皆さんこんにちは、再びバトンを渡されたビックヒップディレクター富山の飛田俊一郎です。
いやー、それにしても、がっつり読み応えのある米原くんのロッド解説。改めて文章で読むと、むちゃくちゃ面白い! まだ見てない方は、ぜひこちらを。
尺メバルをパワーでねじ伏せるための「7.4ft」ショートロッド【ICE CUBE IC-74TFL-Sis/ロッキンフルロック】
そして、いよいよリリースとなりました「BIG-HIP60CD」。こちらも全国各地のビッグヒッパーさんに早速使ってもらっていますが、続々と釣果をいただいております。こちらを先に読んでおくと3話目をより楽しく読むことができますよ。


と言う訳で今回取り上げるのは、気になっている方も多いはず。そう「BIG-HIP50“NANO”」。その現在地についてお話ししたいと思います。
ビッグヒップナノとはなんぞや

まず初めに、この「ビッグヒップ“ナノ”」とはなんぞや?なんて思われた、新しいビッグヒッパーさん(ビッグヒップを楽しく使ってくださる人)ために、簡単に紹介したいと思います。
以前にも記事にしたことがあるので、こちらも併せてチェックお願いします。
ビッグヒップナノとは、ビッグヒップ60を50mmまでダウンサイジングしたモデルになります。見た感じビッグヒップ60を太さはそのままでギュッと縮めた感じ。

TICTの人気ワームでメバルワームの鉄板、ブリリアント2.5インチとメタボブリリアント1.5インチの関係性とよく似ています。

その使い方は、超簡単。ビッグヒップ60と全く一緒。基本はゆっくり巻くだけです。

ここでビックヒップの使い方をちょっとだけおさらいしておきましょう。
①:状況把握
ポイントに着いたならば、まずは状況把握。基本は「ビッグヒップ60KBF」をいろんな方向に投げて、ゆっくり巻き、潮の流れの方向を見定めます。
全体的に潮の流れのゆるいエリアならば、ルアーから伝わる抵抗感が1番強いところが、いわゆる“釣れる流れ(レーン)”になることが多いです。一方、瀬戸内エリアや海峡筋などの激流の中ではメバルが捕食しづらいため、流れのヨレがどこにできているのかを探します。
流れが強いところ▶抵抗感が大きい
流れが弱いところ▶抵抗感が小さい
と思ってもらってOKです。

「流れってよくわからないよ」って方は、フローティングの「ビッグヒップ60KBF」からスタートすることをオススメします。抵抗感が強くてより流れがわかりやすいですよ!
②:後は巻くのみ
後は基本、ゆっくり巻くだけ。ちょっとだけ難しいことを言うと、そのポイントでどの強さの流れ(抵抗感の強さ)でメバルのバイトが出たか(釣れたか)を覚えておいてください。
次回からは、その抵抗感を手がかりに流れ(メバルの捕食位置)を探せるので、よりメバルに近づけると思います。ぜひ覚えておいてくださいね。

使い方をおさらいした所で、ここからが本番。僕たちがナノが必要な理由について踏み込んでいきます。
僕たちがビッグヒップ60を使っていくうちに、やはり活性や状況次第で“掛けられない魚”の存在に気づき始めたのは前回のCDの記事でもお話しました。今回はサイズダウンと言うアプローチで、その魚に近づこうというお話です。
開発はかなり前から
実はビッグヒップナノは、「ビッグヒップ60」の開発を始めてから1年後には、すでにファーストプロトとして存在していました。

しかし、当時は「ビッグヒップ60」をゴリゴリにテストしていた頃。このルアーで掛けられない魚はある程度諦めて、活性の高い魚を探し移動を繰り返すスタイルの「シャローランガンスタイル」で釣りをしていたため、開発はそこで一旦止まっていました。
そして、この60サイズの開発が終わった今、今まで見過ごしてきた「この掛け切れない魚をどう掛けるか?」と言うフェーズに入って来たんです。
どうやってそのメバルに口を使わせるか? そして反応するメバルをどう最後まで掛け切るか? 僕たちのスタイルもネクストステージ、つまり「ローテーションスタイル」に変わっていくことになります。

