今江克隆のルアーニュースクラブR「ガチ選定!今江的グッズオブザイヤー&ベスト10発表」 第1267回
第3位
さて、いよいよ2025年TOP3の発表だ。
栄えある第3位は……新作でないにもかかわらず2年連続受賞となったのは、今年もFoxfireのレインスーツ「ハイドロマスター」だ。
もうすでに丸2年以上フルに使っているが、まだスペアを一度も使わずしてまったく劣化を感じさせない作りの素晴らしさ、防水性の高さは10万円超えの価格すら安く感じてしまう、史上最高のレインスーツだと思う。

昨年に続きTOP3に入ったFoxfireの「ハイドロマスター」。現時点で最高最強の戦闘性能を持つ、バス釣り専用といっていい優れたレインスーツだ。
強いていえば、アンダーにビブ(ハイドロマスタービブ)だけでなくパンツもあれば夏も快適だなと思うぐらいだ。
そして、今回3位に再入賞した理由の一つが、インナーとアンダーに優れたダウン素材の中着(インナー等)とパンツを組み合わせることで、真冬でも完全防水の防寒着として十分な機能を発揮してくれることを実感したからだ。
今江的には上にはインナーとしてユニクロなどの薄手のダウンジャンパー(自分はレンジャーの薄手ダウン)を入れ、下には最近見つけたNANGAの「オーロラテックスダウンパンツ」をビブの下に履くのが最強最暖のコンビネーションである。NANGAのオーロラテックスはめちゃくちゃ軽く暖かいダウン素材にもかかわらず、なんとハイレベルな完全防水仕様ダウンパンツなので、お尻や股の浸水はハイドロマスターとで2重ブロックできるため、どんな極寒豪雨でも完璧な防水性が確保できる。

NANGAのオーロラテックスは単体でも抜群の防水性と軽量性、最高レベルの暖かさを持ったダウンパンツ。ハイドロマスターのインナーとして使用すれば完璧な防寒防水シェルになる。
ただ、NANGAオーロラテックス完全防水ダウンパンツは単品使用だと足首をカバーしにくいカタチのパンツなので、バスボートで使うと足首がかなりハイカットブーツでないとメチャ凍える欠点はある。
このように透湿性の高いGORE-TEXは保温性には優れないが、下にダウン素材を挿すことで完全防水の極寒防寒着としても十分使うことができる。ハイドロマスターはこのオーロラテックスとの組み合わせによって年中使える防寒レインとなったため、唯一2年連続のBEST 3入賞である。

ハイドロマスターの下に薄手のダウンジャケット、NANGAのオーロラテックスダウンパンツを履けば、極寒土砂降りでも通気性も確保したフル防寒フル防水着になる。
第2位
それでは残念ながら2位となったのは…… 第2位はフィッシュデバイスの松本猛司氏考案の「FDガード」に決定。
2位にしたのは「1位だと手前味噌すぎる」って理由ですが、今年は本当にFDガードは大活躍でした。
というか、ビッグベイトの根掛かりが劇的に減ったことで、ビッグベイトの攻めがカバークランキング並みに進化した年でもあったと思う。ぶっちゃけコレがなかったら薮田和幸プロの「バスロイドjrTaboo」は量産化されなかった(新たに作っても採算取れるか微妙だったため)だろうし、そうなるとチンペーショアプロのMLFショア優勝100万円ゲットもなかったかもしれない。

FDガードの登場がなければ「バスロイドjrTaboo」が世に出ることはなかったかもしれない。FDガードを纏った「バスロイドjrTaboo」は、まったく次元の違うフルカバーコンタクト首振りビッグベイトとして生まれ変わった。
まあおかげでビッグベイトの厳しい攻めが容易になって、フォロワーも多数出現しビッグベイトのカバー攻めが普及しすぎて効果が薄れた感もあるほど、インパクトは強かったように思う。
ただこのFDガード、来季はいよいよスイムベイトへの本格転用が確実に進むだろう。

スイムベイト用のFDガードアタッチメント。顎下の肉にスクリューをねじ込む余裕があるスイムベイトなら、どれでも簡単に装着可能だ。
イマカツからこの冬に登場するFDガードアタッチメントを装着すれば、「レイジースイマー」、「ビビットクルーズ」、バークレイの「チョップブロック」をはじめとする数々のスイムベイトへのFDガード着脱が簡単にできるようになる。カバーへのタイトな攻めはもちろんだが、うまくサスペンド具合を調整すれば、FDガードのワイヤー一本でボトムから腹を浮かせて静止させてからの逃がしなどもイージーにできるようになるだろう。

