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今江克隆のルアーニュースクラブR「世界初インプレ!ABUの電子制御ブレーキユニット搭載リール『REVO VOLTiQ(ボルティック)』」 第1277回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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新製品総力特集2026

総評

総評として、「REVO5 VOLTiQ X&SX」は、その驚くべき価格からもガチのトーナメントプロをターゲットにしたものというよりは、世界的シェアが最も多い初級者〜中級者がバックラッシュの不安なく快適に使えることを最前提にしたデジタル制御のベイトリールといえるだろう。

ABUが「パタパタ君」と呼ばれるアンチバックラッシュシステムを搭載した初心者用アナログ機構の極みのような「MAX X EZCAST」が、実は毎回入荷即完売という予想外の人気なのだが、その部分を最先端デジタル技術でカバーし、初心者でも本格的実戦で使え、プロでも試合で使える仕様としたのが「VOLTiQ X」&「VOLTiQ SX」の位置づけだろう。

パタパタ君こと「MAX EZCAST」。初心者専用のバックラッシュしないアナログ的機構を搭載しており、なにげに人気が高いそうだ。VORTiQは超高度で実戦仕様なパタパタ君とも言えるかもしれない。

デジタル制御以外も高評価

ただこの「REVO5 VOLTiQ X」と「同SX」、今江的に高評価だった部分はデジタル制御以外にも多かった。

まず自分がクビになる前のREVOに比べると、ギア剛性とフレーム剛性が格段に向上している。メインギアの重心位置が良いため、超軽量ではないものの握った時のリールの支点位置が良く、実際の重さ以上に軽く感じる。さらにハンドルのノブやアームのリジッドな剛性感がすこぶる良く、巻物の「巻き感度」「軽い巻き心地」の向上が果たされていた

ABUのマークをあしらったハンドルノブと、剛性が極めて高く感じたハンドル本体。ハンドリング剛性は非常に良いと感じた。

偉大すぎるコスパ

何度もいうが、これが4〜5万円程度するなら価格相応と思うが、XとSXでさほどの差を感じることなく2万円、3万円台というコストパフォーマンスは偉大だ。ABU GARCIAでは今後、「ロキサーニ」や、さらには丸型のオールドアンバサダー系を含めた様々なモデルにも、さらに高度に制御されたVOLTiQの搭載が予定されているという。

VORTiQ、電磁制御をイメージさせる新しいREVOのサブネーム。5年前のREVOとはコンセプトやターゲット層がかなり変わった印象がある。

遠心ブレーキに憧れ、マグネットブレーキに感動し、KAHENに度肝を抜かれたバス釣り黎明期世代の自分には、この「VOLTiQ」の何ともいえないキャスト時の電子サウンドはまだ違和感でしかない。だが、奇しくも2026年フィッシングショーで、中国系リールメーカーのKASTKINGがスマートリールの触れ込みで「iREEL」を発表し、シマノの「DC」はすでに定番化、DAIWAの「IMZ」においては充電式と、バスフィッシング界隈のデジタル進化は著しい。

いまだにミッションのマニュアルシフトスポーツカーのようなカスタムリールをこよなく愛す『湾岸ミッドナイト』世代の自分には、ハイスペック・フルオートマチックのEV車のようなリールには正直、まだまだ違和感満載ではあった。しかしながら、近年のポルシェ911に装備された、もはや人間のマニュアル操作の領域をはるかに超えた神速のPDK(シフト装置)のように、並々ならぬ努力で修得した操作能力など必要なくプロ並みのキャストを実現するデジタル制御リールへと、時代は確実に進化していくのだろう。

それほどあの「伝統のABU」がデジタル制御リール「VOLTiQ」に踏み込んだことは、自分にとって衝撃的な出来事なのである。

今江的大本命はやはり8月公開の丸型「Ambassadeur VORTiQ」。3000番台と1000番台というウワサもあるが、ベイトフィネスリールとしてとても興味があるモデルだ。

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