鰆が美味しくなる季節
まだまだ暑い日が続きますが、確実に秋の足音が聞こえてきているのも事実。
さて、写真は鰆(サワラ)の炙り。秋から冬にかけてのサワラは脂乗りもよくなり、この時期の大型はとても美味しい。

△鋭い歯が特徴的なサワラ。魚偏に春で鰆(サワラ)だが、秋から冬にかけては食味がよい
サワラは淡泊ながら脂乗りが良く甘みがあり、寝かせればしっとりモチモチでキメ細かい身肉の質感を楽しめる魚。
その味、スゴく簡単にもっと引き出してみませんか?
簡単にできるひと工夫「ピチット」
サワラの味を簡単に引き出すのにオススメなのが、オカモト株式会社の「ピチット」です。
ピチットは特殊な脱水シートで、魚を包むと水分や生臭みを吸収します。
出典:ピチット公式
その結果…
・身が程よく引き締まり、モチモチ感が増す
・脂の甘みや旨みが凝縮される
・生臭みが抑えられ、雑味のないクリアな味わいになる

△ピチットで包み、24時間ほど冷蔵庫で保存した炙り刺身。旨みが濃く、絶品
ピチットで包んだ魚は、大げさではなくて、確かに美味しい。とはいえ〝美味さ倍増〟とか言いたいのではなく、「あっ、確かに生臭みも感じないし旨みも濃いな」という印象です。魚本来のポテンシャルってあるんだなぁ…とじんわり感じさせてくれます。
そして、ピチットって、ただ魚を包んで冷蔵庫に入れておくだけ。それだけで余分な水分が抜けて、旨みがぐっと凝縮されるんです。
特に水分量の多いサワラには、この働きが抜群に効きます。

△ピチットにて熟成したサワラの身

△包み終わったピチットを見て見ると、シート内に水分が溜まっている。しっかり吸水した証
自分だけの“好みの味”を探す楽しみもピチットの魅力。
ピチットにはレギュラー(高吸収タイプ)・マイルド(低吸収タイプ)・スーパー(超吸収タイプ)と、脱水力に違いがあります。脱水力の使い分け、また、 包んで脱水する時間を選択することで、調理法の幅が広がり、 サワラの味を引き出せます。
熟成時間 | 仕上がりの特徴 | おすすめの食べ方 |
12時間 | ほのかに水分が抜け、身がしっとり。旨みがほんのり際立つ | 軽く炙り、カルパッチョ |
24時間 | 身がねっとり濃厚に。脂の甘みが前面に出る | 刺身、炙り、寿司 |
48時間 | 旨みがさらに凝縮。やや濃いめで刺身だと力強い | 漬け、昆布締め、西京焼き |
72時間 | 熟成香が出て深みのある味。濃厚なコク | 炙り、西京焼き、煮付け |
96時間〜 | 強い旨みと独特の寝かせ仕立て風味。上級者向け | 炙り、照り焼き、酒肴向け |
※必ず冷蔵庫内で脱水にください。
※生の食材にご使用いただけますが、食材の消費期限には十分ご注意ください。
上記はあくまで一例。
釣ったサワラはもちろん抜群に美味しいのは間違いないですが、スーパーでサワラを購入したという場合にも、1~2時間でも包んで試していただければ!
旨みが引き立つ炙りや塩焼き、味の染みた西京焼きなど様々な料理でお楽しみいただけると思いますよ!