1.5mm、2.0mm、3.0mm。
わずか鉛筆の芯ほどの違いがもたらすもの。そこに山波商店のこだわりを、いや、狂気に近い執念を見る。

ウェーダーは釣具だ
釣師と魚は濡れたがる。
開高健氏のその言葉は、釣り人は魚が釣れるなら雨や波で濡れることを厭わないという本質を表している。その魚を釣るための道具が釣具であるとすれば、ロッドやリール、ルアー、そして濡れたがる釣り人にとっては“ウェーダー”も釣具そのもの。
あの魚を釣るために、あと一歩、もう一歩、踏み出すべく。道なき道を進むべく。ウェーダーはある。



動けるウェーダー
だからこそ。ウェーダーは釣り人の躍動を妨げる存在であってはならないのだ。…決して。釣具という看板を掲げる以上、魚との距離をどこまでも短くすることが本質。つまり、濡れないことはもちろん“動けること”がウェーダーにとって重要。
山波商店の「Mobility wader/モビリティウェーダー」は“動くため”のウェーダーである。ちょっと歩ける?そんなもんじゃない。走って、飛んで、乗り越えて、まるでジャージーを着ているような感覚で動き回れる新機軸のウェーダーである。


山波商店「Mobility wader/モビリティウェーダー」詳細ページ
釣り人の動き方は一般的ではない。まして、源流・渓流・本流・湖などトラウトをターゲットとする釣り人、河川や磯に立ち込んでシーバスやヒラスズキをターゲットとする釣り人であればなおのこと。藪を漕いで、岩の間を飛び越えて、高巻きすることだって往々にしてある。そう考えると、ただ動けるだけのウェーダーでは釣り人の動きを制限する。では、なぜ「モビリティウェーダー」は規格外に動けるのか。それが…1.5mm、2.0mm、3.0mmの違い。
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モビリティウェーダーは、日本製の柔らかい“クロロプレン”という素材でできている。クロロプレンとは耐久性のあるクロロプレン重合物でできた合成ゴムで、特に耐熱性、耐油性、耐老化性に優れており、厳しい要求のある産業環境で使用されることも多い。例えば自動車用シールや工業用ホース、電気絶縁体などに幅広く利用されている。他方で釣り人であればウェーダーはもちろん、ウェットスーツの素材と言えばピンとくる方も多いだろうか。
モビリティウェーダーが動けるのは、このクロロプレン素材を“部位ごとに厚みを変えて仕上げているから”。つまり、その強さからややゴワゴワするクロロプレンの厚みを、可動する部位は薄く、また強度を担保したい部位には厚みを持たせて仕上げることで、釣り人の動きを制限しないウェーダーになっている。

動けることの難しさ
部位によって厚みを変えることは、理屈上カンタンな話である。
ただ、現実は違う。厚みを変える=動けることを目的にしている以上、並々ならぬ“強度”が必要であるのは言うまでもなし。「ただ、くっつけました」では、強度が足りない。ご存知の通り、クロロプレンのウェーダーを使用するのは厳寒期を含む寒い時期。破れて水が入ってきた…では、生死に関わると言っても言い過ぎではない。安心して動けるウェーダーに必要だったのは手練れの職人の「技」。モビリティウェーダーは職人の手で1枚1枚、縫い合わせ、貼り合わせ、やっと1つの製品になる。だから強い、動ける。
新しい動けるウェーダーができました。…その言葉の裏には、幾度となく繰り返されたテスト、打ち合わせ、チェックがある。このウェーダーは動くための、魚を釣るための山波商店の執念だ。

そこまで手を掛けたウェーダーの使用感は説明するだけ野暮というもの。着てみりゃわかる。絶対に。
あえて言えば、一般的なウェーダーで十分というアングラーにこのウェーダーは必要ない。狂気に応えられるのは狂気。もっと釣りたい、もっともっと釣りたい。釣りに狂ってしまったアングラーに必要不可欠な1つの釣具が「Mobility wader/モビリティウェーダー」だったという話。
メーカー小売価格72,000円。…この価値、わかる人には必ずわかる。

実際に記者も着用、動きやすさ確認済。 size: XL/model: 177cm×95kg /foot size: 28.0
スペックほか
























































