
山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール
DAIWA フィールドテスターの山田ヒロヒトです。
2026年にSTOIST RTには以下の3本のNEWモデルが登場します!
・エメラルダス ストイストRT 84L(アウトガイド)
・エメラルダス ストイストRT IL 91M(インターライン)
・エメラルダス ストイストRT IL 78ML(インターライン)
今回はその中から、アウトガイド仕様の RT 84L について、釣りの現場に立ち続けてきた立場からお話ししたいと思います。


エメラルダス ストイストRT 84L(アウトガイドモデル)
RTでは初のライトパワーモデル
STOIST RTには、これまで「L」というニュアンスのパワーを持つロッドが存在しませんでした。
STシリーズには73Lというモデルがありますが、RTでは初めてのライトパワーになります。


なぜ今、この84Lを作ったのか。その背景には、エギングという釣りの“基準となる長さ”に対する、僕自身の長年の考え方があります。
エギングが広く浸透し始めた30年ほど前から、86というレングスが長く基準とされてきました。ただ、僕自身はEXシリーズを手がけていた頃から、84や83という長さこそが、これからのエギングのベーシックになっていくのではないかと考え、ロッド作りを続けてきました。
STOIST RTのファーストモデルとして84Mを投入したのも、その思想があったからです。
そしてこの84Mは、想像以上の反響を得て、今では他社を含め「84=エギングの基準」と意識される存在になったと感じています。
その流れの中で登場したインターラインの84MLMは、発売から時間をかけて評価が高まり、今ではSTOISTを代表する1本になりました。
79MLMや80LMLといったショートロッドも高い人気がありますが、やはり“84をベースにしたロッド”に対する信頼感は特別なものがあります。そこで今回、満を持して投入するのが、この84Lです。


“しなやかさの中にある鋭さ”を極めたアウトガイドモデル
このロッドで僕が最も大切にしたのは、「しなやかさの中に鋭さがある」という感覚です。
ただ柔らかいだけのロッドではなく、曲がるけれどダルくない。振ったとき、操作したときに、必ず繊細なレスポンスが返ってくる。STOISTシリーズ全体で追い求めてきたこの世界観を、84という王道のレングスで、しかもアウトガイドで表現する。それが84Lの役割です。

実際にロッドを振ると、ブランブランと頼りなく曲がる印象は一切ありません。
しっかり曲がるのに、芯がある。その鋭さを支えているのが、SVF COMPILE-X ナノプラスという素材です。
RTシリーズの開発は、回を重ねるごとに研ぎ澄まされ、設計担当者も限界まで攻め続けてきました。
正直なところ、僕自身の要求は年々厳しくなっています。
「もっとこうできないか」「まだ上があるんじゃないか」。その無茶とも言える要望に、開発陣が真正面から応えてくれた結果、この84Lが完成しました。
84Lはあえてチューブラーティップを採用
STの73Lではソリッドティップを採用しましたが、84Lはあえてチューブラーです。
ソリッドではなく、チューブラーで曲がる。
この構造だからこそ、手元に伝わる情報量、いわゆる“手感度”は究極の領域に近づいたと感じています。
エギがフォールしている最中、PEラインがわずかに乗っているだけの状態でも、違和感を拾える。この感覚は、実釣でこそ真価が分かります。


ロッド重量は80g。84というレングスで、この軽さ。先重りも一切なく、手に持った瞬間に「軽い」と感じられる仕上がりです

。リールとの組み合わせも幅が広く、EXISTの2500番はもちろん相性抜群ですが、より繊細に楽しむならエアリティの2000番を合わせるのも非常に面白い。手元を軽くすることで、ロッド本来の感度と操作性を、さらに引き出すことができます。

STOISTシリーズは、軽量化と感度を徹底的に突き詰めてきました。感度は、軽くしなければ絶対に出てこない。今回同時に発売される予定のインターライン78MLが84g、91Mが94gと、3本すべてが100gを切っています。
特に91というレングスで94gというのは、正直、驚異的です。その中でも84Lは、最も“軽さと繊細さ”を体現した存在だと思っています。
使用するエギは、1.8号から3号が基準です。
テストでは3.5号までフルキャストしていますが、これはあくまで自己責任の領域。
STの73Lでも想定以上の使われ方をされているケースを見てきましたが、ロッドに過度な負担をかける使い方には注意してほしい。
ラインも、これまで0.5号や0.6号を使ってきた方は、ぜひ一段落としてみてください。

僕自身はサンラインのエギULTを使用していますが、0.4号まで落とすと、このロッドの世界観が一気に広がります。
柔らかいロッド、細いライン、軽いエギ。その組み合わせが生む“浮遊感”と情報量は、ショアエギングの楽しさを一段引き上げてくれるはずです。
73Lを思い切り使い込んできた方には、ぜひこの84Lを手に取ってほしい。
84という王道のレングスで、ここまで繊細なロッドができた。その完成度には、自信があります。
ショアエギングにおいて、「軽さ」「感度」「操作性」を本気で楽しみたい人にとって、この84Lは、きっと納得してもらえる一本になるはずです。ぜひ、フィールドで味わってみてください。

























































