ロックフィッシュゲームにおける有効なベイトの一つ、「ギンポ」。この独特な形の魚を模したエクリプスのワーム「カタナギ」。このカタナギを使ったあえて“動かさない”ことで真価を発揮するメソッドを紹介!
カタナギ【エクリプス】
なぜ「カタナギ」は動かさなくても魚を惹きつけるのか。その理由は、ボディに秘められた喰わせのギミックにある。まず特徴的なのが、少し変わった形のフィッシュテール。これはタダ巻きやフォール時に強すぎない絶妙な微波動を生み出し、スレたターゲットにもナチュラルにアピール。
さらに、ボディの背中と腹側には特徴的なヒレが設けられており、これがわずかな水流を捉えて自発的にアクション。アングラーが意図的に動かさなくても、まるで生きているかのような生命感を演出してくれる。
これらの波動が組み合わさることで、フィッシュイーターの捕食本能を強く刺激。4インチというボリューム感ながら、ソフトマテリアルのため、メバルのような口の小さな魚でも違和感なく吸い込めるのも大きなアドバンテージ。
サイズ | ウエイト | カラー | 入数 | 推奨フック | 価格 |
4インチ | 約8.8g | 全10色 | 5本 | オフセットフック#2/0 or #3/0 | ¥830+TAX |
エクリプス公式「カタナギ」詳細ページはこちら
その真価は“動かさない”こと。カタナギ流「放置」メソッド
これだけのギミックが詰まっていると、つい色々なアクションを試したくなるかもしれない。しかし、このワームのポテンシャルを引き出すカギは、驚くほどシンプル。
エクリプス フィールドスタッフ福島卓男さんによると、そのキモは「何もしない“間”を長くとること」、つまり「放置」。
出典:エクリプス公式
キャスト後、着水したらすぐにベールを戻してカーブフォール。ボトムやブレイク、ウィードの上に着底したら、そこから“動かさず”に数秒待つ。
カタナギは単体で約8.8グラムの自重があるため、軽量ジグヘッドでもゆっくりとフォールし、ボトムで安定させやすい。リトリーブする際も、ワームが浮き上がらないようスローにレンジキープするのがコツ。特に秋のクロソイやメバルには、このパターンがよくハマるという。
こちらはさらにシンプル。キャストして着底後、5秒から10秒ほど放置。そこからリフト&フォールさせ、再び着底させて数秒放置。この繰り返し。
バイトは放置後のリフトした瞬間に集中することが多いとのこと。ボトムでの「放置」によって自発的アクションで魚を寄せ、次の動き出しでリアクションバイトを誘うイメージ。まさに、ワームの性能を信じて“待つ”ことが釣果に繋がる釣り。
これから冬にかけて、根魚はスポーニングを控え荒食いになる。そんな高活性な個体にとって、ボトムでじっと動かない「カタナギ」は、捕食しやすい格好のターゲット。高活性だからこそ、あえて“動かさない”。これからのハイシーズン、ぜひ試してみてほしい。