スミスの海サクラ用ロッド、パノラマシャフト
トラウト族の楽園、北海道には本州にはない釣りが存在する。それは生態系自体の違いもあるのだが、遊漁規則の違いから必然的に生まれた釣りというものも存在するのだ。
その1つがサーフで遡上前のサクラマスを狙う「海サクラ」の釣りとなる。河川に遡上後のサクラマスの釣獲が禁止されている為、河口域に集結して来る遡上前のサクラマスを狙うというわけだ。

こうした本州には存在しない北海道独自の釣りに関してもスミスは専用タックルをラインナップさせている。スミスのパノラマシャフトはまさしく北海道の海サクラ・海アメをサーフから狙うために生まれた専用モデルだ。


タックルのスペックに関してはメーカー毎の設計思想が反映されるものだが、スミスがパノラマシャフトで最もこだわったのは、それが海水域で使用されるものであったとしてもトラウトロッドらしさを感じられるものであることだった。具体的にはコルクグリップやウッド製リールスペーサーといったパーツ類の採用だ。耐腐食性を優先させればカーボン製リールシートやEVAグリップに分があるのは間違いない。それでもパノラマシャフトではトラウトロッドらしさをあえて残すことに留意した仕上がりとなっている。
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もっと遠くへ飛ばしたい、という願いを叶えるために
海サクラの釣りにおいては河口域の払い出しという限られたスペースに大勢のアングラーが並んでキャストすることも多い。そのような中で魚を手にするためには、どうしても周囲の人よりも沖までキャストして、プレッシャーの掛かっていないフレッシュな個体を狙っていく必要がある。そうした要望を受け、スミスでは大型のミノープラグ「ハルカ165S」や専用ジグ「ミサゴジグ」といったラインナップを追加したという経緯がある。

シリーズ中最もヘビーウェイトとなるモデル。カラーラインナップも北海道向けのカラーを多くラインナップさせている

スミスフィールドテスター奥代直行氏のハンドメイド品を量産化した海サクラ用キャスティングジグ
そして今回、パノラマシャフトシリーズに大型ミノーやメタルジグを安心してフルスイングして飛ばせるミディアムヘビーパワーモデルが追加ラインナップされる。パノラマシャフトの中では最もパワーのある機種となる。
2026年1月登場予定 PNR-1063MH

| 全長 | 自重 | パワー | アクション | 仕舞寸法 | 適合ルアーウェイト | 適合ライン | グリップ長 | ティップ径 | 標準小売価格 |
| 10’6″ | 251g | ミディアムヘビー | モデレートファースト | 124cm(変則3ピース) | 7~55g | 8~20lb(PE0.8~2) | 590mm | 2.1mm | ¥ 60,000+税 |
トップ: チタンフレームT-KGST(トップ) + チタンフレームT-KTTG(ティップ~ベリー)+ チタンフレームT-KLSG(ベリー) +ステンレスフレームPKLSG(バット)
プレッシャーのためか魚があまり接岸して来ず比較的沖合で跳ねている、などという状況下でルアーが届かず歯痒い思いをすることも多々あるのが海サクラゲーム。そのような中でもタックル次第で可能性は上げていくことが出来る。万全のタックルで価値ある1尾を手にしてもらいたい。
スミス公式「パノラマシャフト」詳細ページはこちら
2026年1月発売予定




















































