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【2026年注目のビッグベイト】このサイズ感を待ってた!「ラフィン250」の存在は、170と300を活かすにも必須

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2026年「ラフィン250」が登場予定

△赤松拓磨さんが東京湾ボートシーバスにてキャッチ。フッキングしているジャイアントベイトは2026年登場予定のラフィン250(カラーはプロト)

gamakatsuのビッグベイト「ラフィン」シリーズ。

最初にリリースされたのは「ラフィン170」だった。そして2025年にはジャイアントベイト「ラフィン300」がデビュー。

そして2026年、かねてからその存在自体は明らかになっていた「ラフィン250」が登場するという。

△手前からラフィン170、2026年登場予定のラフィン250、ラフィン300

gamakatsu公式「ラフィン」シリーズ詳細はこちら

赤松拓磨に聞く「ラフィン」

△こちらがラフィン250のサイズ感。2026年の発売が楽しみだ

ラフィン」シリーズを手掛けているのはgamakatsuのルアーデザイナー・赤松拓磨さん。そんな赤松さんと東京湾のボートシーバスゲームにご一緒させていただいた。

「ラフィン」はバスやシーバス、その他にアカメがキャッチされるなど、シリーズを通してフレッシュ・ソルト、ショア・オフショア問わずに活躍の場を広げている。「ラフィン」というひとつのジャンル、そんな印象を受けるルアーだ。

とはいえ、赤松さんによれば「ラフィン250に関しては、対象魚種の軸として考えたひとつがシーバスであることは間違ありませんね」とのことで、今回の東京湾でいうならば、コノシロを捕食している時にはもってこいだ。シーバスでは、落ちアユパターンにも効果的だろう。

△ラフィン250は4ozクラスの重量となるそうだ。「それなら持っているタックルで出来る!」と感じるアングラーも多いのではないだろうか

実は似ている170と300

ご自身にとっても、元々描いていたビッグベイト・ジャイアントベイトとしてのラフィンは、これにて一旦の完成となるそうだ。第二章は、現在進行中らしいけれど(笑)。

素人考えだと、170の次に250が出て、その次に300…の順番では?と思ってしまう。そんな疑問を率直に赤松さんに尋ねてみた。

「確かになぜ〝間〟のラフィン250が最後なの?と思うかもしれませんね。ただラフィン250は、170と300とは少し役割が異なります。言い換えると、170と300はサイズこそ違えど、アクションの本質は比較的近い関係にあります」

赤松さんによれば、250は役割が少し異なるらしい。

ラフィン170

それでは、まず改めてラフィン170とラフィン300の狙い、赤松さんがイメージするものをまとめておきたい。

△シリーズの第一弾となった「ラフィン170」

ラフィン170は、小刻みな水中ドッグウォークがひとつ特徴だ。しかし、動きながらも移動距離は抑えられる構造となっている。ピンポイントを長く魅せることができる。手前へと急ぎ過ぎない。

それを可能にしている理由のひとつがシングルパーツのジョイント構造

△シングルパーツのジョイント構造は可動域が広い。左右だけでなく、捻るようなアクションを演出

可動域が大きく、単純に左右に振るだけでなく捻るようなアクションを出せる。これが移動距離を抑えられるひとつの理由だ。

もうひとつが、ヘッドにある一体成型の極小リップ

リップというべきか、ボディの一部というべきか。とにもかくにも、このショートリップがカギ。このパーツは適度なブレーキ役。動き過ぎるのを制限してくれる。もうひとつがジョイント部の可動域が大きいだけに、そのアクションが破綻しないように調整してくれる役割。

これにより限られた距離の中で、より数多くの水中ドッグウォークでアピールすることを可能にしている。

テールはシリコン素材を採用し耐久性も高い

ラフィン170 SPEC

ウエイト 全長 タイプ フック 希望本体価格(税別)
48g 170mm スローフローティング  #3
トレブルRB-M
 3,000円
ラフィン300

△3兄弟の中で最も大きなジャイアントベイト「ラフィン300」

この狙いはシリーズ最大の「ラフィン300」も同様だ。狭いピンスポットの中で数多くの首振り、水中ドッグウォークを演出できる。ラフィン170の系譜だ。

アクションの狙いこそ同様なものの、そのボディサイズからッ水押しは強烈。そのアピールで魚を呼ぶ。つまり、ラフィン170の本質を維持しながらインパクトを最大化したものがラフィン300だ。

