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【ロケで直接インタビュー】もりぞー直伝!「シルバーウルフ EX」新機種3モデルの特長と使いどころ

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チニング入門

2025年、ダイワの“シルバーウルフ”シリーズのフラッグシップモデル「シルバーウルフ EX」に、新たに3機種が追加されました。

もりぞーこと“森浩平”さん監修のロッドですが、今回追加された3機種の特長や使いどころを、ロケで詳しくお話を伺ってきましたので、ご紹介していこうと思います!

森 浩平(Kouhei Mori) プロフィール

愛称は"もりぞー"。大阪湾の淀川をホームグラウンドに、ベイトタックルスタイルで年間2,000枚を超えるチヌ・キビレを水揚げするチニングエキスパート。 デイ、ナイト問わず、チニングをメインにシーバスや季節の釣りを楽しんでいる。

そもそもシルバーウルフ EXとは?

シルバーウルフシリーズには、エントリーモデルの「シルバーウルフ」、スタンダードモデルの「シルバーウルフ MX」、軽量・高感度重視の「シルバーウルフ AIR」、そしてフラッグシップモデル「シルバーウルフ EX」の計4モデルが揃っています。

モデル 価格帯(円)
シルバーウルフ 22,500~23,500
シルバーウルフ MX 35,600~37,100
シルバーウルフ AIR 46,000~48,000
シルバーウルフ EX 68,000~73,000

中でも「シルバーウルフ EX」は、かなり尖ったハイエンドらしい仕様に仕上がっており、感度と剛性、パワーとネバリをバランスよく作ることがコンセプト。

セカンドフラッグシップモデルとして「シルバーウルフAIR」が揃いますが、こちらは軽量・高感度を優先に開発されており、少しパワー不足と感じる場面もあったそう。

そこで「シルバーウルフ EX」ではブランクの構成方法を変えており、AIRはかなりカーボンを薄く巻いて、その分大口径化することでパワーと感度のバランスを調整していましたが、今作はカーボンを厚く巻きつつ、その分径が細くなっています。

これにより、しっかり厚巻きでカーボンを巻いているのでパワーを出すことができますが、径を細く作っているので振り抜きが爽快な仕上がりとなっており、2つの相反する要素をバランスよく取り入れたロッドが完成しているとのこと!

シルバーウルフ EXに3機種が追加ラインナップ

発売中

ここからは2025年に新たに追加となった3機種の特長について。

新たにラインナップされたのは「72MLB-S」、「80MB-S」、「72ML-S」の3機種。

この25年モデル共通の特長として、新たにMEGA TOP R(メガトップR)が採用されています。

これまでのソリッドティップはしなやかで、感度という面では少し鈍いイメージでしたが、今回のメガトップRはソリッドながらも高感度で操作性に優れたティップに仕上がっているそう。

それでは、ここからは各モデルの特長や使いどころについて解説していきます!

①:シルバーウルフ EX 72MLB-S

アイテム 全長(m) 継数 仕舞(cm) 自重(g) 先径/元径(mm) ルアー(g) ナイロン (lb.) PE(号) 本体価格(円)
SILVER WOLF EX 72MLB-S 2.18 2 113 89 1.2/12.9 4∼18 4~12 0.4-1.0 68000

「72MLB-S」はAIRシリーズにもラインナップされていましたが、よりパワーと操作性がアップしたロッドに。

AIRシリーズの72では14gシンカーをフルキャストして操作するような場面で少し物足りなさや掛け損なうシチュエーションがあると感じていたそうですが、EXの72ではそこをしっかりとカバー。

ボートチニングはもちろん、おかっぱリの柵越しの釣りや軽いリグを扱う釣りにもしっかりと対応します。

また、グリップがかなり短いショートグリップ設定となっており、柵越しの釣りでも邪魔にならない長さで、ピッチングにおいても幅広い対応力で操作しやすくなっています。

リールについては「シルバーウルフ SV TW PE SPECIAL」のような1000番台、34mm機を合わせれば重めのリグを遠投する釣りに対応し、「SS AIR TW」や「アルファスBF TW」などのベイトフィネス寄りのリールを乗せればアンダー1.8gや3.5gの軽量シンカーを使用した近距離を探る釣りにも使い勝手の良いロッドとなっています。

