こんにちは! JacksonのNARU川島です!
突然ですが皆様! こちらの記事「サムネイル詐欺」になります!(笑)

確かに、4つのルアーだけでヒラメを攻略する方法を書いているのは事実です。
しかし、この記事を一言でまとめると 「もっと早くこの情報知りたかった!!!」 と、私がヒラメ釣りを始めたばかりの頃に知りたかった内容をとにかく詰め込んだ内容となっております。
記載している内容としては 「ヒラメが好む環境的な条件を考察しながら、現場で得られる情報を判断材料に、目の前の魚に対する適切なアプローチ方法」 を記載しております。ヒラメ釣りを始めたばかりの方には、めちゃくちゃ役に立つ内容かと思います!
しかし、本当に役に立つ記事ほど、文章や題名が長くなってしまい 日の目を浴びずに埋もれていくのが今のメディアの現実。日々動画を作成している立場なので、痛いほど感じております。。。
というわけで今回は、キャッチーなサムネイルを使い、皆様をここまで誘導させていただきました(笑)。
すみません!
が、読んでもらって絶対損はさせませんので、ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
それでは、本題へ。
脱なんとなくフィッシング
突然ですが皆様、普段の釣行が、“なんとなくフィッシング”になっていませんか?
なんとなくいつものポイントに入って
なんとなく朝だからハイアピールなルアーを投げて、
なんとなく反応が無いからワームにして…。
それ、実にもったいないです!
というのも今投げているルアーに反応しないだけで、本当は目の前に“釣れる魚”いっぱいいるんです!
昔、よく海に潜っていた時期がありました。
いつも何の反応もない海ですが、潜ってみるとブイの周りにヒラスズキの群れが居たり、真冬の海の超浅瀬に80cmを超えるマダイがいたり、ヒラメがテトラの横でじっとしていたりと、釣り人が感じられていないだけで案外目の前に魚がいたりします。
また、最近では水中カメラを使用し海底の様子を見ているのですが、過激にアタックしてくるエソすらもルアーをスルーしていたり、タイラバがハタの真横を通っているのに見るだけで終わっていたり、竿先に反応が無いだけで、海の中には本当に魚がたくさんいます。
体感ですが、食ってくる個体はほんの数パーセント程度でしょうか。
でも、それを知っている人は少数(というかカメラを海に突っ込むやつなんかほぼいない) なので、知らないうちにチャンスタイムを逃していたり、的確に照準を合わせられていないので釣り損じている魚がたくさんいるように感じます。
そんな「釣り損じ」を防ぐために今回は「最適な場所の選定方法&適切な状況判断&適切なルアーセレクト」といった、無駄を省き、釣ることだけに照準を合わせたヒラメ釣りについてご紹介させていただきます。
たった“4つ”のルアーだけでヒラメ釣りを完全攻略する方法
はじめに
まず、私の釣りの組立て方として「釣りやすい魚から釣っていく」というのが大前提にあります。
この「釣りやすい魚」とは「きちんと餌を喰いにフィーディングスポット(餌場)に差しており、ベイトを意識して捕食のスイッチが入っている個体」の事を指します。
逆に釣りづらい魚と言えば「特定の場所に居着いておらず、その辺に散らばっており、ベイトも意識しておらず、ニュートラルな状態でそこにいるだけの個体」の事を指します。
釣りやすいのは圧倒的に前者です。 でも、後者が釣れないかというと、そうでもないんです。 しかし、狙う優先順位としては前者が先。なので、釣りをするにあたって「釣りやすい魚と釣りづらい魚」の2種類に分けて考える必要があります。
そして、釣りやすい魚はどんな場所にいてどんなルアーに反応するのか、しないのか。
釣りをしながら情報を集め、現場の状況判断を元に、狙う魚の状態に合わせたアプローチをする。
この一連の流れを、今回は実釣をベースにご紹介していきたいと思います。
実釣の流れ①
ポイント選び について
その日の中で一番条件の良い釣り場に入るために、何を判断材料に、何十キロも続くサーフからポイントを選定すればいいでしょうか。
季節感、海水温、うねり、天候、風、光量、ベイト、駐車場の有無、人の多さ、、、数え出したらキリがないほど、要素が挙げられます。
なので、今回はかなり簡略化しつつも、これを抑えればまず間違いない要素をご紹介させていただきます。

