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今江克隆のルアーニュースクラブR「衝撃!納得!激選!今江的タックルオブザイヤー&ベスト10」 第1268回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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第3位

それではいよいよTOP3の発表だ。

今江的第3位は、もう文句なしにバークレイMAXセントに決定。

JB協賛メーカーに復帰した9月以降のトーナメントでの活躍は、今江的にももしこれがなかったら今年自力でTOP50残留はできなかったかもしれないと思うほど、最強の援軍になった。

バークレイ本社ではガルプ以上とも言われる、樹脂に練り込まれた味と匂い成分に加え、スポンジ状の特殊構成のエコ樹脂にパンパンに充填されているMAXセントジュースの効果は、匂いに敏感なスモールは言うまでもなく、霞ヶ浦でもTOP50最終戦トップウェイト、バサーオールスターワイルドカードのウィニングルアーになるなど、来年は各地のトーナメントでMAXセント旋風が確実に起こることは間違いないだろう。

RSウイルスでフラフラだった桧原湖戦の窮地を救い、絶体絶命の霞ケ浦最終戦でトップウェイト。まさにMaxセントに助けられた後半戦だった。

バサーオールスターワイルドカード優勝の「スタンクバグ」。オールスターで唯一の1尾を授けてくれたのも「スタンクバグ」のイモだった。

最近日本のバスルアーをやたらコピーしているアメリカ市場だけに、MAXセントサイコロとか、MAXセントコイケをUSAで出してきたら大変なことになりそうな予感がする。それほどMAXセントはガルプのような扱いづらさもまったくなく、トラウトやソルトも席巻しかねない、確実に釣果に貢献する唯一無二のワームだと思う。

バークレーMaxセント3種の神器。「クリッターホッグ 4インチ」、「リルスーパートゥルーパー2.5インチ」、「スタンクバグ」。エコ登録もされ、霞ケ浦水系ではもはや絶対必需品だ。人気すぎて入荷納期が300日近くかかるそうなので、早めに入手しておきたい。

第2位

続いて第2位は……1位とほぼ互角、というか1位の相棒だけに迷いに迷ったが、第2位はスパイラルガイドの2026年新作、「ストライダー67MHG-S螺旋(仮名)」に決定。

バット一気回しの今江式スパイラルガイドを搭載した新型「ストライダー・ラセン」。T1100Gあつまき強化ソリッドティップ採用。ストライダーよりパワーは1段アップしているが、ライン操作性、フッキング能力は異次元だ。

今江的に2025年、もっともデカいバスを最も多く、サイズも数も間違いなく一番釣ったロッドであり、もはやこれなしでは窒息しそうなくらい酸素のごとき絶対的必要性を感じているロッドだ。

「ヴェロキラプター」から採用している「バット一気回し」のスパイラルガイドシステムはまさにこのロッドのためにあったのではないかと思うほどの相性で、各地リザーバーでの中間距離でのライブサイト用途から、小野湖のクジャラライブ、霞のダンベルエラストマーベイトフィネス、小野湖戦のスキップドッグ、リグラーのネコリグ、桧原戦のスモラバ&クリッターホグ、さらにはPEベイトフィネスに至るまで、まるでベイトロッドの操作性でスピニングロッドを扱う繊細性を発揮できるカレイド史上、類稀なる銘竿になると確信している。

カレイド史上、歴史に名を残すであろう銘竿の予感がするストライダー67MHG-S螺旋(ラセン)。もはや奇をてらったキワモノではなく、すべての理にかなった唯一無二の性能を持つロッドになった。

小野湖戦での一コマ。このような無理な体勢でもガイドは完璧に追従している。小さなモーションでもフッキング率が高く、ボート際でバスが暴れにくくなり、ジャンプでのばらしも劇的に減る。

唯一の後悔は、自分の経験不足から遠賀川での試合中、このロッドで予想外のアクシデントが起きたことだ。

当初、ベイトフィネス機種「ストライダー67MH-S」のブランクスを流用しガイド改造していたが、スパイラルシステムはフッキング時に通常ガイドのようにガイドが横に倒れ込んで逃げるパワーロスがないため、フッキングパワーが100%ブランクスに伝わることでブランクス強度が持たず、遠賀川戦でライブでビッグフィッシュをかけた瞬間に、まさかの3分割に折れるという致命的アクシデントを起こしたのだ。 フッキングは完璧に決まっていたが、ラインを手繰るもカバーに潜られラインブレイクという、今年もっとも悔しい思いをしたロッドでもあった。この1尾を手にしていれば、年間ランキングはかなり上位に行けたはずの1匹だった。

