レイズ スぺクトラ
2026年フルモデルチェンジ
テンリュウのトラウトロッドには「Rayz(レイズ)」という名が冠される。

△ 写真上からレイズインテグラル、レイズオルタ、レイズ、レイズスペクトラ。エリアからネイティブまで、シリーズを通して隙のない一大ラインナップとなっている
トラウトロッドと一言でいっても幅広い。ネイティブ・エリア問わず幅広い使い方が可能なシリーズ同名の基幹ともいえる「レイズ」。携行性も加味したモバイルロッドを揃える「レイズ インテグラル」。エリアトラウトを中心にしながらも活躍するフィールドの広い「レイズオルタ」。そしてもうひとつが、ネイティブトラウトを中心としたフラッグシップの「レイズ スぺクトラ」だ。
26 レイズスぺクトラ SPEC

2016年に誕生した「レイズ スぺクトラ」。その後、追加機種もありながらハイスペックな性能でファンをつかんできたが、全機種一新、フルモデルチェンジとなる。

| 品名 | タイプ | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS472S-UL | S | 1.40[4’7″] | 2 | 72 | 1-6 | 1-4 | 0.2-0.6 | 110 | 59 | ¥55,000 |
| RZS4112S-LL | S | 1.50[4’11”] | 2 | 77 | 1-8 | 1-5 | 0.2-0.6 | 110 | 62 | ¥56,000 |
| RZS512S-LML | S | 1.55[5’1″] | 2 | 80 | 2-10 | 3-6 | 0.4-0.8 | 110 | 65 | ¥57,000 |
| RZS652S-LML | S | 1.96[6’5″] | 2 | 101 | 2-12 | 3-6 | 0.4-0.8 | 220 | 77 | ¥62,500 |
| RZS712S-ML | S | 2.16[7’1″] | 2 | 111 | 3-18 | 3-8 | 0.4-0.8 | 255 | 86 | ¥64,000 |
| RZS772S-MH | S | 2.31[7’7″] | 2 | 119 | 6-25 | 6-14 | 0.6-1.2 | 330 | 112 | ¥74,500 |
| RZS872S-H | S | 2.62[8’7″] | 2 | 134 | 7-30 | 8-16 | 0.6-1.2 | 320 | 140 | ¥79,500 |
| RZS472B-UL | B | 1.40[4’7″] | 2 | 72 | 1-6 | 1-4 | 0.2-0.6 | 105 | 68 | ¥64,000 |
| RZS4112B-LL | B | 1.50[4’11”] | 2 | 77 | 1-8 | 1-5 | 0.2-0.6 | 105 | 71 | ¥65,000 |
天龍公式「レイズ スペクトラ」詳細ページはこちら
完成系のその先へ
スぺクトラを超えるのはスぺクトラ。
そんなテーマで2026年にリリースされる新生レイズスぺクトラ。まずはこんな動画を。
興味深いのは動画内でのワンシーン。

作り直す必要のない竿を、作り直した。つまるところ、前作スぺクトラにおいても極めて高い完成度を誇り、テンリュウのトラウトロッドのフラッグシップとして、この10年その地位は揺るがなかった。それでもやはりフラッグシップだからこそ、さらに高みを目指したという。
変わったところ、変わらないもの

気になるのはフルモデルチェンジするにあたり、どんなところが変わっているのかだ。
そのあたりのコンセプトは以下の公式ブログもぜひご覧頂きたい。舟木雄一さんがまとめて解説してくれている。

軽く強いブランクス
ブランクスはスコッチ仕上げからサンド仕上げにし、軽量化を図ったという。大まかにいえば少し薄肉化したわけだ。ただ、スぺクトラは比較的張りの程よい強さがあるシリーズで、だからこそルアーにアクションが遅れることなく伝わるのだが、薄肉で張りだけ強いブランクスではシャープさこそあれど、魚を掛けた際にクッション性がなく安定感に欠ける。

このテンリュウ独自技術を採用したことで、粘りと強度を補強。また、あえて極端な軽量化をしないことで、軽さ・強度を兼備するブランクスに仕上がっているそうだ。
グリップの軽量化
目に見える最も大きな違いはグリップ周りにある。26スぺクトラには全9機種が展開される。いずれもグリップを軽量化しているという。
渓流域に対応した繊細なモデルは、特に前作とのグリップ比較が分かりやすい。


見比べてもらうと、リアグリップがショート化されているのはもちろんのこと、フォアグリップもショート化。全体に短くなっており、当然それは軽量化にもつながる。ワンハンドキャストでは、従来以上に軽快なキャストフィールを得られる仕様になるという。ベイトモデルに関しては、リール装着時のホールド性も求めて理想的な形状となったという。
このグリップ周りの軽量化は、いわゆるフィネスモデルだけにとどまらない。26スぺクトラは、中本流以降のモデルに関してもリア側を細くして軽量化。


写真は㊤が26スぺクトラの7フィート1インチのMLで、㊦が旧スぺクトラの7フィート1インチのML。リアグリップは細身となっているのが分かる。ただし中本流域モデルに関してはフォアには親指を乗せてキャストするだけの長さは確保している。
先重りを軽減するガイドセッティング
しかし、グリップ側を軽くすると、気になってくるのが「先重り」。
「レイズ スペクトラ」は、その問題をガイドセッティングで解決。レイズスぺクトラはチタンフレーム・トルザイトリングガイドを採用しているが(※トップのみSiCリング)、そもそもの軽量ガイドであることに加えて、ガイド径がかなり調整されているようだ。
まだ実物を見たわけではないが、公式で紹介されているガイドは旧スぺクトラより26スぺクトラは小径化されているように見える。このあたりの実際の軽量化と、手にした時に感じる軽さをとことん突き詰めてきたそうだ。
ちなみにガイドはT2カラー。渋みのあるT2、好みの方も多いのでは!?