まず抑えたい要素! それは「水色」です。
なぜ水色が大切なのか。これも語り出したらキリがないですが、、、
おおまかに、水色が悪くなる原因としては
・ウネリで底の砂が舞い上がってしまっている
・川からの大量の雨水が入ってしまっている
・沖のフレッシュな潮が入らず水が停滞してしまっているなど、様々なマイナス要素が挙げられます。
そういった場所はヒラメ自体も居心地は良くないと思いますし、ヒラメよりも環境変化に弱い小魚達ならなおさら。
まず、上記のような条件の悪いポイントには、小魚達はわざわざ好き好んで入らないでしょう。
よっぽど条件が揃えば入りますが、そんな日は一年の中でも数日程度。
それであれば、わざわざ水色の悪いサーフで釣りをする理由はないと思います。
ベイトの回遊も期待でき ヒラメにとって好条件なポイント
逆に、条件の良いサーフは何を見れば分かるのか。
これも“水色”が関わってきます。
水色の良いサーフは…
・沖のフレッシュな潮が入ってきている
・水が循環している
・雨水などの影響を受けていない
といった考察ができるので、こういったポイントであればベイトの回遊も期待でき ヒラメにとって好条件なポイントとなります。
なので、その日の状況に合わせて水色が良さそうなポイントを選ぶのが間違いのないポイントの選び方だと思います。
そして、おおまかなポイントが決定した次は「本当にそのポイントは条件が良いのか」を自分の目で見定めます。
まず、釣り場に到着して真っ先に確認して欲しいのが“海の状態”。
・鳥はいるのかいないのか
・ベイトがいるのかいないのか
・うねりは入っているのかいないのか
・水色は良いのか悪いのか
・流れは効いているのか効いていないのか
・ローライトかハイライトか
・釣り人のプレッシャーは多いのか少ないのか
など様々な事を考慮し、本当にこのサーフに入るかどうかを選びます。
ベストは「鳥とベイトがきちんと入っており、ウネリが少なく水色も良い。そして、地形変化があり流れが効いているポイント」がベストです。
例外もありますが、ハイシーズンであればこういったポイントは、ほぼ確実にヒラメがいます。
大体の入るポイントが決まったら、次は魚が居そうな局所的なポイントを洗い出します。 無限に続くサーフですが、狙うべき場所はごくわずか。ベイトの多い場所や流れの変化、地形の変化など、様々な要因を元に、釣り座を絞ります。
ここまでが、ざっくりしたポイント選びです。
そして、ポイントが決まったら「魚がいるべき場所にいるかどうか」を、実際にルアーを投げて確認していきます。
実釣の流れ②
フィーディングスポットを見極める
朝イチはローライトで魚が動きやすくかつ騙しやすいタイミング。そんなチャンスタイムを逃さないよう “やる気のある魚がフィーディングスポットに入っているかどうか”の確認をします。
その“フィーディングスポット”とは何か。
一番分かりやすいのが「手前の1級スポット」です。 もっと詳しく話すと「ベイトを追い詰める壁となる第一ブレイクがあり、そのブレイクに沿ってベイトが流れてくる流れの筋ができている所」が、ヒラメにとっては理想的な餌場となります。
そんなポイントを見つけたら、まず投げて欲しいルアーが「フローティングミノー」です。
手前専用・特攻隊長【フローティングミノー】
フローティングミノーはヒラメルアーの中で、一番ベイトに近いルアーだと思っています。 シルエット、フラッシング、泳ぎ。 実際、ナブラの中に同時に色んなルアーを投げ込むと、ミノーだけ釣り勝つ場面が多いです。それ以外の釣りでも、ミノーにはやはりベイトに近しい何かがあるように感じます。

