2025秋「ダートマックス TRZ」爆誕
ティップランエギング専用エギの中で、強烈な実釣性能と人気を誇るのがフィッシュリーグの「エギリー ダートマックス TR」。
2010年の誕生以来、今なお指示され続けている名作といえるだろう。

△エギリー ダートマックスTR。ティップランエギングが流行の兆しを見せ始めた頃に誕生し、今なお超人気の専用エギだ
しかし、ティップランエギングの広がりやタックルの進化とともに、TRがリリースされた当時と現代のシーンでは変わったところも出てきた。
そうしたティップランの変化を受け、2025年秋、今のティップランエギングにアジャストした正統後継者「ダートマックス TRZ」が登場となる。

△シンカーには「TRZ」の文字。サイズ展開は3.5号の30gと3.5号の40gでスタートするという
サイズ・ウエイト展開は3.5号の30gと3.5号の40gでまずはスタートとなるそうだ。マジで…めっちゃ欲しい(笑)!
なぜ生まれた?ダートマックスTRZ
TRがそうであったようにTRZもまた、「オーリー」こと折本隆由さんが開発。
ではなぜ、今なお支持され続け釣果という結果を見せてきたTRがあるにも関わらず、ダートマックスTRZの開発を進めてきたのか。
先にも触れた通り、TRが開発された当時と現在ではティップランエギングが変わった。基本的な釣り方自体は大きくは変わらない。ただ、折本さん自身が最も大きな違いを感じているのが、アップウエイト(追加シンカー)された状態でディープを攻めたり、速潮の中でもゲームを組み立てるのが今では当たり前になった点だという。

△写真はプロトの「ダートマックスTRZ」。こちらのプロト、実はエラストマー製フィンが製品版より長い。フィンの形状や硬さ、大きさなど、TRの後継者として細部にわたり作り込んだそうだ
「エギリー ダートマックスTR」をリリースした当時は、アップウエイトするという概念がそもそもなかったことから、エギ単体としての水中姿勢、ダート性能、フックセッティングなどのバランスを突き詰めていったそうだ。

△今ではアップウエイトしてティップランを楽しむのは当たり前に
ここに開発者としてのプライドがあった。TRはエギ単体でのバランスを突き詰めた専用エギだとはいえ、それがハイレベルであるためアップウエイトされた状態でも実際には釣れる。
しかし、リリース当時はそれを想定していたわけではなかった。
だから、TRの釣れる要素を、単体ではもちろんのこと、アップウエイトされた状態で、超深場で、速潮フィールドで…変わらずにそのポテンシャルを発揮できるエギとして完成させたい。そんな想いから「ダートマックスTRZ」の開発を進めていたという。
また、例えば沖縄のレッドモンスター(アカイカ系アオリイカ)をオフショアで狙う場合には、一般的なドテラ流しではなく船を立てて狙うことが多い。ある程度バーチカルに落として誘ってくるケースでアップウエイトされた状態でのバランスも突き詰めたそうだ。
フィンがエラストマーに

△写真㊤はエギリー ダートマックスTR、㊦はダートマックスTRZ。最も大きな違いはフィンだろう
考え方としては、TR同様の安定した姿勢やシャクリ感、動く時は動きピタリと止まるメリハリをシンカーを背負ったとしても出せるエギにするために作り込んだという。
鉛の素材やABS樹脂の比重、それら素材の組み方…数々のフィールドテストから理想的なバランスを求めていったという。
その中で、一発で分かるTRとTRZのビジュアル的な違いはフィン。TRは鳥毛が採用されていたが、TRZはエラストマー製のフィンとなっている。
これまで述べてきたアップウエイト時やディープ攻略などでも、動きだしは早く、ピタッと止まる性能に直結するパーツとなっているという。
ただし、このフィンが大き過ぎればブレーキ力は上がるがフォールスピードの低下や、場合によっては回転しながら落ちていくようなこともあったそうで、最も理想的な大きさ、エラストマーの硬さなどを探り続けた行き着いたフィンとなっている。
それでも変わらないもの
現代ティップランに対応する次世代エギ「ダートマックスTRZ」だが、TR時代から変わらぬ〝釣れる要素〟は踏襲。
ひとつは細く鋭いが強いカスタムフックを搭載したカンナ。
そしてダートマックスといえばのアオリイカが触れた瞬間の絶妙な引っ掛かりをもたらす立体的な表面を持つ布。こちらに関しては引き続きTRZにも採用される。
2025年秋、リリース
ダートマックスTRZは2025年秋登場予定。さぁ、間もなく新章スタート!