この何年間で通い込んだポイントは癖もきっちり把握できていることから、風変わりや干満差など見切りと粘りのタイミングも見えてきました。ゆえに、時には腰を据えてじっくりルアーローテーションすることで、今までと違う魚と出会えることもわかってきました。
そのためには、ローテーションする新たなルアーが必要。そこで目をつけたのが4年前に開発が途中で止まっていったビッグヒップナノの存在。その時間が再び動き出すことになります。
僕たちが求める水押しとは
まず初めに、メバルルアーにおける「水押し」についてお話しさせてください。
僕たちが考える水押しとは、「ルアーの頭の方向に向かって、適切に水を押すか」と言う話ですが、この水押しの強弱から、目の前の潮の流れを読み、メバルが食べているであろうベイトの動きを演出します。

そして、その水押しはロッドやラインを通して伝わる「抵抗感」として、感じることができます。
そこで、ちょっと注意点が。例えば、ファットなフローティングミノーやクランクベイトを巻くと、すごく手にブリブリと感じると思います。

僕たちの感覚では、いくら抵抗感はあれど、このブリブリは求める水押しとはちょっと違っていて、これらのルアーはアクションによって水を逃しているという認識になります。(決してブリブリが釣れないわけでは無いのですが。理由はまたの機会に)

ビッグヒップの求める抵抗感は、単純に「ルアーで目の前の水を、どれだけ前方向に適切に押すか」と言うところにあります。
ちなみに、この抵抗感はルアーやロッドによって大きく感じ方が変わります。プラグならばビッグヒップ60KBFが1番入りも抜けもわかりやすく、またロッドはアイスキューブシリーズならばベリーが綺麗に入り込むメバルプラッギング専用ロッド「IC710TPS プラッギンシェイプ」や「IC-74PT」がオススメです。

ナノの方向性
話を戻しましょう。
という事は、ビッグヒップナノに求められる性能は“「ビッグヒップ60」シリーズと同じ使い方ができること”、かつ“60とは違う魚を反応させなければいけない”というなかなか難しい課題でした。
そして昨年まで、何10種種類のレジン製のプロトをテストした結果、行き着いた先は「サイズダウンさせることで水押しを弱くする」と言う答えでした。

ここで、テスト中にしばしば起こったシュチュエーションを紹介しましょう。
ビックヒップ60で探した釣れる(釣れそうな)潮に反応がなかったり、ショートバイトでかけ切れない時からが、ナノの出番になります。
使い方は、ビッグヒップと同じ。流れが効いている潮の上をゆっくり探ります。特別なことは何にもなし。ただルアーを変えただけ。
ここで乗らなかったショートバイトが乗るようになったり、魚からの反応が出だしたら作戦成功。水押しの違いが魚の反応を変えたと言っていいでしょう。

そうやって、水押しの強さやミノーの形状が釣果を左右するということは、つまり「ルアーを選ぶ楽しさ」が存在するということ。それがメバルプラッキングの醍醐味だったりします。
現在テスト中の5つのモデル
ここまでの話から、ビッグヒップナノの立ち位置は、ビッグヒップ60をサポートする側面がある一方で、エリア(メバルのサイズ)によってはパイロットモデルとして使ってもらえるようテストしています。
ゆえにレジンのテストモデルの種類も膨大な数になりましたが、その中から絞り込んだテストモデルがこちらになります。

まずは「KBF(キックバックフローティング)」、そして新ウェイトとなる「SF(スローフローティング)」、「HB(ホバリング/スローシンキング」、それに加えて「CD(カウントダウンシンキング)」を2種類テストしています。
同じ形のルアーで5種類ってやりすぎじゃない?…普通はそう思うでしょう。実はこれでも減らした方なんです。でも、この5種類にはちゃんと理由がありまして。
皆さん、ジグヘッドの感覚でローテーションできる小型プラグのラインナップって欲しくないですか?
今までだと、当たりが出るけど乗り切らないときは、カラーチェンジかまるっきり違うルアーにチェンジするしか手はなかったのです。

このラインナップがあればバイトの出ている同じ形のプラグを使い分けて、よりバイトが深く出るモデルをチョイスすることがでるようになります。
では、各テストモデルを簡単に紹介していきましょう。

1番浮力が高く、水押しの強いモデル。潮の流れも捉えやすく、得意技は、通称“浮かべっぱ”。グリグリ急潜行からの水面浮上、大きなお尻でしっかり波紋を出します。そこから5秒から10秒持っておくと、メバルが“わちゃっ”と水面を割るエキサイティングゲームが得意です。