②:シルバーウルフ EX  80MB-S

アイテム 全長(m) 継数 仕舞(cm) 自重(g) 先径/元径(mm) ルアー(g) ナイロン (lb.) PE(号) 本体価格(円)
SILVER WOLF EX 80MB-S 2.44 2 126 100 1.3/12.4 5~21 4~12 0.4-1.5 73000

「80MB-S」はEXシリーズの中でもロングレングスモデルとなっており、AIRの83MB-SのEX版という立ち位置。

もちろんロッドが長い方が、魚とのやり取りや障害物回避能力、遠投性能は高いのですが、その分操作性が若干悪くなってしまいます。そこをカバーしてトータルの性能を高めるため今回の「80MB-S」はAIRに比べて少し短めのレングスに設計したそう。

また、ロッドの長さのわりに、かなり細いブランクとなっていることでキャスト時の空気抵抗が少なくキャストしやすくなっています。これにより、強風時やウェーディング中のキャスト姿勢が限られているような人間側に不利なシチュエーションでもキャストしやすく快適に釣りをすることができます。

長めのソリッドモデルということで感度が心配な方もいらっしゃるかと思いますが、そこは先述したメガトップRの恩恵により、申し分ない仕上がりに。遠投が必要なエリアでの釣りが多い方にはオススメのモデルとなっています。

③:シルバーウルフ EX 72ML-S

アイテム 全長(m) 継数 仕舞(cm) 自重(g) 先径/元径(mm) ルアー(g) ナイロン (lb.) PE(号) 本体価格(円)
SILVER WOLF EX 72ML-S 2.18 2 113 73 1.2/13.0 4~18 4~12 0.4-1.0 68000

最後に、EXシリーズ唯一のスピニングモデルである「72ML-S」。ユーザーからスピニングモデルも欲しいという声が多かったことで今回追加ラインナップとなったそう。

チニングにおいてスピニングロッドは、特にフリーリグの釣りにおいてベイトロッドに比べるとどうしても操作性やフッキング性能が劣ってしまうというデメリットが。自分から掛けていくというよりは向こうアワセで乗せるようなフッキングのイメージですが、今回の「72ML-S」は厚巻き・細径のブランクによってそのデメリットをカバー。

72というレングスにした理由は、操作性とフッキング性能のバランスを考慮しており、フリーリグだけでなくトップウォーターやジグヘッドのスイミングなど様々な釣り方にも対応するように設計されているそう。

フリーリグだと10g~14gもしっかりと操作することができ、長すぎない72というレングスがロッドのダルさを抑制。ベイトタックルと変わらない操作感で非常に釣りのしやすいロッドとなっています。

EXシリーズは計5機種に

今回、ご紹介した3機種が追加されたことでラインナップは計5機種に。

アイテム 説明
75MLB プラグをはじめ、ボトムリグまでリニアに扱える万能アイテム。
鋭敏なブランクにチューブラーティップを搭載したことで、フリーリグはもちろん、プラグの操作性を大きく高めたハイレスポンスロッド。
76MLB-S さらなるリニアなルアー操作性と、安心感のあるファイト性能を持たせたアイテム。
ボトムのわずかな変化も捉える高感度ソリッドティップを搭載し、さらに感性を研ぎ澄ませたフリーリグロッドの最高峰。
ディープゲームやフィネスな釣りにも対応。
72MLB-S キャストアキュラシーと操作性を徹底的に磨き上げたショートレングスモデル。
狙ったポイントをピンスポットで撃ち抜き、スレたチヌに喰わせる絶妙なラインテンションコントロールを可能にするスペシャルロッド。
80MB-S はるか沖のバージンスポットを狙い撃つロングレングスモデル。
驚異の飛距離を実現しながら、7ftクラスの感度と操作性を実現し、チヌに主導権を与えない強靭なバットパワーを兼ね備えた逸品。
72ML-S 軽量リグのフルキャストやジグヘッドのスイミングといった中層攻略までも視野に入れ開発したショートレングスモデル。
7ft前半ならではの抜群の操作性を誇るブランクは、テクニカルな操作でスレたチヌにスイッチを入れる自在なアクションを可能に。

チニング最前線を走るもりぞーさんが1本1本こだわりを持って監修した「シルバーウルフ EX」。もう1段階チニングをレベルアップしたいという方はぜひ!

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!
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