レオンこと加来匠氏が率いるINX.label。その開発母体であるプロ集団「インクスラボ」が一つの到達点として2026年4本のロッドを出す。
その内の2本が、「トレス・サビオ エヴォルシオン」「トレス・サビア エヴォルシオン」。

言うなれば、いずれもライトソルトベイトロッド。…ではあるが、その進化はインクスラボの知見をもってして現代~のライトゲームを見据えた進化と言っても過言ではない。
「道具は、アングラーの意思を拡張するインターフェースである」…インクスラボが掲げるその思想を体現する2本とは。
リニューアルではなく再定義であるということ

今回のリリースは、単なるモデルチェンジではない。リール性能が飛躍的に進化した現代のタックルバランスに合わせ、ブランド黎明期からの象徴であるフィネスロッドを「再定義」する試みという位置づけだ。
まずはその印象的な外見から。一目見て「インクスらしさ」を感じさせるシンプルかつ気品に満ちた仕上がりは“洒落モノ”レオンさんのこだわりを強く感じさせる。
シングルストレートグリップ: 無駄を削ぎ落とした、美しき佇まい。
ブラックフードナット: サイズを延長し、リール装着時にワインディングチェックとのテーパーが完璧に融合。
ベリーのポエム: 釣具への憧憬と愛情が刻まれた、所有欲を満たす意匠。
1:TRES SABIO evolución/トレス・サビオ エヴォルシオン


ニューサビオは、前作の7.9ftから今作は7.6ftへとダウンサイジング。さらに「不等長」から「等長3ピース」へと構造を一新されている。
なお、ここで注目すべきは短くなったことではなく「有効レングス」は維持できているという点。
アングラーが保持する位置から先の「実際に機能するブランク長」を徹底追求。グリップエンドの短縮とリールシートの後方配置により、全長は0.3ft短くなりながらも、有効レングスの短縮はわずか約1インチに留められている。

これにより、等長3ピース化による携行性の向上と、「曲がりの連続性」の向上を両立。キャスト時のダルさを完全に排除し、ライトロックゲームの「ど真ん中」を射抜くシャープな操作感を実現している、と。
もう一つ。近年のベイトリールの進化によって、ロッド側で無理に重さを乗せる必要がなくなった。ニューサビオは、アンダー1gへの過度な最適化をあえて捨て、ライトロックで最も多用する領域での「張り」と「復元力」を強化。シリーズの中核をなす、基準の一本へと進化を遂げている。

2:TRES SABIA evolución(トレス・サビア エヴォルシオン)

一方のニューサビアは、全モデルで既にその完成度の高さに定評のあった1本。この名竿をどう磨き上げるか? 出された答えは、ブランクの再構築に加え、ガイド概念そのものの更新ということ。

では、インクスラボが具体的にどうしたか。
行ったのはチタンフレーム化と「リードガイド」の導入。前作のステンレスフレームから、全面チタンフレームKガイドへ変更。さらに特筆すべきは、バットガイドの手前に配置された「リードガイド」の存在である。
その大きな役割は、“リールから放出されたラインを最速で整える”ということ。また得られる効果としては“強風時などのラインの膨らみを抑制。糸抜けロスを軽減し、ラインテンションの変化をダイレクトに手元へ伝える「超高感度」を実現する”というもの。
要は完成度の高かったニューサビオを、よりフィネスに特化した…というのが進化の全容である。
守備範囲の拡大と、より洗練されたフィネスへの昇華
ニューサビオが守備範囲を広げ、一方のニューサビアはより「研ぎ澄まされたフィネス」へと昇華。この進化の意味は極めて大きい。

| 機種 | 特徴 | 推奨シーン |
| トレス・サビオ・エヴォルシオン | 芯のある復元力と操作性 | ライトロックのスタンダード、広範囲のサーチ |
| トレス・サビア・エヴォルシオン | 緻密なガイドセッティングによる高感度 | フィネスな誘い、ピン撃ち、近接戦 |
インクスラボが導き出した2026年の回答。この「意思を拡張するインターフェース」を手にすればライトゲームはより深く、より鮮やかなものになる。…そんな気がして。


























































