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【冬こそ重要性が分かる】タイラバゲーム“フック考察”/NEWフック「蒼刃」の必要性/田中亜衣

連載:ジャッカルソルト
寄稿:田中 亜衣
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皆さん、こんにちは。 “田中亜衣”です。

今年の冬は、例年以上にシケが多く、釣りにいけずモヤモヤしている方も多いのでは?

私のホームではシケの度に水温も下がり現在10度半ば。ここ数年、シーズン中の最低水温は10度を少し下回る程度で、まぁタイラバゲームがなんとか成立しております。 過去には水温8.9度で爆釣したこともありますが、水温が3日ほど安定すると低水温でも良い釣りが楽しめます。 とはいえ、冬のマダイは動きがスローなのは確か。ハイシーズンのようにアタリが出ても、リールをガンガン巻き続けるとアタリが持続しなかったり。 最近、私の船で「アタリはあるけどフックアップしない」というお客さんに「アタったらデッドスローに巻くかピタッと止めてみれば」とアドバイスをしています。

寒さで動きが鈍くなったマダイは、普段よりルアーへの執着がなくなっているように思います。真冬でも時合真っ只中ならアタリも強くて釣りやすいですが、それ以外のタイミングではスローに誘うのが効果的です。 ここで誤解してはいけないのが“リーリングスピードを遅くする”ということではなく、前アタリが出てから食わせまでをスローにするということです。 あくまでも前アタリが出るまでの誘いは、その時の潮の噛み方や状況に合わせて速巻きからスローまで試してみてください。

前アタリが出ると、リーリングスピードを落としてタイラバを動きの鈍いマダイから離れないように誘います。この時、潮が噛んでいたらリーリングをストップさせても構いません。 ただね、デッドスローやストップさせたりすると強くバイトが出た時は良いのですが、それ以外はフックアップはするけど、ファイト中にバレてしまったりすることもあります。 といった観点から、今回はフックという小さなアイテムをググッと掘り下げて、重要性やデザインのどこにアイデアが詰め込まれているのかなどを中心に、新たなメソッドとそれに使うフックの利点などを話していきたいと思います。

田中 亜衣(Ai Tanaka) プロフィール

ジャッカルSALTプロスタッフ。タイラバのエキスパートとして知られるアングラーで、どんな状況にも対応する柔軟なタイラバスタイルを確立している。 物腰の柔らかいトークと雰囲気とは裏腹な、完全な理論派アングラー。 また2021年春から、遊漁船「FxF KIX”(エフバイエフ キックス)」をスタート! キャプテンとして大阪湾南部から和歌山エリアの様々な釣り・スタイルを案内してくれている!

革命的なフック「無双」

タイラバゲームで使われているフック。

主流は、ワイドゲイブでマダイの口元にインパクトしやすい形状。ジャッカルのフック「ビンビンフック 無双」は、その代表的なフックで、他のモデルと比べて圧倒的にバイトしてから魚体にインパクトするまで時間が短く、リーリングでテンションさえ保っていればインパクトを保ち、マダイが首を振ったり走ったりするとフックポイントは自動的に奥深くに刺さり、その後ファイトが激しくなればなるほどストレートなショートスロートが幸いしてフックポイントが魚体を縫っていくというメカニズムです。

ジャッカル公式「ビンビンフック 無双」詳細ページはこちら

このリーリングだけでフッキングが決まるのが「ビンビンフック 無双」の真骨頂。発売以来信頼されている理由です。 このように“落として巻く”といった通常のタイラバゲームでは、アタリからフックアップまでスムーズな流れで問題はないのですが…。

最新メソッド

止めて食わす”というタイラバゲーム。

ベテランの方なら試したことがあると思います。

そのうちの何割かの方は、それで釣ったことあるんじゃないかな。 そうじゃなくとも、置き竿で気がつけばロッドが引き込まれて知らぬ間に釣れていたり、隣の人と話が弾みリーリングをしていなかった時にバイトがあったり、フォール中にマダイが掛かったり…とリーリングを中断してラインテンションがほぼ掛かってない状態で、マダイがフックアップしたことは多くの方が経験しているかな。 これらのことを経験している方なら分かると思いますが、ラインテンションがほぼ掛かってない時にフックアップしたマダイってだいたいバレちゃいますよね。

