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ハイピッチもこなすスロー系ライトジギングロッド!?【TENRYU・ホライゾンMJ】

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ハイピッチもスローピッチも「ホライゾンMJ」

テンリュウの「ホライゾンMJ」。

MJとは “マルチジギング”を意味する。全11機種のボリュームある展開だが、各機種スロー系な攻め方からハイピッチでの攻めも可能な二刀流的テイストが含まれるオフショアジギングロッドだ(全機種ベイト)。

 

従来、ハイピッチ用のロッドとスロー用のロッドをそれぞれに準備することが多い。ただ、ハイピッチ・スローピッチだけでは攻略できない状況というのは存在し、近年はコンビネーションでどちらの攻め方も併用しながらの緩急が釣果に結び付くことも多い。

そのあたり、ハイピッチもスローもある程度1本でカバーできないか?という背景からリリースされているのが「ホライゾンMJ」。

テンリュウ公式にある、以下の画像がホライゾンMJの立ち位置として分かりやすい。

もう少し分かりやすくいうならば、ハイピッチもこなせるスロージギング系ロッドといえるだろうか。

スロージギング系ロッドは繊細で負担も少ない。そこに、ハイピッチにもある程度対応できるブランクスがあれば面白い…そんな声からMJは誕生。

もう少し太糸、もう少し大型、もう少しヘビーウエイトジグが使える

まずスペックを見てもらうと、PEの対応範囲が広いのが理解できる。ホライゾンMJも、カテゴライズするならライトジギングロッドの範疇に入るだろう。ただ、テンリュウのライトジギングロッドと比較してもPE2号以上への対応が各機種に揃っている。例えばPEでいえば2.5〜3号、リーダーなら18~22号といった〝ちょっと太め〟への対応力がアップ。

SPEC

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
ルアーウェイト
(g)
ライン
(PE/号)
最大ドラグ
(kg)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
HMJ5101B-L B 1.78[5’10”] 1 R 178 High60-120
Slow100-250
MAX2 MAX3/0° 405 1.9 110 91/9 ¥38,000
HMJ5101B-ML B 1.78[5’10”] 1 R 178 High80-150
Slow120-300
MAX2 MAX3/0° 405 2.1 115 92/8 ¥38,500
HMJ5101B-M B 1.78[5’10”] 1 R 178 High100-180
Slow150-350
MAX2.5 MAX4/0° 405 2.3 120 92/8 ¥39,000
HMJ5101B-MH B 1.78[5’10”] 1 R 178 High120-200
Slow180-400
MAX3 MAX5/0° 405 2.5 126 93/7 ¥39,500
HMJ5101B-H B 1.78[5’10”] 1 R 178 High150-250
Slow200-450
MAX3 MAX5/0° 405 2.7 131 93/7 ¥40,000
HMJ642B-LL B 1.93[6’4″] 2* R 148 High40-100
Slow80-200
MAX2 MAX2/0° 405 1.7 111 96/4 ¥41,000
HMJ642B-L B 1.93[6’4″] 2* R 148 High60-120
Slow100-250
MAX2 MAX3/0° 405 1.8 114 96/4 ¥41,500
HMJ642B-ML B 1.93[6’4″] 2* R 148 High80-150
Slow120-300
MAX2 MAX3/0° 405 2.0 119 96/4 ¥42,000
HMJ642B-M B 1.93[6’4″] 2* R 148 High100-180
Slow150-350
MAX2.5 MAX4/0° 405 2.1 121 96/4 ¥42,500
HMJ642B-MH B 1.93[6’4″] 2* R 148 High120-200
Slow180-400
MAX3 MAX5/0° 405 2.3 128 97/3 ¥43,000
HMJ642B-H B 1.93[6’4″] 2* R 148 High150-250
Slow200-450
MAX3 MAX5/0° 405 2.4 131 97/3 ¥43,500

スペック表の「ルアーウエイト」の項目にHigh・Slowが設けられているのも、ハイピッチ・スローそれぞれで適正なジグウエイトを表している。

太糸対応ガイド

強度重視のステンレスフレーム・SiC-Sリング(Kガイド)。ホライゾンMJの開発にあたり、ベースとなったのはホライゾンLSだが、ガイドは大径化されている。これも多少の太糸をストレスなく扱えるための設計。

細身だが粘る。C・N・Tコンポジット

ブランクはブランクスルー構造で、細身だがしっかりとした強度を持つ。バット部にはテンリュウテクノロジーのC・N・T(カーボンナノチューブ)素材をコンポジット。粘り強さをプラス。

