来週末は、いよいよフィッシングショーOSAKA。ということで、今週は「今江的2026年気になりマクリ大注目の今すぐ買える⁉最新ベイトリール三選」を、今すぐ購入できる順に忖度ナシでぶった切ろう。

ベイトフィネスの概念が昔とは大きく変わった現在。中距離でクイックなライブフィネス、投げにくいPEベイトフィネス、高比重をカバー奥にねじ込むパワーベイトフィネスと、1種類のベイトフィネスリールですべてに対応することが難しくなった。
GENELEUS(ジェネレウス)
まずは何といってもG-niusの青木哲代表が満を持して横浜の釣りフェスで発売した、G-nius史上最高機種となる最新ベイトフィネス機種「GENELEUS(ジェネレウス)」の実戦インプレだ。

G-nius最上位機種であり、青木代表いわく「世界一のベイトフィネスリール」である「ジェネレウス」が先月、市場デビューを飾った。その適性とコンセプトとは?
この「GENELEUS(ジェネレウス)」は青木哲プロの独自開発コンセプトを軸に、パーツチューニングをMCスクエアードが全面担当、三原直之プロを筆頭にG-niusの契約若手プロたちが中心になって開発したベイトフィネス専用機種だからだ。
ベイトフィネスリールに関しては、使い手の個性やくせ、性格面が強く出る繊細なリールのため、目指す方向や使い方、コンセプトの違いでかなり個性差が出るリールでもある。そのためこの機種は、上記のメンバーがベストと考えるセッティングに仕上げた、新進気鋭の若手プロ中心のリールともいえるだろう。

「ジェネレウス」は青木プロ、三原プロを筆頭に、G-niusの若手プロ、さらにMCスクエアードとの共同開発で完成したベイトフィネス専用機種である。
私のベイトフィネスに対するコンセプトは後述するとして、この「ジェネレウス」、私が野外試投したうえでひと言で表現すると「高精度ピッチング特化型ベイトフィネスリール」という印象だ。
まず驚くべきは、デフォルト状態からMCスクエアードの超高級ダブルセラミックベアリングが両軸に採用されており、さらには驚くべき大胆不敵なブランキングが施されたMCスクエアード製32mm径の専用スプールが搭載されている。今江的にスプールの底面のみならず両サイド面にも及ぶ大胆なブランキングを施した市販スプールは過去にも見たことがなく、それだけMCスクエアードの技術力を誇示した特殊スプールといえるだろう。これで実戦強度が十分に担保されているとすれば、驚くべき技術力だ。

「ジェネレウス」の心臓部。G-nius自慢の無振動360度均等配置マグネットブレーキシステム。ネオジム磁石は全8個。MCスクエアードのリアルダブルセラミックボールベアリングが2個、デフォルトで装備されている。

「ジェネレウス」のサイドプレートは脱落防止式に変更された。スプールは「メイド・イン・ジャパン」が記された、超絶ブランキング仕様のMCスクエアード製だ。

恐ろしいほど豪快に肉抜きが施された、「ジェネレウス」専用開発のフィネススプール。ここまで豪快かつシャープに、スプールのエッジ部分までブランキングされた市販品は、ほかに見たことがない。
ピッチング能力は極めて高い
そのダブル効果で、「ジェネレウス」の低弾道で伸びのあるピッチング能力は極めて高い。
室内の一定距離下でのピッチングテストでは、青木プロいわく「世界一」と昨年の釣光YouTubeで断言していたのも十分に理解できる能力を発揮する。
そして特筆すべきはパーミングカップ上部に配置されたブレーキダイヤルで、瞬時に片手でマグネット強度をクイックに操作できる。これは非常に実戦においても便利で、慣れれば状況に応じてキャスト毎にこまめにマグネット設定をクイックに変えることができる。正直、ピッチングにベストな目盛りでの同時フルキャストやショートモーションのクイックキャストは少々厳しいが、親指とダイヤルでクイックに調整できるのは大きなメリットである。
残念ながらこのダイヤル表示の文字がメチャ小さいので、老眼の自分には指先の勘に頼らなければならず、「色分けしてほしかったな」と思ったのが本音だ。

何気に一番良いと思ったのがこのマグダイヤル。右手の親指だけで瞬時に強弱を調節できるため、慣れれば現場の状況に合わせて素早い設定変更が可能。老眼の自分には、もう少しダイヤル数字を見やすくしてほしかったかも(笑)。
この「ジェネレウス」が今江的ベイトフィネスコンセプトと異なる部分は、自分のベイトフィネスコンセプトはLTZ930Pro-ik combi時代からLX992RS REVIVEに至るまで、「自然条件の悪条件下、力み、メンタル的過緊張時、さらにターゲットとの距離が長短頻繁に変化する状況下での人的ストレスを最大限軽減すること」「ピッチングと咄嗟のフルキャストの同設定での両立」を最大コンセプトとしてきている点だ。
その部分においては、手技や視力、フィジカル感覚に優れる若手中心のコンセプトとは違った仕上がりの、レーシー寄りのベイトフィネスリールといえるかもしれない。このあたりは本当に「ユーザーの好みと技量」による選択部分になるのも、またベイトフィネス系リールの特徴といえるだろう。
ZENON LTX
さて、次に今江的にこの冬イチ推しなのが、ABU史上最大の不遇の名作であり、同時にABU史上最高傑作のベイトフィネスリール、「ZENON LTX(ゼノン エルティーエックス)」だ。
このLTX、すでに4年前に発売されているのだが、その驚くべき性能にもかかわらず、現在、Web等では3万円台半ばの価格で見つけることができる。このリールほど、本当の突出した性能を伝えられていないリールも珍しいと、実戦使用してみた今は強く思う。これはほぼピュアフィッシング・ジャパンのオリジナル企画モデルだったにもかかわらず、ピュアのJB/NBC撤退、アフターを受ける代理店縮小、契約プロ選手解雇の三大悪手のために、当時日本でほとんど売れなかったリールである。
だが、このリールはそれだけの三大悪手を行う前提で、それでも売れるだけの機械的自信と作り込みをした、当時のピュア・ジャパンのリール開発陣の執念すら感じるリールでもある。