タイラバフックって対象からすると、割と細い線径のモノが多いと思われます。

これは小さな力でもフッキングできる性能が必要だからです。なのに、ラインテンションが低い時は極端にバレる…何故?  運? いや、何回もあるので運ではないようなので腕前?  腕でカバーできなくもないが、それこそ“”の要素も付き纏います。このバレやすいメカニズムって考えたことあります? 先ほど述べたようなリーリングをデッドスローにしたり、リーリング自体を止めたりといったラインテンションが低い場合では「ビンビンフック 無双」はフックポイントをマダイの魚体に“インパクトし続ける力”、いわゆるハリ持ちが悪くなってしまいます。

ある程度のラインテンションをキープし続けていないとフックポイントは魚体から外れてしまいます。外れるまでにマダイが激しく首を振ったりすれば、フックアップしてくれるのですが、低水温などで活性の低いマダイは中々そうはいきません。 そんなことから”ローテンションでハリ持ちの良いフックを作る”という計画がスタートしました。

巻き速度とフックデザイン

フックの性質はその形状によって変わります。

皆さんも聞いたことあると思いますが、チモトとポイントの間(ゲイプ)の広さやフック自体の太さ(線径)はタイラバゲームにおいてとても重要なパートです。 ここにもう1つ知っておいてほしいのが“アプローチアングル”です。 フックポイントの角度を差し、チモト方向からどのくらい傾いているかという数値です。

皆さんがリールを巻く時の力はラインを通じてフックのチモトに向かいます。

なので、フックポイントが真っ直ぐチモトの方に向いてるとフックポイントの貫通力が良くなります。これが“アプローチアングル0°”です。ラインテンションの力をフックポイントに伝えられる角度であり、こうだとフックポイントが内側に向きすぎるため、魚体にインパクトすることが困難になります。なのでこのアプローチアングルを開いていくことで貫通力を削りつつ、インパクトする力を高めていきます。 モチロン線径やスロートの長さ、ゲイブ幅など細かなパートも重要なのですが、今回の“ローテンションでハリ持ちの良いフックを作る”という課題において、アプローチアングルがいかに重要かということが何となく分かってもらえたでしょうか。

現在発売中の「ビンビンフック 無双」と「ビンビンフック 乱舞」は両方アプローチアングルは27°です。この角度は通常範囲の巻きスピード(高速からスロー)でのタイラバゲームでは圧倒的なデザインで、フックポイントが魚体を捉える性能とその保持力、フッキング時のパワーロスの少なさなどの無駄のないバランス角度です。

ただ、先ほど述べたようなリーリングスピードがデッドスローだったりタイラバがフォール中など…ラインテンションが低い時には、27°というインパクト力が高いフックも、魚体に食らいつく保持力に不安があります。 それらを解消すべく完成したのが新たに発売となる「蒼刃」です。

アプローチアングルは8°。もうお分かりの方もいらっしゃると思いますが、この浅めのアングルこそがラインテンションが低い状況でもハリ持ちを保持してくれるのです。

「蒼刃」インプレ

実際に「蒼刃」を使用してタイラバゲームの幅が広がりました。

一番の印象はなんと言ってもラインテンションが低い状況でも安心して釣りができるため、いつも以上にデッドスローで同じレンジに時間をかけれるのが最大の特長だと思います。低活性なマダイ、特にボトム付近に居て中々スイッチが入らないようなマダイにはこのフックを使ったセッティングが欠かせません。

2025年の11月に行われた最終のテストでは、2時間と短い釣行でしたが、8バイト7尾キャッチと完成度の高い結果でありました。 全ての魚が、ロッドを使って上下に40cmほど3、4回リフトアンドフォールを繰り返し、ほとんど止まっているくらいの超デッドスローで巻き出した瞬間にバイトが集中といったパターンでした。そして、アタったらリーリングを止め、スローなマダイのやる気を削がないようにすると、スグにロッドのティップがマダイ特有のアバレで揺れて、そのラインテンションの低さ故にマダイが違和感なく反転してロッドティップが海面に刺さり、口元のカンヌキの部分に深く刺さってくれたのがキャッチ率が高いところだったと思われます。

それにはロッドの性能やヘッドの重さなど重要な部分はあるのですが、なんと言っても「蒼刃」の最大の特長の“ハリ持ちの良さ”が必要不可欠でした。

2026年のニューアイテム「蒼刃」。

超デッドスローや止めるといった新たなメソッドにはなくてはならないアイテムの誕生です。 今回は少し難しい話を最後まで読んでいただきありがとうございました。 ラインテンションとフックの“アプローチアングル”には密接な関係性があるということを知ってもらえると同時に、フックに興味を持っていただけると幸いです。

ネクタイの形状やカラーに目が行きガチなタイラバですが、フックというアイテムに興味を持っていただけると幸いです。そしてフックの違いで釣果が変わるのを体感してみてください。それでは皆さま、良い釣りを♪

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