このことから1位とはせず、あえて2位選出となった。だがこのアクシデントのおかげで「ストライダー螺旋」のブランクスはスパイラルガイド専用に1からの専用設計となり、稀代の独創的銘竿が誕生したと思う。

第1位

それでは2025年、栄えある今江的タックルオブザイヤーの発表だ。

第1位選出は……第2位とのコンビネーションで今年、最強のビッグバスベイトとして密かにイマカツプロスタッフが大絶賛している、情報初公開のJBエコ登録名クジャラハードこと「カタクジャラ140」だ。

まさにその名の通り、毛がメチャメチャ硬いから「カタクジャラ」である。

この「カタクジャラ」、実は「クジャラ」の生産過程で生まれてきた「不良品」で、あまりの脚の超絶硬さに最初はドン引きしたのだが、これを試しに青野ダムで使ってみたところ、あまりのヤバさに速攻で気づいてしまい「クジャラハード」で硬さの程度がわからないようシレッとエコ登録。小野湖戦でも初日大活躍し、一切の情報解禁を2026年まで完全に禁止させたシークレットルアーなのである。

小野湖戦でも初日大活躍。写真をよく見れば、脚のオッ立ちっぷりからオリジナルクジャラではないことがはっきりわかる。これがカタクジャラ男祭りだ。

今季後半からプロスタッフにもテストし始めさせたが、あまりの威力にクレクレタコラ続出で情報封鎖が大変だったシロモノである。プロスタッフのインスタやブログの写真をよく見れば、やたらにピンピンに脚が立っている妙な「クジャラ」が、実は「カタクジャラ」である。脚がビンビンに立ちすぎて、ボートデッキに3日間転がしておいても癖がつかないほど硬いのだ。

これがビンビン男のカタクジャラ140半身。その脚力の強さと戻りの力強さはうっとりするほどだ。スポーニング期に圧倒的な威力を発揮したのも納得の、絶倫的なかたさだ。

男のカタクジャラのモリケンリグ。床に置いても癖がつかないハードな脚の立ちっぷり。フックを挿すのもマジで一苦労するほど硬く、1年1個で使っても平気なほどクソ頑丈なメーカー泣かせだ。

現在、この「カタクジャラ」は製品化最終段階で、オリジナルの「クジャラ」、やや硬めの「ヤヤクジャラ」、「カタクジャラ」と3種類をテスト中だが、少なくともクリアレイクやリザーバーでの威力は圧倒的な差がつくほどに「カタクジャラ」が凄かった。ただ、不思議なことに、なぜか霞ヶ浦では散々試した結果、「カタクジャラ」よりオリジナル「クジャラ」の方が有利なようで、「クジャラ110」の「カタクジャラ」はオリジナルの丸ごと仕様の方が良い結果になっている。このことから、常に硬い方がベストというわけではないことは確かである。

トーナメントだらけでスレッカラシの霞水系は、クランクより弱めのシャッド、強いスピナベより弱いスピナベが圧倒的に実績があるように、パワフルな脚力をもつ「カタクジャラ」より、柔らかく弱めの「クジャラ」の方が霞水系では効くのかもしれない。だが来季は「ヤヤクジャラ」が霞水系でどうなるか興味津々である。エラストマーは硬度調整が容易なのが、いろいろと研究心をくすぐってくれる。

いずれにせよ、「カタクジャラ」のライブサイトでのずば抜けた釣獲力は今江的に2025年ダントツに衝撃的だった。

クニャクニャした軟弱そうな「クジャラ」があまり好きではなかった自分が、突然クジャラ好きになっていたのは、実はビンビンに硬く男らしい(?)「カタクジャラ」の驚異的な釣果がキッカケだったのだ。この偶然が生んだ「カタクジャラ」との出会いから、「クジャラ」、「クジャラ110」と毛モノテクの幅が広がったことが、自分にとって苦手意識の強かったライブサイト克服への糧(かて)となったことは間違いない。

ということで、2025年今江的Tackle of the Yearは、男の憧れ、ビンビンハードな「カタクジャラ140」に決定である。

カタクジャラ、BOX内の男祭り風景。まるでホウボウの鰭(ひれ)を彷彿させる立ちっぷり。2026年春デビュー予定。

それでは皆さん、今年もルアーニュースクラブRを毎週読んでいただき本当にありがとうございます。

2000週連載達成を目標に頑張りますので、来年もよろしくお願い致します。 良いお年を!

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