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今江克隆のルアーニュースクラブR「2026新製品!リールが!ワームが!ハードベイトが!ピュアフィッシングの本気度がやばい!」 第1266回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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いよいよ師走に入り、釣り業界は1月の横浜での釣りフェスや来季新製品の発表準備に余念がない時期になった。そこで今週は今江的にかなりコーフンの最速最新製品情報を得たので、かなりフライング気味なのだが一部選抜して先出し紹介しよう。

ピュアフィッシングが本気だ!

実は今週、2026年に向けてピュアフィッシングの新製品に関する極秘単独プレゼンを受けた。

なぜ今江的にコーフンしたかというと、クビにされて長らく離れていた間、あまりピュアに注目すべき情報がなかったのが本音だが、2026年はピュアフィッシング・グループ(AbuGarcia、Berkley、 Savage Gear)の本気を感じるに十分な激アツすぎる驚きの最先端新製品が忖度抜きで目白押しだったからだ。それは明らかにかつてのピュアフィッシングとは一線を画する斬新で先鋭的発想、新機軸満載のとても刺激的な製品たちだった。

パワーベイト・チョップブロック

まずはバークレイから紹介すると、最初に今江的にめちゃくちゃ食いついたのがソフトシェルのグライドスイムベイト「パワーベイト・チョップブロック」だ。今や世に氾濫するスイムベイトだが、アメリカでは早く広くサーチできて誰でも簡単に巻くだけで釣れる「グライドベイト」と呼ばれるS字系のソフト版スイムベイトの人気が近年は高い。

パワーベイト素材でできたスイムベイト「チョップブロック」。このルアーひとつとっても、今までとは違うバークレイの本気度が明確にわかる。

まあそれだけなら日本にも似たようなスイムベイトはけっこうあるのだが、何がアツいかというとまずボディ自体が味とニオイのパワーベイト素材製で、さらにテールがアメリカのトレンド最先端を行くブラシ製テールを装備している。

水をジョイント後部に確実に当てるフロントボディ、リアルかつアクション・フッキングを妨げないブラシテールをいち早く搭載している。

さらに素晴らしいのが、この手のスイムベイトは通常シングルフック仕様が常識なのだが、素晴らしいアシストフックシステムでアクションを一切損なわず2フック仕様を実現しているところだ。この2フック仕様は発明モノで、この手のルアーの泣きどころを完璧にカバーしてくれている。

ソフトジョイントベイトの前後2フック化は難しく諦めがちだったが、専用フックを一から作ることで見事に解決している。

また、ジョイント部分も樹脂でつなぐのではなく独特のメッシュ状ジョイントとなっておりフリー感が素晴らしい。背中の絞り込まれたデザインは、ジョイント部分の面に水を強く当てる目的があり、実に考えられたフォルムになっている。トドメはこの冬にイマカツからリリースされる「FDガードアタッチメント」がぴったりフィットするため、FDガード仕様にも簡単にできてしまう優れものである。

イマカツでまもなくリリースされるFDガードアタッチメントも簡単に装着可能。カバーも恐れずガンガン攻められる。

まあ、問題はJBエコ登録できるか否かなのだが、ボディ素材はパワーベイトのため登録可能のようで、中に入っているウエイト次第だろう。だが、もし鉛でも今江的には腹を裂いて鉛を抜きタングステンシンカーをセットし直してでも使ってみたいと思う、バークレイが本気で開発した新機軸のスイムベイトである。

ハードベイト

次にバークレイでは2026年からハードベイトにもかつてとは段違いの力の入れようだ。

今江的に激アツと思ったのが、なんと「FFSベイト」とパッケージに明記されたライブサイト専用ボトムダートミノー「フィニッシャー5」だ。日本の小さなベイトサイズぴったりの50mmサイズで約10gあり、FFS(フォワードフェイシングソナー)にはっきり映り、ライブサイトで見ながらボトムや中層でサークリングダートさせて食わせるまさかのFFS専用ミノーである。