ビッグベイト専用のイメージが強いFDガードから、2026年はソフトスイムベイトへの装備も簡単イージーになる。レイジースイマー6・8・9にベストフィットする。
そして、さらにイマカツではFDガードの様々な小型ハードベイト、メタル系ルアーへの転用も始まる。ビッグベイト、スイムベイト、そしてハードベイトに、カバーを恐れず攻めることで開拓したFDガードの新境地は大きかった。ゆえに本来1位ながら身内PR感アリを考慮しての2位選出である。
グッズオブザイヤー
そして、2025年栄えあるグッズオブザイヤーに輝いたのは……なんとも地味だが今年今江的に最も身近にあり、さらに快適にして必要がゆえ最も長い時間をともにした謎の覆面、どこで買えばいいかもわからない謎のメーカー「ORIZ」のフェイスガードである。
まあ私のブログや記事を見ていたら、いかに今年の装着頻度が高いかは誰でもわかると思う。それくらい超愛用していたのがこのフェイスガードだ。 紫外線が大陸並みに異様に強くなった近年、もはや何よりも長時間日光に晒される釣りにおいてSPF50+程度の日焼け止め程度では顔の日焼けダメージを抑えることは不可能だ。
若いうちはいいが、40歳を超えてくると肌の荒れはもちろん、年齢以上に老けて見えるシワ、シミ、さらには皮膚癌が必ずバスプロを襲ってくる。フェイスガードをちゃんと装着するかしないかでは50歳を超えてからの見た目年齢に決定的な差がつく非常に重要なグッズだと思う。

サバゲーのマスクを連想する中国のアウトドアアパレルメーカーORIZ製フェイスガード。数あるフェイスガードの中でもダントツで着け心地がよく、フィット感、機能性、見た目までとても高次元にできている。しかもダントツ安い。
よいフェイスガードの条件として、紫外線ブロックはもちろんだが、第一に「息がしやすい(サングラスが曇りにくい)」「涼しさを感じる(蒸れない)」、さらに「キャップまでたくし上げても首の後ろが露出しないこと」「たくし上げた状態でバスボートで時速100㎞で走っても帽子が飛ばない伸縮性とホールド性」「小顔に見えるサバゲー風ビジュアル」など、単純な製品の中にもいろいろと性能差がつく製品でもある。

呼吸が苦しくなく、同時に顔がスリムになる小顔効果も併せ持つ立体裁断のORIZのフェイスガード。細部にとてもよく考えられており、今年はこれなしでは釣りができないほど愛用してきた。
このORIZのフェイスガードは、たまたまJB山下会長が何の気なしにくれたものだったが、最初はまったく気にも留めていなかったが、使わないと申し訳ないなと思って使ったら手放せなくなってしまったものである。後にAmazonで購入を試みたがすでに売り切れで、もう一度会長に頼んでJB経由で中国から入手したものを大事に使っている。
まあそれでもORIZ自体が中国のメーカーで、日本では現在入手方法すら分からないため今後もどうなるかはわからない。なので現在、エバーグリーンでも同等の性能を備えたフェイスガードを来季に向けて開発中である。

現在、エバーグリーンでも新たに立体裁断のフェイスガードを開発中。紫外線が危険なレベルになった現在、老後を考えてフェイスガードにはこだわりたい。
ただやはりオリジナルのORIZフェイスガードはPR一切なしに魅力的で、某最強プロもORIZの白のフェイスガードをシレッとつけていたので、自分も「白」がめちゃカッコよく、非常にほしい今日この頃である。
白はオジサンは皮脂(脂?)で速攻黄ばみやすいので、見つけたらマジで大量購入するつもりである。
ちなみにORIZとのサポートやスポンサー関係は一切ない。 なんだか最後はド地味なGOODS OF THE YEAR(グッズオブザイヤー) Ranking1位になったが、結局、グッズとは最も長い時間を、最も身近でともに過ごしたくなったモノにこそ、値段ではなく価値があるのだと思う。
来週はいよいよ大晦日、今江的2025年最強にして最高だったTackle of the Year 2025を紹介しよう。





















































