【ビンビンスイッチシリーズ大解剖】丸玉タイプとの違いと「TGビンビンスイッチ」&「TGビンビンスイッチ キャンディ」の違いも徹底解説!/田中亜衣
皆さん、こんにちは。“田中亜衣”です。
暑かった夏もようやく終わり朝夕は涼しく釣りやすい季節になってきましたね。 私のホームでも海水温が下がってきてマダイのコンディションも徐々に良くなって、活性も上がり、採餌行動も活発になってきました。
これからの時期、私が良く使うのが “TGビンビンスイッチ”と“TGビンビンスイッチ キャンディ” 。発売から4年が経ち、愛用中の方も多いと思いますが、今回は特長と使いドコロ、セッティングなどをご紹介したいと思います。

田中 亜衣(Ai Tanaka) プロフィール
ビンビン玉スライドシリーズとビンビンスイッチシリーズの違い
私は良く「TGビンビン玉スライドヘッド NEO」のような俗に言う“丸玉”と、ヘッドがぶら下がった“ビンビンスイッチシリーズ”の違いを質問されることがあります。一言で言えば「どちらが釣れるか使ってみないとわからない(笑)」が本当のところ。
ジャッカル公式「TGビンビンスイッチ」詳細ページはこちら
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ただ“ビンビンスイッチシリーズ”を使うには使うだけの根拠があり、私なりにその特長を活かしたマダイに対するアプローチというのがあるのです。
まず最大の違いは、ネクタイの動き出しの良さ!
スイッチシリーズは丸玉に比べてネクタイが若干ですが上部にセットされてます。この違いでボトムに着底したルアーを動かし始める際に、ヘッドがボトムから離れる寸前からネクタイが動き始めます。 まさに“出だしの良さ”。
“ビンビンスイッチシリーズ”は甘鯛を狙う“アマラバ”でも人気があり、海底に巣穴を作って顔を出している甘鯛にはその“出だしの良さ”が功を奏しているのです。
ビンビンスイッチシリーズ2タイプの違い
では次に“ビンビンスイッチシリーズ”の2つのアイテムの違いを話していきましょう。
ご存知の通り、大きく分けて縦長シェイプの「TGビンビンスイッチ」、もうひとつは、丸いシェイプの「TGビンビンスイッチ キャンディ」があります。
では、この2つの違いを紹介します。
TGビンビンスイッチ
バーチカルから45°までのアプローチが得意で、リーリング時の水面に向かっての移動時にヘッドを暴れさせずに潮の抵抗を上手く後方に受け流し、ノイズを軽減してマダイのバイトによる感度を邪魔しない設計です。 逆に45°以上に水平方向に角度がつくとヘッドが揺れるためにあまり良い誘いにならないのです。
TGビンビンスイッチ キャンディ
「TGビンビンスイッチ」がバーチカルから45°までのアプローチに対して「TGビンビンスイッチ キャンディ」はそれより水平方向に近い角度でのアプローチに最適です。簡単に言うと、シャローエリアでのキャスティングだったり、ディープエリアでのドテラのような、ラインが斜めになってルアー自体が横方向に進んで行くような状況。
オリジナルではノイズが出て狙えなかったアングル(45°より先)でビンビンスイッチのようなぶら下がったヘッドを使いたい…という理由で開発始動。
球体に近い形状にすれば横方向からの流れに対して、揺れることなく潮を後方に上手く受け流すというところから誕生しました。 このようにライン角度が45°よりバーチカルならば「TGビンビンスイッチ」、45°より水平ならば「TGビンビンスイッチ キャンディ」 。これは結構知られているネタなので、知らない場合は覚えておいてください。
さらに一歩踏み込んだ得意なシチュエーション
バーチカルに近いライン角度でのアプローチが好ましい「TGビンビンスイッチ」。
ですが、その中でも私が良く使うのが浮いたマダイを攻略する“中層の速巻き”とボトムにへばりついたマダイを攻略する“素早いタッチ&ゴーからのスロー巻き”です。
まずは“中層の速巻き”ですが、中層に浮いたマダイを狙うシチュエーションはタイラバをやっていると良くありますよね。
その時にスロー巻きでの反応が良ければ“丸玉”を使って、速巻きでの反応が良ければ「TGビンビンスイッチ」を使います。 速巻きでの反応が良い時の特長はマダイが採餌行動をとっている時か、完全にニュートラルな時のどちらかが多いです。
ルアーフィッシングの経験が長い方なら分かると思いますが、この相反するどちらのシチュエーションもアピール力のあるルアーを使い、採餌行動中の高活性ならよりアピール力を出したいですし、反対に低活性でもリアクションバイトを誘発するためにアピールが必要となります。アピール自体はネクタイの波動で十分と言う方もおられますが、メタルジグ(タイジグ)に近いシェイプの「TGビンビンスイッチ」は丸玉に比べ水押しはないもののフラッシング効果などの見た目の存在感に分があります。
タイジグを使う方なら分かると思いますが、タイラバに比べタイジグは高活性時と低活性時の両極端な時に真価を発揮します。少し乱暴な言い方ですが、タイジグにネクタイを装着したのが「TGビンビンスイッチ」というと分かりやすいかもしれません。
シャローエリアでのキャスティングやディープエリアでのドテラで「TGビンビンスイッチ キャンディ」の優位性は、なんといっても“スローからデッドスロー巻き”。 これは前述したように、ネクタイの動きに関してボトムからの立ち上がりの良さと言うところが関係し、些細なことですが丸玉と比べて上部にネクタイが装着されている為。
底にベッタリのマダイ…カナリ攻略し甲斐のあるシチュエーションは良くありますよね。 「TGビンビンスイッチ キャンディ」は、ボトム付近をゆっくりスローロールさせ、底にべったりのマダイに対して少しでも長くアピールできるというのが私の出しドコロです。 極端な話、ヘッドがボトムを引きずった状態でもネクタイがシッカリ動くというのが信頼できるトコロなんです。
“ビンビンスイッチ”の発売から4年、まだまだ使いこなせてない方も多いと思います。 丸玉主体のタイラバゲームですが、今一度“ビンビンスイッチシリーズ”を使う事で、ゲームの幅も変わりより一層楽しめると思います。
これから秋の荒喰いの際には是非使ってみてください。
それでは皆さま 良い釣りを♪
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