しかし、欠点としてフローティング故飛距離が出ない&基本的にベイトを意識しているやる気MAXの個体しか喰ってこないという点が挙げられます。
でも、いいんです!
そもそもミノーに喰ってくるようなやる気MAXの個体がいるのは、ベイトを追い詰めるブレイクが絡む流れの筋がほとんど。
手前にやる気のある魚がいるか素早く確認するには、フローティングミノーは群を抜いて優秀なルアーです。一言で表すと「手前専用・特攻隊長」でしょうか。

これで反応が出れば「今入っているサーフは、ベイトを意識しているやる気MAXの個体が手前まで入っており、かなり条件が良い」ことが伺えます。そうなれば、同じようなポイントをミノーでランガンするのが適切でしょう。 しかし、こんなパッと答えが出る日ばかりではありません。 ミノーを投げても何も反応が無い時もあります。
では、ミノーを投げても反応が無い時はどうすればいいでしょうか。
そんな時は次に紹介するルアーを使ってみてください。
究極の喰わせ&リアクション誘発装置
【フィネスワーム】
軽めのジグヘッドにピンテールワームを付けた「フィネスワーム」と呼ばれるルアー。 軽さから来るナチュラルな浮遊感はサーフルアーの中だと最強クラスの喰わせ能力を持ち、同時に「ピピッ」と竿を弾いた時の、スピードの緩急もトップクラス(リアクション的要素も強い)。

つまり、フローティングミノーに反応するほどの元気はないけどフィーディングスポットにはしっかり入っている魚を“喰わせの釣り”で反応させられるルアーでもありながら、ただ巻きで反応してこないようなニュートラルな魚を“リアクション”でも反応させられる。
そんなルアーでございます。
欠点としては、飛ばない事。 でも、いいんです。
ミノーからフィネスワームに変えた理由は「ミノーを追うほど活性は高くないけど、ちゃんと手前のフィーディングスポットに魚が入っているかどうか」の状況判断がしたくて変えたので、これで反応があれば「魚自体はしっかり手前のフィーディングスポットに入っており、餌が入ってくるタイミングを待っている状態」と判断できます。 体感ですが、この釣りで1枚釣れれば連発することが多いです。

しかし、ミノーを投げて、フィネスワームを投げても、
「何も反応が無い!」
こんな時は「そもそも今、手前のフィーディングスポットには簡単に釣れる魚はいない」と判断し、場所を変えるか作戦を変更する必要があります。
魚が回遊してくるのを待つという選択肢もありますが、待つよりも簡単に喰う魚を探す方が早いのでこの選択肢は除外。
また、鉄板やヘビーシンキングミノーなどまだまだ打てる手数も多数ありますが、良いコンディションの魚が居ればもう喰っているので、それ以上の追及をするよりも“いい魚を探す”方にベクトルを向けた方が効率的だと感じております。
では、どのような作戦を取るのが正解でしょうか。
それはズバリ「手前以外の条件の良いポイントを探る」が答えになります。もっと詳しく話すと「沖にある流れや地形の変化」です。
手前に良いコンディションの魚がいないとなると…
「手前までベイトは差していないけど沖にはベイトがいるかもしれない」 「手前の水は死んでいるけど、沖の水は生きているかもしれない」 「手前よりも沖の方が、流れがあるかもしれない」
など、まだまだ深堀できる可能性は多々ありますので、これらを掘り下げていきます。
この場合、どのようなルアーを使うのが最適でしょうか。
先ほど、喰わせのフローティングミノーと、喰わせ&リアクションのフィネスワームをご紹介しました。この2つは状況を判断するにはかなり優秀なルアーですが、当然ながら沖までは届くはずもなく、、、
沖は沖で別のルアーを使いますが、考え方は同じです。
シンプルに、“喰わせ”と“リアクション”に分けてルアーをセレクトします。
ベイトを意識している高活性の個体が居れば間違いなく喰わせの釣りが有効なので、まず使うのは沖までぶっ飛ぶ喰わせルアー「シンキングペンシル」から。
ぶっ飛び喰わせ&リアクション誘発装置
【シンキングペンシル】
巻きで使えばふらふらと弱弱しいベイトを演出でき、竿を「パパッ」と跳ね上げればスピードの緩急でリアクション的要素もあるこのルアー。

