長野県北部にある風光明媚な野尻湖。
グラスルーツ・プロスタッフの丸山知幸さんが手にするロッドは、エンゲージ ナイヴスに追加機種として仲間入りしたEKS610L。610Lが操るI字系ルアーに、スモールマウスバスが次々と水面を割った。
そんな実釣模様を収めたのが以下の動画だ(撮影は今春)。
EKS610Lは野尻湖・木崎湖でガイド(Tomo Guide Service)もこなす丸山さんと、グラスルーツ・ロッド開発の村中義明さんが二人三脚で開発を続けてきたモデル。

△グラスルーツ・プロスタッフ丸山知幸氏

△グラスルーツのロッド開発担当である村中義明氏
エンゲージ ナイヴス EKS610L
主役となった「エンゲージ ナイヴス」のニューモデルのひとつEKS610L。EKはENGAGE Knives(エンゲージ ナイヴス)を表し、Sはスピニングであることを示す。そして、ロクテンのLだ。
Model | Length | Power | Taper | Lure weight | Line | Material | Blanks | Rod weight | Price |
EKS610L “Driftin’ Custom” | 6 feet 10 inch | L ライト | MS ミディアムスローテーパー | 1/64〜3/16oz. | 2〜6lb. | Premium Synthetic | チューブラー | 99g | ¥52,500(税別) |
丸山さんは長年I字系を使いこなし、その引き出しを村中さんがロッドに反映させた、表層系ルアーのキャスタビリティーと優れた操作性が魅力のロングスピンだ。サブネームには “Driftin’ Custom”の名が付くナンバー。
特に意識したのはI字系・虫系などで、他にもスイベルキャロなど、軽量ルアーの遠投と繊細な操作を両立するライトアクションロッドだ。
丸山さんいわく、「まずは飛距離。例えばノーシンカーであってもしっかりと飛ばせることは、こうした軽量リグを使う際はそれだけでアドバンテージですね。最後にひと伸びする感じがすごくします」。
開発の村中氏によると工法としてはハイテーパーに仕上げており、大雑把にいえばティップは細くバットにかけて径が太い。キャスト時に潰れようとして戻る復元力に優れ、初速が上がる。ゆえに軽量ルアーを飛ばせるという。そして先が細いため非常に軽量感をもたらすとも。
またバット部に46tカーボンで補強。手にした時は非常に張りを感じるのだが、実際は曲げ込むと素直に入って弾かず、「ギャップを感じるナンバー」だと村中さん。
もちろん、素直に曲がっていくがバットにかけては先ほど述べた通り強靭なので、飛ばした先で掛けた際も余裕を感じさせるくらいに寄せてこられる。
軽量ルアーをしっかりと飛ばせる、一見張りが強いように見えて素直に曲がる、けれどやっぱり最後はやらせない強さがある。確かに良い意味でギャップを感じさせる機種だ。
ちなみに、EKS610Lの長さは6フィート10インチ。7ftならもちろん飛距離でアドバンテージは出るだろうが、フィールドでは風の存在もあるからロッド自体が風に叩かれると操作感が落ちる。一方、短過ぎれば当然、飛距離が不足する。そのバランスを突き詰めた結果、6’10”というレングスだったそうだ。
I字・虫・表層ピクピクなど、自在に操れる
またPEライン前提のガイドセッティングにより、遠距離でもルアーアクションを正確に伝える。もちろんモノフィララインでも問題ない。
ティップに関しては、非常に細かい振幅をリズミカルに演出できる味付けとし水面ピクピク系で水面に波紋を残すような操作も可能。
ソフトハンドでバランスの取れるモーメントにもこだわり、表層系の中でもロングディスタンスが欲しい時のI字系や虫系をはじめ、ノーシンカーソフトベイト、さらにはピクピク系、逃がしアクションなどなど、自在なアクション入力が可能な点も魅力だ。
軽量ルアーを遠くへ正確に届け、意図した通りに操り、掛けたら獲る。EKS610Lはそうした魅力を持つナンバーといえるだろう。
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