Galápagos連載「鹿内 慧斗のデカバス釣るならコレ“鹿”ない!」

みなさんこんにちは。Galápagosの鹿内です。
今回は、2026年に発売される「Ash」という名のバスロッドについてお話ししたいと思います。
当連載やGalápagos BASSのインスタで度々登場していたロッドですが、長いテスト期間を経て遂に完成しました。そのルーツは、数年前に発売したDaybreak(夜明け)という名のバスロッドにあります。

Daybreakは用途特化型のハイエンドロッドで、最先端のパーツを惜しみなく使用。国内有数のビルダーによる組み上げで作られたロッドです。気づけば自分の右腕となっており、多くの魚を連れてきてくれました。
そして月日は経ち、Galápagosの製品ラインナップも充実した現在。より多くのアングラーにGalápagosの世界観を体感してほしい、Galápagosルアーを使うにあたって自分が理想とするロッドが欲しいという想いからAshシリーズの構想がスタートした、という流れです。
Ashとは一体どんな竿なのか?
まずはその名前の由来から。Ash(アッシュ)=灰。
灰のように燃え尽きるまで…という意味を込めてネーミングされたこのロッド。Ashという言葉をイメージして、デザインはシルバーをメインとしています。


男心をくすぐるサイボーグ感。だけどシンプル。思わず並べて置きたくなるようなデザインを目指しました。夕日に照らされれば黄金色を、青空の下では淡いブルーを映し出すブランクス。

持っているだけで気持ちが高ぶるようなデザインに仕上がっています。
ブランクスの特性は?
続いてメインとなるブランクス特性を紹介します。
シリーズに共通するのはパリッとした金属的なフィーリングと高感度設計。そして魚を容赦なく浮かせるパワー。投げる、掛ける、獲る、全ての動作において「芯の残る」使用感を意識して作られました。

無機質な見た目からは想像できないほどのパワーを秘めています。トルクには様々な方向性がありますが、Ashは魚の引きを吸収して曲げて…という特性のロッドではありません。
Daybreakとは対極にある、ダイレクトに伝わる魚の引きや首振りを楽しみその強烈な反発力でリフトして短時間でファイトを決着させるロッドです。一度味わうと病みつきになる、溜めているだけで魚が浮いてくるような感覚。ファイトの主導権は常にこちらに。アングラー優位で余裕を持ったファイトが可能です。

そのパワーの源はどこにあるのか?
メインとなるカーボンは反発力や感度を持ちつつ対破断性に優れたT1100Gを何層にも渡って巻いています。「何層にも」というのがポイントで、正直言ってこの3万円中盤~という価格帯のロッドに使うのは躊躇ってしまうほどの割合です。
それをM40Xで締め上げることで強烈な反発力と強度を両立しています。こだわりのグリップ形状は用途に応じて番手ごとに変えています。

例えばビッグベイト用なら力を入れやすい形状に、ワーミング用ならキャストしやすくもアクションの妨げにならないように、一つ一つ手で削って納得の形状になるよう修正を繰り返しました。
グリップエンドはハイカコルクを採用。

意外なほどにメタリックなデザインと調和しています。

ガイドはSiCリング+ステンレスフレーム仕様となっています。
2026年発売のラインナップを公開!
2026年発売のラインナップは全5機種。いずれもGalápagosルアーを扱う上では外すことのできないロッドです。詳細は追って公開しますが、全5機種をさらっとご紹介します。
スティッフなティップを備えたバーサタイルロッド。
ミディアムクラスは良くも悪くも特徴がないイメージですが、AshC69Mはパリッとしたティップを持ちながらも、「パリッとしているのに曲がる」のが大きな特長。ボトム系リグはもちろん、クランクベイトやチャター、トップウォーターまで幅広く対応。ミディアムパワーのロッドを探しているけど、ダルさのないロッドが使いたい…。そんなアナタにおすすめ。
フリーリグ、ジグ、高比重ノーシンカーなどのボトムの釣りドンピシャ。
ティップの入りを必要最小限に抑え、ラインスラックを意のままにコントロールするロッドです。故にグリップはやや短め。その取り回しの良さから、チャターやスピナーベイトなどのシングルフックの巻物をショートピッチで撃っていく釣りにも抜群の操作感。2ozまでのビッグベイトをショートピッチで撃っていく釣りにも。最もAshのブランクス性能を体感できるロッドだと思います。
ビッグレイクでのパワーフィッシングを1本でこなすためのヘビーバーサタイルロッド。
Grace240Fをはじめとしたビッグベイト、スイムジグ、5インチ以上のワームを用いたボトム攻略、アラバマリグ、スピナーベイトのスローロールなどに。Ashシリーズの中でもバットパワーは屈指。3~5kgくらいのバスであればあっという間にファイトが終わってしまいます。自身、秋~春の琵琶湖では最も出番の多いロッドです。
Grace280をはじめとした10ozまでのビッグベイトを指先のように繊細に扱うためのロッド。
繊細と言いつつも、ティップからバットまでキンキンに張っているのは、グライドベイト操作時のイレギュラーを排してコントロールするため。ロッド重量は決して軽くはありませんが、バランスに優れており先重りすることなく軽快に操作することが可能。グリップ長は日本人の体格に合わせて吟味。フルキャストできるのに邪魔にならない、これ以上も以下もない長さに設定されています。
いわばロングキャストシェイキングスペシャル。
4~6インチクラスのワームやミドストやネコリグなどの釣りにおいて、シェイク幅や強さを自在にコントロールする竿。オクラスティックのワインドにも多用しています。シェイクすると振れるのにシャンとしている。掛ければ強烈なバットパワーで主導権はアングラー側に。しっかりバットを残したファイトができるロッドです。
気になる価格と発売スケジュールは?
※いずれもメーカー希望小売価格(税抜)
C67H…34,000円
C74XH…36,000円
C77XXH…42,000円
C69M…35,000円
S72L…36,000円
トレカT1100G&M40Xといった素材を惜しみなく使いながらも、より多くの方に使っていただきたいという思いから価格は可能な限り抑えました。発売時期は2026年1月末~2月。C67H、C74XH、C77XXHのハイパワーシリーズが先行で発売されます。それに続いて2026年春、C69MとS72Lが発売予定となっています。
Daybreakの発売から数年が経ち、ルアー、テクニック、フィールドも成熟した今。「Ash」という名の銀色のロッドが市場に誕生します。全ての動作が気持ちいい。そんなロッドに仕上がっています。
キープキャスト2026では製品版のAshシリーズに実際に触っていただけるので、気になる方は要チェック!以上、2026年発売のバスロッド「Ash」に関する解説でした!
























