そしてリールシート部に 西陣織仕様のカーボンパイプ を採用。リールシートには PULSを採用しているが、フォアグリップ部も確保されている。これは「ストレートポンピング」で不意の大型魚を寄せやすくするためだ。

ただし、例えば大型ヒラマサなどを相手に竿を立てながらのファイトは不得意。どちらかといえばライト系なテイストながら大型魚への対応力が増しているのがホライゾンMJで、最初からビッグサイズを狙うならば例えばジグザムドラッグフォースが向く。逆に、最初からよりライトラインで攻めることが前提の釣りであればホライゾンLJが向くだろう。

言い換えるなら、自身のラインセッティングや使用ジグウエイトでライトからヘビーまである程度広くカバーできるのがホライゾンMJ。

スローフォールとハイピッチを組み合わせて回遊青物を狙う時、中深海でのスローメインの根魚など、ドラグ設定も加味しながら幅広い使い方ができる〝マルチジギング〟ロッドだ。

5’10″と6’4”と

ホライゾンMJには5フィート10インチモデルが5機種、6フィート4インチモデルが6機種揃う。

ざっくりと大まかにいうならば、いずれもハイピッチもスローもこなすが、510はよりハイピッチを得意に、64はよりスローを得意にする。

△こちらは64モデル。先行してリリースされた510モデルよりも、さらにスロー系の攻めが得意

下記に改めて大まかな特徴を記すが、このあたりも加味して「ココが欲しかった!」を探してみてはいかが?

510モデル(全長1.78 m/5′10″/1本継)

型番 ルアーウェイト目安 推奨タックル設定 向く釣り・特徴
HMJ5101B-L High60-120g・Slow100-250g ライン(PE2号以内、リーダー12号以内)
ドラグ値(3kg以内)
近海ライトモデル。浅場(例:50〜100m)で高活性青物やライト根魚に。ハイピッチ寄りでもスロー寄りでも使える。
HMJ5101B-ML High80-150g・Slow120-300g ライン(PE2号以内、リーダー14号以内)
ドラグ値(3kg以内)
技術的な操作を重視した近海モデル。速めジャーク+スロー操作併用、魚の反応を探る展開に。
HMJ5101B-M High100-180g・Slow150-350g ライン(PE2.5号以内、リーダー18号以内)
ドラグ値(4kg以内)
近海オールラウンド。青物から根魚まで幅広く。入門から中級にも扱いやすいバランスモデル。
HMJ5101B-MH High120-200g・Slow180-400g ライン(PE3号以内、リーダー22号以内)
ドラグ値(5kg以内)
近海+深場対応。水深100〜200m域、潮流が速めの場所、根の荒い場所にも。
HMJ5101B-H High150-250g・Slow200-450g ライン(PE3号以内、リーダー22号以内)
ドラグ値(5kg以内)
急流・ディープ対応モデル。深場200m以上、潮流の速い場所、重量ジグ(200g以上)を使う場面に。

64モデル(全長1.93 m/6′4″/グリップジョイント)

型番 ルアーウェイト目安 推奨タックル設定 向く釣り・特徴
HMJ642B-LL High40-100g・Slow80-200g ライン(PE2号以内、リーダー12号以内)
ドラグ値(2kg以内)
近海スーパーライト向け。浅場を中心に、80m程度レンジでライトな展開。長めレングスがフォール・ライン出しに有利。
HMJ642B-L High60-120g・Slow100-250g ライン(PE2号以内、リーダー12号以内)
ドラグ値(3kg以内)
近海ライト向け。浅〜中深場、扱いやすく操作重視のモデル。
HMJ642B-ML High80-150g・Slow120-300g ライン(PE2号以内、リーダー14号以内)
ドラグ値(3kg以内)
テクニカル近海モデル。フォール・操作・変化を付けて誘いたい状況に適応。
HMJ642B-M High100-180g・Slow150-350g ライン(PE2.5号以内、リーダー18号以内)
ドラグ値(4kg以内)
近海オールラウンド。長めレングスによりライン出し・フォール幅を稼げ、ベーシックに。
HMJ642B-MH High120-200g・Slow180-400g ライン(PE3号以内、リーダー22号以内)
ドラグ値(5kg以内)
近海+深場対応。スロー系展開をより意識しており、魚が浮き気味・フォール主体の場面にも強い。
HMJ642B-H High150-250g・Slow200-450g ライン(PE3号以内、リーダー22号以内)
ドラグ値(5kg以内)
急流・ディープ対応。6′4″レングス+450gスロー系対応というスペックで、深場かつ重量級ジグを使う釣りに。

テンリュウ公式「ホライゾンMJ」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。
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