ビッグヒップでは初のシンクレート。浮力とウォブリングを抑え、ギリギリまで水押しを弱くしたモデル。テストでは食いしぶったときにホバリングとのローテーションで効果を実感したモデルです。

俗に言うスローシンキングだが、良い潮の上で沈まず留まってくれるように、浮力調整したモデル。ビッグヒップシリーズを通しての基軸モデルとなってます。

HBモデルよりもちょっと沈ませたくて、距離が欲しい時に使うのがコレ。ビッグヒップ特徴であるスローなフォールスピードはそのまま、ゆっくり沈められてレンジキープできるモデルです。

CD 1よりもさらに遠くへ早く沈ませたい時はこれの出番です。正直、このモデルの使い分けは、みんなの釣れっぷりを見てどっちを採用するか決められたらいいなって思ってます。
…テストしてもらえませんか?
あと少し沈ませられたら、もう少潮の上に乗せておけたら。そんなシチュエーションは数え切れないほど経験してきました。それが、ビッグヒップナノをテストしている今だからじっくりとサンプルを作って向き合えています。

さて、もう始まっていますが、ここからはまたまた皆さんを巻き込んじゃいます。このレジン製のテストモデル5種類を皆さんもでテストしてもらえませんか?
昨年だけでも岩手、宮城、新潟、北陸は全域。そして西へ、徳島、香川、広島、山口…。僕も米原くんも行けるタイミングで全国のメバルフィールドに足を運んでいますが、やはり日本は広い!それでもまだまだ全然足りている気がしません。




どの地域でどのモデルが強いのか?はたまた、さらに追加モデルを作らなくてはいけないのか?ぜひ、皆さんにテストに協力していただきたいと思います。
その届け方として、今TICT×BIG−HIPでは、皆さんに気軽に手に取っていただけるよう、いろいろな形で準備しております。


まずは4月4~5日の「東北フィッシングショー」TICTブースにて、ビッグヒップナノのフルプロト(5個セット)、単品ではSF(スローフローティング)とHB(ホバリング)を限定販売します。そして、準備ができ次第ではありますが、TICTのオンラインショップでも販売する予定です。
そして、新たな試みとしてリニアに皆様に届けるために、僕が経営する美容室「ラフラフヘアー」でも店頭販売、そしてBIG-HIPプロジェクトでもオンラインショップを開設しようと思っています。
こちらの方は、随時、最新情報をTICT×BIGHIPでアナウンスしますので、こまめにチェックしてくださいね!
プラスチック量産化に向けて
ここまでが、ビッグヒップナノのアクションの話。そしてここからがプロジェクトの核深部、量産化の話となります。
皆さんにお願いする全国各地でのテストサンプル作成と並行して、仕上がりつつあるアクションをプラスチックモデルに落とし込むべく、ABSサンプル作成にも着手しています。

やはり多くの人にこの楽しさを多くの人に届けるには、やはりプラスチック量産化は不可欠、さらにメバル釣りが楽しくなることは間違いありません。
ですが、ここが最大の難所であることだけは間違いなく、以前ビッグヒップ60の型を作ったときも、1番この部分の擦り合わせが上手くできなくてプロジェクトは崩壊寸前に追い込まれました。
結果、問題点はレジンルアーとプラスチックの浮力や比重の違いだということを突き詰め、ようやく完成させることができました。実は今回、それに加え…さらに違う課題が見えてきまして。ほんとにルアーは小さくなればなるほど調整がシビアになることが、改めて身に染みます。

とはいえ、妥協をすることは一切考えておらず、1つずつ丁寧に問題と向き合い、必ず皆さんにビッグヒップナノを面白く届けることを約束します。その物語をルアーニュース様の記事はもちろんのこと、インスタグラム上で発信していきますので、ぜひ応援よろしくお願いします。
そんなこんなで、またまた伝えることが多すぎて長ーくなりました。次回はいよいよ最終話です。今からのハイシーズン、これから始まるビッグヒップフォトプロジェクトの新展開や、昨年のフォトプロジェクトから生まれたサブプロジェクト。

そして、日本最大級のメバルイベント、富山メバルマッシブについてお話ししたいと思います。それではまた!

























