ラフィン300は、ボディに対する強度の関係でジョイント部はシングルではないものの、ジョイント箇所としては1箇所。このサイズであっても捻りのアクションを出せる

動きの制限、コントロールを司るショートリップもシリーズ共通項

300は背側にフラット面を持たせ、これが水を受けレンジを入れやすい

もうひとつの特長としては300という、このクラスのサイズ(実際には300mmを超える)の中で扱いやすさという部分も重視している。

赤松さんによれば、ラフィン300は操作性は高いのだという。

「300mm以上となると、ちょっと数字に気後れする方もいるかもしれません(笑)。でも実はボディサイズが大きく水をしっかりつかみ、なおかつラフィン300は比較的厚み自体は薄いから水をしっかり切ってくれる。水をつかむけれどキレよくアクションに移行するから、操作性でいえばむしろ170より高く感じられる方も多いのではないでしょうか」

△そのサイズからは想像できない、操作性の高さ、扱いやすさがラフィン300にはある

もちろんラフィン300を投げるにはそれなりの専用タックルも必要にはなってくるが、扱い難くないジャイアントベイトがラフィン300なのだ。ちなみにラフィン300には硬さの異なる2種類のシリコンテールが付属し、その種類によってもアクションの質が変わってくるのも面白いところだ。

ラフィン300は2色展開(#1 グリッターレインボー、#2 ブラッシュタイガー)。各色にシリコンテールが2種付属する。ひとつは硬質なスライドテール、もうひとつが軟質なクイックテール。写真はスライドテール

こちらは軟質のシリコンテール

「ラフィン170」のコンセプトをベースに、多くのアングラーが扱いやすい範囲で最大化して「大きさ」という武器を手にしたのが「ラフィン300」といえる。

ラフィン300 SPEC

ウエイト 全長 タイプ フックサイズ 希望本体価格(税別)
250g 320mm フローティング 2/0 15,000円

基点ともなる「ラフィン250」

ラフィン170&ラフィン300は、いずれも限られた距離で数多くの首振りを出すことが可能。

その中で、ベイトサイズが小さい時や「食わせ」の要素が欲しい、あるいは魚がいるのが小場所と分かっている時、そんな場合なら170。逆にオープンウォーターで〝まずは見つけてほしい〟といった場合やリアクション的なバイトが多いならば300。誤解を恐れず大まかにいうならば、そうした使い方が基本となる。

△実釣撮影ではラフィン300とラフィン250を中心に組み立てた。コノシロベイトに期待できたことと、オープンウォーターで魚に気付かせることが必要だったからだ

食わせのラフィン170が効果的なシチュエーションもあれば、ラフィン300のインパクトが魚を惹きつけることもあるだろう。

では、その日の状況はどうなのか? そんなところを探れるサーチの役割も果たせるのが「ラフィン250」。

スライド幅を大きめ、レンジを入れやすく

「ラフィン250は、ほかの2サイズよりもジャーキングでレンジを入れやすいのが違いとなります」と赤松さん。

もうひとつはアクションだ。赤松さんは「意図的にスライドアクションが170や300よりもしっかり出せるようにしています」と話す。

「ラフィン」シリーズはすべてクイックな首振りもスライドもできる。それは共通項なのだが、ラフィン250に関してはスライド時にシュツと鋭い。表現が適切かは分からないが、実際に目で見た感じだと、ストレートにスピードを持ってスライドする印象だった。

なおかつ、ジャーキングでレンジを入れやすいため、より広く魚を探れる。またスライドを意識したといっても、先にも触れた通りクイックなアクションも苦手とはしない。

これにより、その日の魚のレンジを素早く広くサーチしながら、どんな誘いに反応を示すのか、基点になれる存在。

そこから得た情報を基に、どちらにも振れる。繊細な食わせ傾向があれば170を、逆にインパクト・リアクションでの反応があれば300を…という選択も可能に。

当日の状況というのはフィールドに出てみないと分からない。「ラフィン250」はそのサーチベイトとしてのポテンシャルが高いのだ。

ラフィン250にもスライドテールとクイックテールの2種類が付属する。写真は軟質のクイックテール

またサイズ感的にも250mmで4オンスクラスになるそうでタックル・使い手を選びにくい。また、ラフィン300同様にシリコンテールは2種類(スライド/クイック)が付属し、ラフィンらしい軽快な操作性とテールの使い分けで細かくその日の状況を探り当てていくことができそうだ。

「ラフィン250はサイズ感も誘いと食わせを意識したので、個人的には一番出番が多くなるサイズです」と赤松さん。

あとは遅れることなく発売されることを願うのみ(笑)!?

また改めてラフィン250については深掘りしていきたい。

GAMAKATSU(がまかつ)

1955年創業。大阪府大阪市に本社を置き、シンガポールに本店を置く。釣り竿、釣り針、ウェアなどをメインに製品を開発・製造・販売を行っており、ルアー部門では「ラグゼ シリーズ」が有名である。
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