喰わせ&リアクションの釣りを一度にできるルアーで 使いどころとしては、沖にある流れや地形変化などのピンスポットを狙いたいときに使います。 流れに流してドリフトさせるもよし、波のタイミングに合わせて波に揉まれるベイトを演出するもよし、フォールで食わせるもよしな超便利ルアーです。
タダ巻きやドリフト中に反応が出れば沖の地形変化にそれなりにやる気のある魚がいる事が分かりますし、フォールや跳ね上げ直後にバイトが出た場合はリアクション的に喰ってきているので、釣りの展開をもっとスローorリアクション気味に寄せる必要があります。
これで反応が得られたなら、似たような沖の地形変化をシンペンで攻めるのが堅いでしょう。

しかし、ここまでやっても反応が無い場合
「手前にも沖にも、食い気のあるコンディションの良い個体はいない。」 「スピードの緩急のリアクションで反応してくる個体もいない。」
これらの情報が得られます。
ほぼ敗北のように見えますが、まだチャンスはあります。
それが「波動」でのアプローチです。
ブラックバス釣りで、水面に浮いているバスがいるとします。 どんなナチュラルなルアーを通しても、ジャークベイトや水面パニックアクションなどのスピーディーなリアクションの釣りをしても喰わない個体がいるとしましょう。
「こいつは天才か」と思いますが、
そんな個体に対して効果的な答えが意外にも「チャターベイト」だったりします。
「ブルブルブルブル」と超強い波動のルアーで、一見賢い浮きバスに使うようなルアーではなさそうですが、波動にスイッチを入れる力があるのか、目の色を変えてロケットのようにアタックしてくることがあります。
シーバスでの鉄板バイブレーションも同じ原理だと思っています。では、ヒラメではどんなルアーが有効でしょうか。
その答えがこれ↓
ぶっ飛び&強波動で強制スイッチON
【飛び過ぎダニエル】
ヒラメ釣りの定番中の定番ルアー「飛び過ぎダニエル」です。
飛距離はお察しの通り、ぶっ飛びます。
また、アクションもかなりの強波動で 初めて使ったときは「このルアーとは仲良くなれないな、、、」と思ったほどです。

しかし、チャターベイトや鉄板などの“波動食い”を考えると「ヒラメに対しても同様の効果があるのでは?」と考えるようになり、実際に検証してみると本当にその通り。
何を通しても喰わない状況でも、喰わせられる強さがあります。騙されたと思って、ぜひ一度試してみてください!

まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したのは、なんとなくのルアーセレクトではなく、良い魚を釣るべく仮説を立て、状況を判断し、正解に近づくための手段として、僕の釣りの軸になっている考え方です。
ちなみに、これが常に最善の答えになるかと言うと、そうでもないです(笑)。
常磐サーフではこの考えを使いますが、静岡サーフでは全く違う釣りの組立て方をします(笑)。
また、状況次第では1g台のジグヘッドを使うミドストが爆発したり、中層ワインドが効いたりと、突き詰めると4つのルアーじゃ全然足りなくなります(笑)。
ただ、今回紹介させていただいた考え方は、ヒラメという魚の習性上かなり理に適った組立て方だと感じていますので、考え方の1つとして参考にしていただければと思います! 皆様の良い1匹に繋がれば嬉しいです!





















































