思うような鼻曲がりのサーモンチックなデカトラウトだった。
ネットからはみ出るほどの見事な魚体でもちろん自己記録、トラウトも鼻が曲がるとバス並みにカッコいい魚だとマジで感動してしまった。デカくてカッコいい魚を狙って釣るのがやっぱ自分には一番楽しい。一本大満足である。

鼻が曲がった鮭みたいなトラウトはめっちゃカッコ美しいと思った。管理釣り場でも数釣りよりカッコいい魚を釣りたいと自分は思うタイプみたいだ。
マイクロメタルバイブ
この一本で大満足した自分は、食い渋り始めた昼過ぎから自分でチューンした3g程度のマイクロメタルバイブのテストを開始。
面白いことに管理釣り場のトラウトは周りの釣り人が使っていないルアーを投入した途端に入れ食う傾向が強いようだ(素人感想)。だが、同時に分かったのはメタルバイブはイレグイになるのも早いが、終わるのも早いことが分かった。

対岸の淵はスレた低活性の鱒が多い感じだったので、「マイクロフラッピン改」を試したらしばし入れ食いに。管理釣り場はルアーローテーションのマメさが重要だと改めて分かった。

「フラッピンソニック」の最小サイズをさらに削って3g程度にチューン。さらにシングルフックにすることで超小さいのに動きは一番強烈になった。深さのある管理釣り場で、ぜひとも試してみたいマイクロメタルである。

「マイクロフラッピン改」ではナイスサイズが多かった。驚いたのはヤリエの独特のフック形状で、バーブレスなのになかなか指で外せないほど掛かりが深く、フッキングも抜群だった。
水深が浅い管理釣り場ではその傾向は顕著なようだが、これが深いポンド型管釣りならメタルバイブはエリアサーチ力が早く強いため、かなり強力なアイテムなんだなと感じた。

「マイクロフラッピン改」のロッドはアルチザン・コンペティションの61L/RFを使ったが、コイツはお世辞抜きに芸術品。今回は1尾もバラシはなかった。
さらに続く、管理釣り場研究会!






















































