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今江克隆のルアーニュースクラブR「激アツ!真夏のスモールマウス&ラージ」 第1252回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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今週はお盆ど真ん中と言うのに、大混雑ボートだらけの桧原湖(福島県)にてTOP50第4戦のプリプラに入ってすでに4日目が終了。

危険な暑さが続く関西圏ですが、桧原湖は雨が降ったら危険な寒さ?で、日中でも気温が15度なんてことも珍しくない激サブ、逆に晴れると一転30度を遥かに超える高地特有の紫外線最強の猛暑…。

朝は暖房入れて、帰宅時は冷房という意味不明な超絶寒暖差で年寄りには堪えるお盆を、クマ目撃放送が公共マイクで流れる中、一人山小屋で自炊生活しています。

今年の桧原湖は、お盆までは釣れ釣れ絶好調と聞いていたが、お盆大人気&TOP50のツワモノ集結で、例によって例のごとく一気に激タフ状況に…。

正直なところ、現時点では1日5匹釣るのが自分には難しい状況で、毎日3~5匹となんとも厳しい練習前半になっている。

ただ、1kg前後のビッグスモールマウスがその3~5本の中に連日混じっており、釣れれば平均サイズで700g以上とサイズはかなり大きいのが特徴だ。

なんとも今回もまた、最近の自分の釣りの傾向でデカい魚を釣る方がキーパー釣るより真剣に難しいという厄介な状況になっている。

残り4日間の練習では、とにかくクイックリミット3匹を出来るだけ早くまとめる練習を、今回はデカバス釣りたい欲を抑えて最優先でやってみようと思う。

それが出来れば苦労はないのだが…。

鬼ヴィラルRS

さて、今週は河野プロの大ヒット作「ヴィラル70」から1年。

同時進行で試作を繰り返していたもう一つの「ヴィラル」のようで「ヴィラル」とは全く違う正式名称「鬼ヴィラルRS」の量産にようやくOKを出した。

「ヴィラル」と「鬼ヴィラル」の決定的な違いは桁違いにデカくなったボディもさることながら、「鬼ヴィラル」は完全なトップウォータープラグとして全方向に特化していることだ。

詳細な説明は練習後にフラフラの状態で原稿書いているとテキトーな説明になりかねないので一言で違いを表すなら、「鬼ヴィラル」は「アベンタ(クローラー)RS」と対極に存在する「デッドスロースクリューベイト」である。

「アベンタ」よりさらにフィネスに、されどパワーは「アベンタ」に匹敵し、さらに「アベンタRS」では不可能なカバーコンタクトをも可能にしたデッドスローW(ダブル)スイッシャーである。

この手の既存のWスイッシャーは、沈ませれば前後共にプロップは回りやすいのだが、水面(フローティング)だと、どうしてもリアのプロップの回転が前に比べて劇的に弱くなり、デッドスローだと前のプロップに比べてほぼ回っていない状態になることが最もネックだった。

また、後方プロップを回るようにするためボディを水を後ろに流しやすい細くスリムな円筒型にせざるを得ず、「ボディでの水押しが決定的にトップウォーターとして弱い」ことも弱点だった。

その弱点を完全に解決したのが「鬼ヴィラルRS」である。

その構造的詳細はかなり論理的で、今は疲れて頭が回らないのでまた後日。

基本はトップウォーター専用だが、今江的にコイツはシンキングWスイッシャーとしてではなく「スクリュー手長ベイト?」として、実は沈めても面白いのではないかと思っている(そのため実はクイックハンガーが装備されている)。

酷暑の霞ヶ浦水系オカッパリ!

そしてお盆前、TOP50の日程が後半戦は詰まりまくるため急遽、開発者の河野正彦プロに酷暑の霞ヶ浦水系へとぶっつけ本番、地獄のオカッパリ動画ロケに強行遠征させた。

これに成功すれば生産確定、ホゲたら来季まで開発延長という相当のプレッシャーのかかった動画ロケだったが…(今江的には絶対ホゲると確信していた)。

ところが結論から言えば、このお盆前の超激アツ危険な暑さの霞水系で、まさかまさかの大成功を収めてきたのである。

それも2日間で、今の霞水系では「爆釣仮面参上」と銘打っても良いほどの爆釣劇だった。

流石に真夏だけに流入河川がメインではあるが、北浦本湖でも釣っており、正直、この結果は予想の斜め上を行く大成功動画ロケとなった。

使い方はトップをデッドスローに巻くだけ…それでYouTube動画にするには長くなりすぎる霞ヶ浦奇跡の爆釣劇となった。

しかも!

しかもトドメには霞水系オカッパリで、真夏の真昼のトップで50cmUPまで釣ってしまったのだから恐れ入った。

電話で相変わらずの一本調子の抑揚のない平然とした感じで「まぁまぁ釣れました」と報告してきた時は自分の方が興奮してしまい、「鬼ヴィラルやんけ!」と思わず口走ってしまったことから「鬼ヴィラル」と命名された。

以前は「スーパーに売ってるブラックタイガーみたいやな」と半ばいい加減にネーミングしていたが、今回の河野プロの素晴らしい最終実戦テスト結果に「鬼ヴィラル」に「RS(レンシュポルト)」のサブネームも授けることとした次第である。

「RS」は自分が唯一無二の卓越した性能を持つと確信したモノにのみ授ける名誉ある記号なのだ。

「鬼ヴィラル」の特徴

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