今江克隆のルアーニュースクラブR「超解説!中国・上海国際ルアーフィッシングショー」 第1281回
目立っていたブース
次にあきらかに気合が入っていて目立っていたのが大阪フィッシングショーでも話題になっていた中国発アメリカ展開の総合ルアータックルメーカー「カストキング」だ。
巨大なブース内にはキャスティング実演のためのバスボートも展示され、これまたなぜかノムシュンこと野村プロがキャスティングの実演をしていた。ステージでは4人くらいのプロ?が女性インフルエンサーとトークショーを開催し、ウソかホントかスマホやスクラッチカードを使った総額4,000万円?との触れ込みの大抽選会が開催されており、派手な演出で「レイブンクラフト」同様に賑わっていた。
まるでバスバブル時代の横浜・大阪フィッシングショーのようである。

大阪のフィッシングショーでも派手なブース展開を見せていた「カストキング」。派手さは中国でもNo.1だった。中国資本でアメリカ展開する総合バスフィッシングタックルメーカーである。

「カストキング」ではノムシュンが照れながらピッチング講習をしていた。日本のトーナメントでも「カストキング」サポートプロが近々、出てきそうな気配だ。
ほかにもB.A.S.Sの中国ネーション組織を担っていると思われる「釣研社(象往ルアー?)」のブースは、他のブースとは雰囲気がガラッと違い、強くアメリカを意識したブースで目立っていた。上海ショーでは日本メーカーにならったようなメーカーが多い中、ここだけはあきらかにアメリカ的な雰囲気を演出しており、事実、USメーカーのルアーやUS系ワームの展示が多く(さほど最前線感はなかったが)、アメリカで大流行している「FXR」の中国総代理店にもなっているようだ。

B.A.S.Sのロゴを大々的に出し、唯一、アメリカンな雰囲気で推していた「釣研社」ブース。「FXR」の中国代理店も展開し、今後、「中国陸王」(ルアマガ陸王とはまた別)を展開するらしい。志達ミラプロは秋に出場する予定だ。
昨今、日中・米中ともに政治的緊張状態とはいえ、少なくともフィッシングショーの中ではそのような政治的緊張を感じることは1mmもなく、むしろ日米親善バスファンショーのような雰囲気すら感じたほどである。
中国製ライブソナー
そして、今回のショーでデジタル小僧・吉川永遠プロが猛烈に食いつきまくっていたブースがあった。それが衝撃の中国製ライブソナーメーカーの登場である。実際に湖上で見たわけではないのでなんともいえないが、少なくともデモ画面で見る限りはGARMINのライブスコープとほぼ同じような感じで、ちょっと20m以上では画素が粗いかな? と思うレベルの画像解像度だった。中国では英語がどこでも驚くほどほぼまったく通じないので詳しいことはわからなかったが、パースペクティブ性能も実現しているようである。
すでにデジタル技術では米国に並ぶほど高度な軍事技術を持つといわれている中国だけに、もしこれが十分に使えるものであれば、将来的に超高額なGARMIN製よりはるかに安価な価格でFFSが日本で使えるようになる可能性もあるかもしれない。

目を疑った中国製ライブスコープの登場。デモ画面で見た感じは20m以上で画素が粗く感じるが、GARMINとほぼ似たようなスペック。果たして日本上陸するのか?そのときの価格が気になる。

端子もGARMINと見た目はほぼ同じ感じ。実際に使ってみなければなんともいえないが、恐ろしいスピードで中国バス界は進化しはじめている。
事実、このブース以外にもFFSらしきデバイスを展示しているブースは存在しており、ハイパワーエレキに関しては、すでに米国製並みのクオリティではるかに安価な中国製がTOP50プロのエレキ戦御用達になっていることを考えれば今後大注目のアイテムといえるかもしれない。

吉川永遠プロがスマホのカメラで撮影し、アプリで翻訳させて読み解いていたFFSのカタログ。デジタル小僧のFFSに対する好奇心の高さを見せつけられ、昭和世代は愕然とすることばかりだった。
中国バスシーンの進化
最後に、でもパクリもんもやはり結構見かけた笑。
しかし、日本もかつてアメリカの「へドン」や「ボーマー」、「スミスウィック」や「フレッドアーボガスト」、最近ではチャターなどを日本のフィールドに合わせてインスパイアされ、進化させてきたように、中国もすでに先進的メーカーは中国のスタイルに合わせて独自進化を果たしはじめていると認識すべきだろう。

房総蛙?野良ネズミ?なんだか見たことありまくりなワームがけっこうあった。だが少なくともショーではマイナーメーカーがほとんどで、少数派にも思えた。
「中国製ルアー=粗悪なコピールアー」という図式が今も常識と思い込んでなめていると、もはや数年後にはあっさり追い越されてしまっていることにすら気がつかないかもしれない。そう真剣に思わされるほど中国バスシーンはすさまじいスピード感で進化普及しているように感じた。
大昔、初めてラリー・ニクソンが日本に来日したとき、琵琶湖でスプーンビルをポンプリトリーブで使い、次々とバスを釣るラリーを当時の自分は遠巻きに眺めながら、めちゃくちゃカッコいいと思い心底憧れた。
2度目、3度目にラリーが来日したとき、今度は自分がラリーを琵琶湖と山口のリザーバーでエスコートさせてもらったが、そのときの感動と思い出は今もまったく色あせない鮮やかな記憶だ。ラリーは自分のバスフィッシングに多大なる影響を与えた伝説のバスプロであり、その伝説は昔も今も何も変わらない。

自分が中学生の頃、バス釣りにのめり込むきっかけになったUSレジェンド・ラリー・ニクソン。アメリカバス界の長嶋茂雄みたいな存在だ。その伝説と記憶は自分の中で今も色あせることはない。
今回、中国を初めて訪れて、ショーの場でファンの前に立ったとき、自分がラリーの立場になっているような感覚だった。ラリーが若き自分にいろいろな影響を与えたように、今回中国のバスファンに自分が何かを少しでも残すことができていたとしたら、それはとても幸せなことだと改めて思った上海ショーでした。

今回、エバーグリーンブースを支えてくれたI社のスタッフ、専属インフルエンサー、そしてEGスタッフ。若者たちと女性スタッフの存在感が際立っていた。もちろん私がダントツすぎる最高齢笑。























































