ボートからのルアーフィッシングは、刻々と変わる状況を読み、魚の居場所を探し当てるゲーム性が魅力。特に人気のターゲットといえばシーバス。しかし、近年秘かにブームになってきている同じエリアのもう一つの好敵手、クロダイ(チヌ)の存在を忘れてはいないだろうか。
「ボートシーバスもいいけど、せっかくならボートチニングもやってみたい」。そんな欲張りなアングラーの願いを叶えてくれるのが、エクリプスの「アクシアトラック ボートシーバスモデル」。
出典:エクリプス公式
そもそも、なぜシーバスロッドで本格的なチニングまでこなせるのか。それはシーバスとチヌのファイトスタイルの違いを理解すると見えてくる。
シーバスフィッシングでは、掛けてからのパワフルな走りを止め、主導権を渡さないバットパワーが重要になる。
一方、ボートチニングの主流であるトップウォーターゲームで求められるのは、その真逆ともいえる繊細さだ。水面が炸裂するエキサイティングなバイト。しかし、チヌのトップゲームでは、ルアーに激しくアタックしてきても、なかなかフッキングに至らないことも多い。
ここで重要になるのが、バイトを弾かずにルアーを吸い込ませる、しなやかなティップだ。そしてフッキングが決まった後は、シーバスとは質の違う、真下への鋭い突っ込みが待っている。パワーと繊細さ。この両立が、1本のロッドで2魚種を追いかけるための鍵となる。

エクリプス フィールドスタッフ種市裕太さんが「アクシアトラックBS71ML」でキャッチしたチヌ
「アクシアトラック」のボートシーバスモデル「ATBSC-70ML」と「ATBSS-71ML」は、ナノレジンカーボンを採用したブランクスが生み出す、しなやかさと強靭なバットパワーの両立が最大の特長。
繊細なティップセクションは、チヌの硬い口に弾かれがちなショートバイトを絡め取るように乗せ、ルアーに生命感を与える細かなアクションも得意。そして、チヌの瞬発的な突っ込みにも対応できるトルクフルなベリーからバットが、魚に主導権を与えない。この絶妙なバランスによって、一本で二役をこなすことができる。
スタイルで選べる2機種
7ftというレングスは、ストラクチャーを正確に撃つテクニカルなゲームで活躍する一方、その汎用性の高さからオープンウォーターでの遠投もそつなくこなす。ベイトタックルならではの手返しの良さも相まって、近距離から遠距離までテンポの良いゲーム展開を可能にする。スイムベイトから小型プラグまで扱える対応力は、セレクティブなチヌを攻略する上でも大きな武器となるだろう。
モデル名 | 全長(ft/cm) | 自重 (g) | ルアー重量 (g) | 適合ライン (PE/号) | 仕様材料 | 継数 (本) | 仕舞寸法 (cm) | 先径 (mm) | B/S | アクション | 定価 (税込) | |
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ATBSC-70ML | 7’0″ | 213.4 | 141 | 7-40g | Max2 | C:95% G:5% | 2 | 110 | 1.75 | ベイト | ML | ¥26,400 |
オープンウォーターや、飛距離が釣果に直結する状況で活躍するのがこのスピニングモデル。7ft1inというレングスは、小型ミノーやバイブレーションをストレスなく遠投できる。誰にでも扱いやすく、キャストフィールも軽快。これからボートシーバスやボートチニングを始めたいというアングラーにとって、頼れる相棒になってくれるはずだ。
モデル名 | 全長(ft/cm) | 自重 (g) | ルアー重量 (g) | 適合ライン (PE/号) | 仕様材料 | 継数 (本) | 仕舞寸法 (cm) | 先径 (mm) | B/S | アクション | 定価 (税込) | |
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ATBSS-71ML | 7’1″ | 215.9 | 120 | 7-35g | Max1.5 | C:95% G:5% | 2 | 111.2 | 1.6 | スピニング | ML | ¥26,400 |
エクリプス公式「アクシアトラック シーバスモデル」詳細ページはこちら
これからのシーズン、朝夕の薄暗い時間はシーバスの活性が上がる「マヅメ」を狙い、日が高くなってシーバスの反応がなくなればチニングで楽しむ、当然逆もあり。その時の状況によってターゲットを選べる戦略的な釣りを、このロッド1本で実現できる。シーバスロッドの枠を超えたこのロッドで、ボートゲームの新たな扉を開いてみてはいかがだろうか。