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今江克隆のルアーニュースクラブR「新しい世界が見えた!次世代バイブレーションプラグ『FDバイブ(仮称)』」 第1269回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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正月休みも終わり、いよいよ2026年も本格始動。

今週から横浜での釣りフェスに先駆けてイマカツの2026年新作ルアーを公開していこう。

新時代にマッチした確釣的ベーシックプラグ改変の流れ

昨年までは新作といえば猫も杓子もビッグベイトという流れがここしばらく続いていたが、今江的見解ではその反動もあってか2026年はなんとなく原点回帰的、より優れた新時代にマッチした確釣的ベーシックプラグ改変の流れがあるように思う。

ゼロワンゲームならビッグバスの流れから、グッドサイズを複数匹釣ることの価値観と欲求が高まってきたように思う。 ということで、イマカツ的に2026年第一弾の新型プラグは、「ピラーニャ」以来、およそ10年ぶりとなる次世代バイブレーションプラグ「FDバイブ(仮称)」だ。

イマカツの2026年新作第一弾はFDガードをワンタッチ着脱できる「FDバイブ」。簡単そうに見えて意外にピンポイントでしか成立しない次世代カバー&ライブ対応バイブレーションだ。

実はこの「FDバイブ」の原型はすでに2017年頃にはフィッシングショーに展示しており、その時のコンセプトがまるでボトムをついばむヒイラギのような口を持つボトムでオッ立つ、根掛かりしにくいバイブレーションだった。

2018年のショーに展示されていた「逆立ちヒイラギ君」こと新型バイブレーションのプロトタイプ。7年の月日を経て「FDバイブ」として生まれ変わった。

このヒイラギ君も口周りへの極点重心化によってアクションはいい線をいっていたのだが、ボトムではイマイチ、すぐ萎えて上手くオッ立たないこと、さらに一番に目指したボトムでの沈みモノやウィード回避力、岩盤帯での岩の隙間へのスタック回避において「ピラーニャ」を明確に超えたとは言い切れなかった。

FDガードを最も投入したかったのが

そして一昨年の夏にフィッシュデバイスの松本氏の提案でFDガードをイマカツで採用した際に、最も投入したかったのが「バスロイドJr. Taboo」と、このヒイラギ君バイブだった。ご存じのとおりFDガード採用のおかげで「バスロイドJr. Taboo」は見事に新型となって復活、2025年に大活躍のビッグベイトとなった。

しかし、FDガードを装着したヒイラギ君は、ボトムでのオッ立ち、回避力は狙い通りになったが、バイブレーションとしての振動の明確なキレと振幅がFDガード装備によって大幅に減少してしまったのである。この頓挫によって本来昨年春に「バスロイドJr. Taboo」の次にデビュー予定が大幅に遅れてしまった。

当初はヒイラギ君や「ピラーニャ」にもFDガードを付けてみたが、一気にアクションが悪くなって全然ダメダメに。なんでもバイブレーションにFDガードを付ければいいってものではない。

FDガードを装着するにはFDガードを付けても動きに干渉しない専用のボディ構造を一から設計し直す必要があったのだ。このFDガードを付けてなお、キレのある振動とサウンドを維持する形状の追求は思いのほか時間がかかった。実戦投入できるようになったのは半年後のTOP50霞ヶ浦最終戦直前だった。

最終的にボディ形状を一新、FDガードの取り付け位置も大幅に変更し、ボディにはセカンドリップの役割を果たす「エアロフィン」をサイドマウント、FDガードによるアクション、サウンド、振動のキレに関するネガな部分を完全に排除できるようになった。

セカンドリップともいえるヒレのようなボディの「エアロフィン」が、FDガードの存在を感じさせない強力でキレあるバイブレーションを発生させる。

最終戦時は結局「ドノーシャッド」をメインに選んだが、同時開発していた超低弾性カーボンハイテーパーロッドとの相性は抜群で、ワイヤーの太さの選定とフックサイズのベストバランスを修正し、もう少し水温が下がるバサーオールスター練習時に実戦テストを行うことにした。

ヒイラギ君や「ピラーニャ」にFDガードを付けると動きが小さく頼りなくなってしまった。「FDバイブ」は専用設計でFDガードがアクションをまったく妨げなくなっている。

不安定な浅いボトムでバイブレーションを立たせるのはかなり難しい。だがラインに角度がつく水深のあるフラットボトムではFDガードの曲げ方次第で高確率でスタンダップ姿勢をとることができるようになった。

