【冬のタイラバ攻略】“マイクロベイトパターン”を知ることで貴重な1尾を手にできる！田中亜衣が解説！“釣り方とネクタイカラー理論”

2025年12月06日連載：ジャッカルソルト

寄稿：田中亜衣

皆さん、こんにちは♪　“田中亜衣”です。

ただいま、紀北エリアの表面水温は19℃ちょっと。

これからますます気温も下がり、いよいよ本格的に冬のパターンが始まろうとしています。そこで今回は、そんな冬のタイラバゲームに役立てていただくために、冬のマダイの行動パターンから、2大マイクロベイトと攻略法、オススメネクタイカラーなど…これからの釣行に役立てていただけそうな内容を詳しくお伝えしたいと思います。

田中亜衣（Ai Tanaka）プロフィール

ジャッカルSALTプロスタッフ。タイラバのエキスパートとして知られるアングラーで、どんな状況にも対応する柔軟なタイラバスタイルを確立している。物腰の柔らかいトークと雰囲気とは裏腹な、完全な理論派アングラー。また2021年春から、遊漁船「FxF KIX”(エフバイエフキックス)」をスタート!　キャプテンとして大阪湾南部から和歌山エリアの様々な釣り・スタイルを案内してくれている!

これから冬に向けてのマダイの行動パターン

これからの時期、北寄りの強風でシケる度に少しずつ水温は下がって行きますが、今シーズンはエサも多く、コンディションの良い元気いっぱいのマダイが多いです。

マダイは夏から秋にイワシなどの魚や甲殻類、ゴカイ類など…多種多様なエサを求めて活動的に回遊していますが、ここから寒くなると、水温の低下と共に、より群れを形成するようになり、オキアミやシラスといったマイクロベイト（シルエットの小さなエサ）の群れを追うようになります。これらの行動は、水温低下と共に代謝が下がると、消化に負担が掛かるので、体力を維持するために、個体数の多いマイクロベイトを捕食し続けて、低水温時を乗り越えているように思えます。

そして、マイクロベイトの群れを見つけたマダイは、それらのエサの群れに遭遇したら食べ尽くすまで、そのエリアに居着くといった行動をしているように感じます。だからそのようなエリアではマダイの数が多く感じるのだと思います。

2大マイクロベイトと釣り方について

先ほどから話しているように、マダイにとってのメジャーなマイクロベイトは、何といっても“シラス”と“オキアミ”です。これらのマイクロベイトが絡むパターンで、注意しなければならないのが“レンジ”です。

シラスパターンについて

シラスに関しては、ボトム付近を回遊していることは珍しく、ザックリですが、表層から中層といったイメージです。ただ、シラスをベイトにしている時のマダイは、ボトム付近あるいはそれより少し上層でバイトすることが多いです。

例えば魚探の反応が表層付近にシラスが映り、マダイの反応はボトム付近といったことが多々あります。このような時は、マダイがシラスのいるレンジまで泳いで捕食し、その後ボトムまで戻るといった行動をとっていることが多いです。そのようにシラスを捕食している時は、シラスのレンジよりもマダイのレンジを意識しましょう。

オキアミパターンについて

オキアミは、表層からボトム付近までどこにでも居るイメージ。

回遊というか潮に流されながら移動しているかのような動きで駆け上がるブレイクにいる時は、潮流で表層から中層に巻き上げられて広いレンジを泳いでいるようですし、フラットなエリアでは、さほど広くないレンジに固まっているように思います。オキアミを捕食するマダイの特長は、シラスの時と違い、オキアミの群れの中でレンジをキープしながら捕食しているように思います。

なので、シラスパターンよりも捕食最中のマダイに、ルアーを見せることができるため、マイクロベイトパターンの中では一番釣りやすいエサだと思います。このようなシラスとオキアミで少しアプローチの違いがあることを知っておいてください。