今江克隆のルアーニュースクラブR「ガチ選定!今江的グッズオブザイヤー&ベスト10発表」 第1267回
年の瀬も押し迫り、いよいよ今年のルアーニュースクラブ更新もあと2回。ということで、今週・来週は毎年年末恒例の「2025年今江的なんでもTackle of the Year Ranking」を発表しよう。
まず今週は、2025年に自分が実戦で使ってみた釣りに間接的に関わるブツ(基本的に新作)で、忖度抜き、メーカー、ジャンル問わずにオススメできる「コレはめっちゃ使えるすぐれもの!!」って実感した「今江的グッズオブザイヤー&ベスト10」を発表だ。
第10位
それではベスト10、10位からの発表だ。
これはかなり個人的見解なのだが、第10位は今江的今も恩人的存在、オムロンの低周波&マイクロカレント治療器「HV-080」だ。

オムロンの低周波治療器「HV-F080」。整体や整骨院に行った人なら一度はやったことがある、最初に当てるちょっとピリピリする電気治療器だ。
いきなり「なんじゃそれ」って感じだが、今江的にここ数年、ライブサイトの普及とともに一番の悩みだった「脹脛(ふくらはぎ)・大腿四頭筋の攣(つ)り(夜間の激しいこむら返り)」が、マイクロカレント治療を毎晩練習後、脹脛に施すことで驚くほど軽減されたように思う。もちろん同時に施術できる低周波モードも腰の痛みの緩和にも役立っているが、近年プロスポーツ選手が練習後の筋肉疲労の緩和に積極的に取り入れている、刺激のまったくないマイクロカレントにはかなり効果を感じている。

近年プロスポーツ選手御用達のマイクロカレント機能(青文字表示部分)。まったく何も振動などは感じないが、練習中、自分の脹脛の疲れ回復には今や手放せない。
正直、今年のバサクラは腰痛再発で棄権も考えたほどだったが、脚の疲労回復の速さが腰をカバーしてくれたと思っている。おかげで常に身に付けてきたこむら返りの特効薬「芍薬甘草湯」を、今はまったく必要としなくなったのは本当に助かっている。
ライブサイトを本気でTOP50レベルまで修得したい人には、2万円以下でAmazonで購入でき、どこでも携帯できるうえ、治療に場所を選ばない(車内や電車内でもOK)オススメの疲労回復手段である。
第9位
第9位は実は今年、もはやホームレイクになってる霞ヶ浦のタイフーンマリーナでいただいたハンドメイド? のスピナーベイトボックスだ。
誰からもらったかイマイチ覚えていないのだが、これがめちゃくちゃすぐれもの。メイホーのボックスにおそらくお手製のなにげにカッコいいアルミ製? のホルダーが設置されているのだが、スピナーベイトを完璧にきれいに並べられ、取り出しも速攻、余ったスペースにちょうどチャターも保管できる実に実戦的スピナーベイトボックスだった。

大量のスピナーベイトを無駄なくコンパクトに保管でき、取り出しもイージーで、さらにヘッドやブレードのカラーも見やすい。
「何で今までなかったのよ、メイホーさん……」って思うほど、シンプルでイージー、ウェイト、カラー選択も容易で何より肉厚アルミ製ホルダーが一切たわまないのでホールド安定性がめちゃ高く、大量のスピナーベイトを収納でき保管に場所を取らないのが実に実戦的だった。

このアルミ製ハンガーが実によくできている。金属同士のホールド感でスピナーベイトがズレず、きれいに並べられるうえに取り出しやすい。

バーサスを利用したオリジナルのスピナーベイトボックス。なぜ今までなかったのか不思議なくらいに便利なボックスだ。
販売されるのか? 手入れ方すら不明なので9位としたが、簡単に手に入るならベスト5に入れてもいい便利&実戦グッズである。
第8位
第8位は、なかなかイキったInstagramリール広告が今どきの若モン達やな~と昔を懐かしむ、FXRのフィッシングシャツだ。

なかなかカッコいいFXRのInstagramリールPR。いかにも若者たちのスポーツって感じでオシャレ。でも意外にオヤジが着てもサマになるのがアメリカンカジュアルだね。
最初はたまたまFXRプロスタッフの亀滝プロからいただいたのだが、これが初夏~秋まで練習着としてめちゃくちゃ快適だった。釣りに必要な動きをまったく阻害しない生地感と着心地はもちろんなのだが、よくあるアメリカ物のこのての伸縮自在系ウェアにありがちな、汗をかいた時のベタつき感がほとんどない。
いろいろなデザインのシャツがあるのだが、今江的に気に入ったのはフードのかぶりやすさと遮光バランスの良さが実に快適で、日陰がなく真夏の夕方の照り返しが異常に強い霞ヶ浦では、このおかげで疲労がかなり軽減できたと思う。遮光の良さはサイトにも必須機能で、モデルによってはフードに加えフェイスガード付き、手の甲を保護する機能付きのものもあり、実にバスフィッシング専用にデザインされたシャツであることが着ればすぐに実感できる優れものである。
あとパーカーのデザインもめちゃくちゃ今江好みの渋めでエッジの効いたデザインで、こちらもPR抜きで大のお気に入り、今江的練習着の制服になっている。

もはや練習着として手放せなくなったFXRのウェア。とにかく着心地がいいうえに、機能性も釣り専用に実によく考えて作られている。
第7位
第7位は今年の夏に紹介して瞬殺で手に入らなくなったAmazonで買った「LETIBE(リチビー?)」のハイバック式空調服。
まったく手に入らないバートルハイバックのバッタもん……と思ってダメもとで買ったが、費用対効果としてもホンマにいい買い物したという実感だ。35歳を超えたら絶対に使わなくてもいざという時のために一着持っておいたほうがいい。