利根川、霞ヶ浦全域でのテスト

そしてオールスターの利根川、霞ヶ浦全域でのみっちり14日間にわたる「FDバイブ」のテストは予想以上の手応えだった。

利根川、霞ヶ浦での14日間の連続テストによって「FDバイブ」と超低弾性カーボンハイテーパーロッドが完成した。使っていてすごく気持ちがいいので、利根川の本流ではこればっかり投げていた。

久々の利根川での1尾目のバスは「FDバイブ」でのビッグフィッシュだった。佐原のテトラに並んだややこしい杭と杭の間を、あえてロスト覚悟で無理やり通せるか試してみたら一発で喰ってきた。

長大で久々だった利根川では前半戦に杭やテトラ周りをバイブレーションばかり引いていたが、意外にもけっこう釣れて、もしやメインになるかもと思ったほどだった。

ほぼ毎日2週間にわたって使い込んだことで、ちょっと使っただけではわからなかった強度面での改善や、ワイヤーの角度調整で場所に応じたより高度に2通りの使い方ができることを確認できた。

最も安定した強度とガード力、フッキング力を両立させるため、ワイヤーの太さはかなりテストした。ガードポジションとスタンダップポジションは現場で折り曲げることでかんたんに変えることができる。

何よりほとんど場所を知らない利根川では、テトラ沿いに無限に複雑に並ぶ十字状の木の乱杭や巨大流木のキワや隙間を、スピナーベイトと同じ感覚でガンガン広範囲を引けたのはバイブレーションの新世界を見た気がした。

「ピラーニャ」では着底即スタックが頻発する激浅(ゲキアサ)浚渫でも回避力は抜群で、スタックしても煽ることでのハングオフ率は極めて高く、結果的に破損はあったが14日間でロストゼロで最終テストを終えることができた。

当初はワイヤーの角度はボトムでの逆立ち重視だったが、利根川のウッドカバーの多さから、角度を変えることでスピナーベイト並みの回避性能を発揮できることに気がついた。

利根川にはこのような乱杭が全域無数に存在する。 縦だけではなく水中には横方向にも丸太が入っているため、バイブレーションではとても真ん中を通すことは不可能だったが、「FDバイブ」はこの隙間をガンガン通すこともマジで可能だ。

そしてさらにこの14日間連続テストで当初は考えていなかった「ライブサイト対応」の機能を追加できたことは「FDバイブ」を世に出すうえで大きな独創性と進歩になったと思う。

ヒイラギ君にはなかった「FDバイブ」の鼻先にクイックチェンジャー2.7g~9g装着用の横アイを装備することで、超低重心、高速フォールでなおかつ振動を維持できるウェイト調整がかんたんにできるようになった。ライブソナーへの映りが抜群によいため、水深4~10mでのボトムライブシューティング、野池等での最深部リフト&フォールにも、新たな攻略の一手になる可能性を秘めている。

FDバイブの鼻先にクイックチェンジャー7gをセットするとこんな感じ。ディープフラットでのリフト&フォールやライブサイト直撃対応でメタルバイブ的な使い方に対応する。

ちなみに霞ヶ浦だけに、バスはさほど多くは釣れなかったが、シーバスは浚渫や橋脚でかんたんに釣れるので最高のフッキングテストと低弾性カーボンロッドのテストができた14日間だった。

利根川、霞ヶ浦でシーバスはめっちゃイージーに釣れた。FDガードがついていてもフッキングはまったく問題ない。

2026年早春にデビュー予定

こうして「FDバイブ」は2026年、ヒイラギ君から大幅な形状変化とFDガードのオプション装着、ディープ用ライブシンカー装着を経て、全く新たなバイブレーションとして生まれ変わった。

アクションを殺さないギリギリのピンポイントにクイックチェンジャーハンガーを装備。根掛かりが多い場合はFDガード付きで、フラットならFDガードを外してリフト&フォールで使う。

もちろん、FDガードは誰でもかんたんなワンタッチ着脱式、FDガードなしにすればさらにキレのあるパワフルでわかりやすい基本性能が高いバイブレーションとして普通に使うことができる。

FDバイブのFDガードはめちゃくちゃかんたんに一瞬で着脱できる。もちろんFDガードのないノーマル状態でもパフォーマンスはピラーニャを上回る完成度のバイブレーションだ。

昔々からシンプル&爆飛び、そして「誰でも考えなしでかんたんに使えて、実はどうしようもない時にヤケクソで投げたらなぜか一番釣れる最後の切り札」という印象なのが今江的バイブレーション評、2026年早春にデビュー予定なので、ぜひ、いろいろな場所で使ってみてください。

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