△スピニングはKガイドチタンフレーム(T2カラー)トルザイトリング

△ベイトタイプは RVガイドチタンフレーム(T2カラー)トルザイトリング
手元が数字的に軽くなっても、不思議なもので先が重ければダルく感じてしまう。それを軽量ガイドであることはもちろん、各機種に最適化したガイド径を設定して、軽くなった分のシャープさをしっかりと感じられるクオリティに仕上がったという。
機能美
それから、26スぺクトラ…ビジュアルもストライク。
滑り止めになるローレットが配置され、ここにRayzの刻印。またテンリュウといえばの西陣織カーボンパイプを&天然ウッド素材の融合は唯一無二のデザインを表現。
実用的なパーツにちょっとしたオシャレを入れた落ち着いたデザインは、こんな大人に私もなりたい…と思わせる(笑)。

シートリング部に刻まれるRayzの刻印(スピニング)

こちらはベイトモデル

全9機種! シーン別ラインナップ紹介
新たな「レイズ スペクトラ」は、渓流から大河川まで、トラウトシーンの「今」に必要なモデルに絞り込んだ全9機種(スピニング7機種、ベイト2機種)で登場。

なお、712S-ML 、772S-MH、RZS872S-Hの3機種は2025年12月の発売を予定。残る機種は2026年1月の発売を予定している。いずれにしてもネイティブトラウトゲームが始まる前には入手できそうだ!
・RZS472S-UL / RZS472B-UL (Twitchin’ Custom)
渓流域でのショートディスタンス攻略機。軽量プラグを狭いスポットで自在に誘うためのカスタムモデル。ベイトモデルはマイクロガイドでさらにシャープな操作感を持つ


| 品名 | タイプ | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS472S-UL | S | 1.40[4’7″] | 2 | 72 | 1-6 | 1-4 | 0.2-0.6 | 110 | 59 | ¥55,000 |
| RZS472B-UL | B | 1.40[4’7″] | 2 | 72 | 1-6 | 1-4 | 0.2-0.6 | 105 | 68 | ¥64,000 |
・RZS4112S-LL / RZS4112B-LL (Twitchin’ Custom)
渓流域で距離を選ばずピンスポットを射抜く基本モデル。軽量プラグの操作性に優れ、ナーバスな渓魚との駆け引きを楽しむことができる


| 品名 | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS4112S-LL | 1.50[4’11”] | 2 | 77 | 1-8 | 1-5 | 0.2-0.6 | 110 | 62 | ¥56,000 |
| RZS4112B-LL | 1.50[4’11”] | 2 | 77 | 1-8 | 1-5 | 0.2-0.6 | 105 | 71 | ¥65,000 |
・RZS512S-LML (Jerkin’ Custom)
急瀬や深淵に潜む大型渓魚や遡上個体を狙うスパルタン・カスタム。ヘビーウェイト系ミノーを積極的なジャークで操るためのモデル

| 品名 | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS512S-LML | 1.55[5’1″] | 2 | 80 | 2-10 | 3-6 | 0.4-0.8 | 110 | 65 | ¥57,000 |
・RZS652S-LML (Super Yamame Custom)
清流~中本流域のスーパーヤマメ攻略モデル。ミノーやスプーンを使い、プレッシャーの高い場所を繊細なアプローチで攻略

| 品名 | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS652S-LML | 1.96[6’5″] | 2 | 101 | 2-12 | 3-6 | 0.4-0.8 | 220 | 77 | ¥62,500 |
・RZS712S-ML (Jerkin’ MS Custom)
中本流域で遡上系のサクラマスやサツキマスを狙うモデル。ミノーのトゥイッチ&ジャークを得意とし、積極的に誘いを掛けて攻略

| 品名 | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS712S-ML | 2.16[7’1″] | 2 | 111 | 3-18 | 3-8 | 0.4-0.8 | 255 | 86 | ¥64,000 |
・RZS772S-MH (Mikija)
国内外のワイルドトラウトと対峙するスパルタンモデル。その名はカムチャッカ地方に潜む「ミキージャ(虹鱒の原種)」に由来。ミノーやスプーン、ジグに対応し、中本流の遡上魚や湖のショアジギングにも活躍

| 品名 | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS772S-MH | 2.31[7’7″] | 2 | 119 | 6-25 | 6-14 | 0.6-1.2 | 330 | 112 | ¥74,500 |
・RZS872S-H (Silver Scale Custom)
大河川の本流域でのサクラマスや湖の大型トラウトを狙う大河モデル。スプーンやミノーの遠投性に優れ、太く強い流れの中でも大物と安心してファイトできるパワーが魅力

| 品名 | 全長( m [ft]) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | ルアーウェイト(g) | ライン(mono/lb) | ライン(PE/号) | リアグリップ(mm) | 自重(g) | 本体価格 |
| RZS872S-H | 2.62[8’7″] | 2 | 134 | 7-30 | 8-16 | 0.6-1.2 | 320 | 140 | ¥79,500 |
さて、レイズ史上最高傑作といえる仕上がりになったという新生レイズスぺクトラ。どの機種にしようか、今からワクワクする方も多いだろう。



























































