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【エリアトラウトで大型魚を狙い撃つために】TENRYU「レイズオルタ」のNEWナンバーがこの秋

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レイズオルタに〝エリアジャーキン〟というNEWナンバー

天龍のエリアトラウトを中心にした、気持ち良く遊べるロッド「レイズオルタ」。今秋、新たなナンバーが追加される。RZA5112S-MT、そのサブネームはArea Jerkin’だ。

その味付け、狙ったところはこちらが参考になる。

出典:YouTube「TENRYU CO.,LTD」

レイズオルタ RZA5112S-MT Area Jerkin’


出典:TENRYU公式

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
穂先形式 ルアーウェイト
(g)
ライン
(lb)
ライン
(PE/号)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
RZA5112S-MT S 1.80[5’11”] 2 R 93 CT MAX10 MAX8 MAX0.8 225 1.5 91 95/5 ¥54,000

硬い、その意味

まだ実際に触れたわけではないが、その特徴を尋ねてみたところ、まず「硬い」のだという。

エリアトラウトロッドとして、シリーズ中でも際立つ硬さ。その理由が、Area Jerkin’というネームにつながる。

ロングリップのダイビングミノーなど抵抗の強いミノープラグを、潜らせ浮上の上下ではなく、キレある左右のアクションでスイッチを入れる。

そして上下ではなく左右の動きで狙うは、ブラウン、ジャガー、イワナなど、いわゆるイロモノと呼ばれる大型魚、ハイブリッドたち。

だから硬く、そして短い。抵抗のあるルアーを鋭く動かすためのパワーとレスポンスが必要だからだ。

ショート&パワフル、その全長5ft11in

機種名からも分かる通り、全長5.11ft。ショートレングスである理由は、ショートキャスト時のキャスタビリティや取り回しのしやすさも考慮したためだという。

高い精度で撃ち、左右のアクションで瞬間的に騙して掛ける、そして掛けた大型をしっかりキャッチ可能なバットパワーを持たせているそうだ。

あえて“マグナフレックス”を外す

そんな個性を持たせたRZA5112S-MTゆえに、シリーズの他機種で採用されているマグナフレックス製法はあえて非採用としている。

つまりはティップに程よい張りがなければ、ルアーが動き出す瞬間にグッとティップが入り過ぎ一瞬もたれ、キレある動きが出せないからだ。

そのためRZA5112S-MTは通常のカーボンチューブラとし、中弾性カーボンを肉厚に巻いてトルクを持たせたという。

天龍では、これまでも厳密にいえば中弾性カーボンという言葉はなく、分かりやすい指標としてあえて中弾性という言葉を用いてると伝えてきた。

ごく簡単にいうと、低弾性ではキレ不足・高弾性ではトルク(粘り)不足となるため、その間のテイストを持つ素材をセレクトしているという。

高負荷ミノーを左右に飛ばすだけでなく、魚を最後まで獲り切れる味付けとしているのだ。

パーツ細部のコダワリ

6ftを切る全長に大物対応のバットパワー。

だから太めのナイロンやフロロカーボンラインも快適に扱える専用設計とすべくパーツ細部にもこだわった。

太いラインも糸抜けよし

既存4機種よりもガイドリング径を大型化。太糸の抜け良く、ロングキャストも対応する。もちろんPEでも問題なし。

左が新機種となるRZA5112S-MT、右が既存機種のRZA5102S-LLT。ガイドを大径化している

ロングリアグリップ

そしてリアグリップはも既存機種より40mm長く設定。

△リアグリップのみ他機種と比較し40mm長い

抵抗の強いルアーでジャークし続ければ、少なからず負担はある。その際にこの長さがあることで腕にリアグリップを当てることができ、その反動・反発をジャークアクションに自然に流用できることを狙ったそうだ。

その長さは、当然大型魚とのファイト時にも腕に当てればアドバンテージとなる。

ジャーク時の負担軽減や、大型とのファイト時の安定性を考慮した設計なのだ。

遊び方、広がる

そして、RZA5112S-MTの追加により、「レイズオルタ」のシリーズとしての遊びの幅が広がるという。

縦のストップ&ゴーで食わせるRZA602S-MLMTに対し、RZA5112S-MTは横ダートのスペシャリスト。どの魚種に対し、どうアプローチするか、同じミノーイングでも選択しがいがある。

また、近年増えているC&R(キャッチ&リリース)区間や、大型ニジマス放流フィールド(ヤシオマス、ハコスチなど)でも真価を発揮するそうだ。渓流でも、エリアとネイティブの境界を超えた釣りを楽しめるだろう。

シリーズコンセプト「自由に遊ぶエリア向けスペック」を象徴する、実は使いどころの多いモデルかもしれない。

天龍公式「レイズオルタ」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。
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