おそらくはABU史上最高傑作であり、ABUの歴史に残る「不遇の名作」だと確信する「ZENON LTX」。その価格に対する性能面においても、戦略間違いがなければ全く違った評価になっていただろうベイトフィネスの傑作だ。
実戦で使ってみてすぐに気づいたことは、この「ZENON LTX」はおそらくABUのベイトフィネスリール史上最高峰であるLX992RS/REVIVE、そしてLX992Z/KTFの実戦能力を、限りなくデフォルトで実現しようとした開発陣のプライドと執念を感じた。

今も愛用している今江的最高傑作のLX992RS。「ZENON LTX」は、間違いなく直前の主力だったLX992RSを徹底的にデフォルト状態で再現しようとした印象を受ける。
まず日本ですら当時、希少中の希少だった超小径30mm径スプールのいち早い搭載、さらにはオプションでKAHEN機構に近いローターカム可動式マグネシウム30mm径スプールを、わずか10,000円という格安価格でオプション設定したことをみてもとんでもないリールである。

デフォルトスプールがLX992RSを再現したとすれば、オプションの「ローターカム可動機構」を搭載したマグネシウムスプールは、KTFを強く意識した仕様になっている。当時のピュア・ジャパン開発者の意地と頑張りを強く感じる。
そしてリール重量はわずか150g。LXのロングノーズをさらに延長し、シャフト式スプールのピニオンへの接触による振動を強力に抑えた3点ベアリング支持の工夫、カーボンドラグ、ハンドルノブの劇的進化など、間違いなくABU史上最高傑作といえるだろう。
この驚くべきフィネスに特化した各パーツだけをみても、アメリカで要求される雑なスペックなどでなく、日本専用仕様であることは一目瞭然だろう。それが今、3万円台半ばの価格で購入できること自体が異常なことである。
持っておいて絶対に損はない
そしてこの「ZENON LTX」、実戦で使うほどに、実はデフォルトの超々ジュラルミンスプールが一番安定感があり使いやすく、7~10lbのベイトフィネス、1~2号のPEベイトフィネスにも素晴らしい適応があることがわかった。
今江的にはローターカム可動式マグネシウムスプールを使うのはルアー総重量5g以下、もしくはPE1号以下でPEベイトフィネスを近接戦専用で使うときに有効だが、それ以外は全てにおいてジュラルミンスプールで必要十分の性能を発揮してくれると感じた。

オプションのマグネシウムスプールを強いて選ぶ必要もないと思うが、ルアー重量5g未満や、PE1号前後での超軽量PEベイトフィネスでは、ジュラルミンスプールをはるかに凌ぐガチの「低弾道ピッチング特化マシン」に変貌する。
今回、本当に超久々に昨年12月に「ZENON LTX」が再入荷した(ワシの推しもあってか?)が、この再入荷分からはマグネットがかつての8個仕様から10個仕様に強化されたようで、10段階のマグポジション5でも十分なブレーキ力を持つように変更されていた。これはLX992Zのゼロポジションコンセプトとそっくりで、2~4レベルではピッチング性能が抜群で、5~6であればピッチングとフルキャストの両立も全く問題ない。むしろ30mmという超小径化によって外周の慣性モーメントが極めて低く抑えられるので、多少ラフに使ってもバックラッシュの少なさは本当に特筆ものである。試合などメンタル悪化のキワのキワでも落ち着いて使える磁力設定になっていた。
今江的にマグネシウムスプールとも比較してみたが、私のおすすめはマグネシウムスプールに変えるよりも、両軸のベアリング(デフォルトはクローズドだがカバー型セラベア2個である)を超高回転のMCスクエアード・ダブルセラベアに変えるほうが最後の一伸びがさらに良くなると感じた。マグが10個になっているので、マグネット強化の必要もない。

今江的に「ZENON LTX」のベイトフィネス実戦能力はABU史上最高。30mmスプールだけに並のベイトフィネスリールを凌駕する。マグネットも10個と強力なので、MCスクエアードのWセラベアに変えると、フルキャストでもトラブルなく、さらに伸びが良くなった。
この不遇の名作「ZENON LTX」。その性能に対する価格の割安感、入手しやすさといい、PEベイトフィネスに圧倒的に有利で使いやすい30mmスプール標準装備とあれば、1台持っておいて絶対に損のないベイトフィネスリールだと思う。
今江的オススメリール3代目を紹介!























