古くはラパラの「アイスジグ」を彷彿させる「フィニッシャー5」。フラットのスモールマウスのFFSにぜひとも使ってみたいFFS専用プラグだ。

アメリカではすでにライブサイト専用ルアーが続々と登場し始めているが、バークレイの迅速さも開発に対する本気度が分かる。

パッケージにFFS(フォワードフェイシングソナー)用と銘打っているライブサイト用プラグまで開発しているバークレイ。日本以上にアメリカではFFSが当たり前になりつつある。

またハードベイトではこれまた著名なプロアングラーの本気度が現れたクランク系も充実している。

今江的に刺さったのは往年の超有名プロ「デビット・フリッツ」がデザインした「フリッツサイド」シャッドだ。

自分たち世代なら誰もが知っているデビット・フリッツ。フラットサイドクランクの使い手としてあまりにも有名なプロ。裏書きに書かれたデビットのTIPSには、短いが実に的確な性能とキモが書かれていた。

ルアービルダー目線から見てもそのダントツの低重心構造、リップに埋められたスプリットウエイト、無駄のないシェイプ、さらにはデビット本人が「タフな状況にこそ効くサイレントでタイトなアクション」、「真夏の高水温もしくは冬春の低水温、両極にこそ効く」と的確にキモをつかむ解説が裏書きされており、めちゃくちゃ使いたくなってしまった。むしろ日本でこそ威力を発揮しそうな気がムンムンする。

ウエイトが腹ギリギリまで徹底して低重心化され、空気室を最大限に確保している。リップにも挿入されたウエイトはおそらく薄くてもパワーのあるタイト&ハイピッチアクションを出すためのカウンターウエイトだろう。

サベージギア

そしてサベージギアからはこれまた日本にバッチリぴったりなサイズ感の超早巻きリアクションビッグベイト(名前わかんないけどパイク型)が登場した。

水に刺さるような細いパイクヘッド&硬めのシリコンテールで、超高速巻きに実に適した形状にデザインされており、ウエイトで重量を増すのではなく非常に肉厚なボディ構造で、130gもあるためサウンドも水押しも極めつきだ。

この水に突き刺さるようなパイクヘッドは超高速巻きではヘッドアップも抑えられてとても魅力的。130gあるがかなり楽に巻ける。

既存品の14.5インチ・400gの「ラインスルーパイク」でも5,000円と作りと大きさの割にかなりの低価格なので、価格次第では「バラム」や「ジャバロンハード」の強力なライバルになりそうな要注目ビッグベイトだ。

超高速巻きに強力ライバル出現。パイクヘッドは超高速巻きには実に理にかなってるうえ、サベージギアはデカくてリアルで丈夫、動きも良いのに激安なのである…。

新機軸PEライン

文量の関係でまだまだ紹介し足りないが、ラインにおいてもバークレイの本気度を測るにふさわしい特筆すべきものが登場する。それが新機軸PEライン「Forward(フォワード)」だ。

ネーミング通り、なんとFFS(Forward Facing Sonar)用に特化した極細PEで、編み糸(組み糸)ではなく無数の極細繊維を束ねるようにコーティングで一本化した独自のPEで、従来の編み糸と比較しても全くといっていいほど「伸びない」PEである。

バークレイがファイアーラインをさらに進化させ、FFS専用に開発したというフォーワード。名前からしてFFSアングラーをターゲットにしている。

さらに撚りがないため圧倒的に飛距離が出るという。伸びないダイレクト感と圧倒的飛距離とさばきの良さ、これがライブサイトにおいてどれだけ重要か、極細PEでライブを実践していればその開発意図がよくわかると思う。

編み上げるのではなく、極細繊維を縦に束ねる独特のPEライン。スムースで圧倒的な飛距離がウリである。0.3~0.5号までというのが実に日本のFFS向きだ。

MAXセント、そしてAbuの新型リールが!

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