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【緊急取材・ルアーデザイナー赤松拓磨に密着】春バス×ため池、プラグで攻略するキモ

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春のバス釣り特集2020

効率よくルアーを通す

アベンジバイブ58・パールシャッドにチェンジ。ちなみにフロントフックはトレブルRB M#7→ツインSP M#4に変えてゴミや根掛かりを軽減している

沖へ岸際へキャストしては移動を繰り返し、縦横無尽かつ手当たり次第にため池を攻める赤松。小さいため池なら適当に投げてもどこかでバスの目の前を通る。絨毯爆撃釣法である。

「違いますよ。かなりピンポイントに絞って、コースを厳選してキャストし、反応がない場合に移動をしています。プレッシャーを過度にかけすぎないようにしながら」

最初の池は平地の皿池で水深は深くない。

「深い場所で3mくらいですかね、この水位だと。人工のため池なので階段のような急なかけあがりがあって、そのエッジにあるくぼみに潜んでいるであろうバスを狙っています」

池の中央にポイントがあるので、なんとなく深そうな真ん中に投げているように見える。だが、実際には立ち位置を決め、対岸の道路に見える電柱の3本目に向かって投げ、30m沖でボトムから5㎝のラインをキープし、洞穴のような小さなくぼみの前を通す。それを数度、続ける。

漠然とキャストしていてもポイントの目の前を通り過ぎることはあろうが、最初からそのポイントだけを撃つことと比べた場合、効率が悪い。簡単にいえばあまり釣れない。

岸際にあるエグレ。こういったエグレが沖のブレイクライン上にも存在し、バスがピンポイントで居つく。その場所を記憶しておいて正確にルアーをトレースする

「よけいなプレッシャーを与えない事。短い時合を逃さない事。釣れる場所を的確に攻めないと、釣果で10倍以上の差が出ますよ」

経験値が春に活きる

そういった釣れる場所、バスが付く場所はどうやって探すのか?

「ひとつは目で探します。ただし、釣れる場所は春になってその日に探すものではないです」

冬の間、釣れにくい、釣れない時でもフィールドに出かけ、減水し、澄んだ水の中にバスが付く変化を目で探す。そうして見つけた場所を水が増え、濁っていても遠くから撃てるように電信柱や山、建物などの目標物をたてて記憶しておく。いわゆる山立てである。

「こういった貯金の積み重ねが春に結果としてあらわれる。春になってから釣りをする人よりも優位性がある。魚釣りってフィールドに足を運んだ労力を裏切らないですよね」

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