なんちゃってバートルハイバックとしてAmazonで購入したが、今年の夏は本当に助かった逸品。性能的には何ら不満はなかったLETIBEの空調服。やはりハイバックは首周りがダントツに涼しい。

バートルに比べ、バッテリー(日本製らしい)容量も倍近く、丸1日結構な風速で使っても全然余裕。意外とかさばらないのもファンが高い位置にあるハイバックならでは。
近年の異常な暑さは若者であっても重症の熱中症、ひいては脳梗塞、心筋梗塞になる可能性が低いとはいえない。事実、イマカツプロスタッフも2人、昨夏は命の危機に瀕したほどだ。
詳しい性能はコチラに書いているので参考にしてほしい。
今江克隆のルアーニュースクラブR「釣りがしやすい空調服、フェイスガード、水分補給などなど、猛暑の最新必須アイテムを紹介」 第1246回
たぶん来年も涼しさがダンチの「ハイバック」は間違いなく入手困難になる要注意商品だ。
第6位
第6位は手前味噌だが、PRではなくホンネで偏光グラスの「バカラックレジェンド」。
偏光度の高さはいかなる偏光グラスと比較してもこれ以上はない優れたスペックをもつ偏光レンズだが、今江的にはそれ以上にフレームの作りの頑強さ、かけやすさ、遮光や目を守る安全性の高さを改めて実感している。高いのにSAで売ってるような海外製・数千円のフレームのような偏光グラスとは大違いで、日本製、それも世界的メガネ作りのメッカ鯖江の工場で職人が仕上げたフレームは、やはり時を経ても存在感と丈夫さが全然違う。

長くかければかけるほど、メイドインジャパン、メイドイン鯖江の良さが実感できた「バカラックレジェンド」。目を危険から守るギアとしての堅牢さも素晴らしい。

平川のレンズ「スパイアウトグレー(ハーフミラー)」は今江的にはもっとも明るく自然に見えることからメインに使用している。
10年使えるメイドインジャパンの偏光グラスはそうはないと思う。手前味噌なんでランキングに入れるか迷ったのだが、河野正彦プロが迷いなくベスト10に挙げたのでランクインとした。
第5位
いよいよTOP5、表彰台の発表だ。
第5位は「針は小森」の「スーペリオ MⅡフックVG」だ。
フック、特にフィネスなフックに関しては小森プロの職人的センスに一目置いているが、このフックは本当にようやくマス針で強度とガード力、フッキング率のトータルバランスが信頼できるフックが出てきたと確信する優れものだ。

スモールフックでガード性能が高く、同時にフッキングもいいフックはほとんどない。この「MⅡフックVG」のフック形状とガードはその矛盾を解決できる数少ない形状だと思う。
もともとMⅡフックのポイントの向きと形状は、圧倒的な掛かりの良さとバレにくさから、スモールマウスでは「神フック」として知られるが、形状をそのままにベストな強度角度で形状記憶ワイヤーが設置されたMⅡVGは、ややこしいカバーやレイダウン等でのダウンショット、特にキャロでの#8サイズのスモールフックの存在は貴重である。
ガードが比較的強いにもかかわらず、MⅡの最大のウリであるシャンクに対してストレート方向に向いたポイントが、フィネスなアワセでもしっかりとバスの口の堅い部分でも貫いてくれる。ワイヤーもかなり丈夫なので、ラージマウスの50cmクラスでも何ら問題がないのもいい。
サイズが#5までなのが残念、ぜひともラージ専用の#4を作ってください、今泉く~ん。

左からMⅡフックVGの #5、6、8。今江的には毛モノが大流行の今、ぜひとも #4までほしいところ。
第4位
第4位はこれまたオムロン並みにバス釣りとは関係ないが、今江的には全部の靴をこれにしたいと思うほど気に入ったのが、Onの「クラウド6(完全防水)」だ。
今年の春に藤川温大プロが、「ライブするにはこれしか考えられません」と熱烈紹介(PRなし)されてから、半信半疑でAmazonで購入して履いてみたが、まさにその言葉に偽りなしだった。

別名「ライブシューズ」とまで呼ばれるOnの「Cloud6WP」。TOP50でも多くのライバーたちがこのシューズを履いている。使ってみて納得した。
とにかく、軽いのにものすごく安定感が高く、左右への脚の横ブレをほとんど感じないほどしっかりとした、やや硬めの履き心地で、靴底がフラットなのにラダーの配置が絶妙で、エレキのパワーダイヤル操作が抜群に繊細にできる。フラットな靴底とラバーの角度がエレキペダルの角度にピッタリ反りなく沿うためか、温大プロが「ライブシューズ」という意味がよくわかる。

On独特の穴の開いたソールは横方向への倒れ込みに強く、軽いのにとてもしっかりとした履き心地だ。ソールの裏の溝もエレキのパワーダイヤルに掛かりがほどよく操作しやすい。
何より驚いたのは、この手の汎用スポーツシューズの完全防水はほぼ信用できないレベルなのだが、小雨なら1日、結構な雨でも6時間程度なら余裕でもつ。あまりに履き心地、操作心地がいいので、自分はスペアを船に入れておき、強い雨の時は5時間で交換して1日完璧にもたせているほどだ。

バス釣り以外の方が人気のOn。「Cloud6WP」の防水力はカジュアルシューズの域を完全に超えており、アウトドアブランドのものより優秀だと思う。
今まで釣り用はコロンビアやキーン、雨ならダイワのゴム長を使ってきたが、今や普段履きも含め天候問わずOn一択になったほど愛用している。自分のFFS修行に大きな手助けとなったので4位表彰台だ。
2025年TOP3を発表!





















































