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今江克隆のルアーニュースクラブR「ベイトフィネス用リールの最新動向」 第1262回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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ZENON CORE

だが、不遇の名作となってしまった「ZENON・LTX」だったが、つい先月、その後継機種となる「ZENON CORE」が登場した。

このCOREはLTXの「コア(核心)」の部分を受け継ぐ後継機種との位置付けながら、コストダウンが図られより汎用性を重視したモデルとなっていた。

BF機種としてはギア比設定に謎な部分があるが、フレーム構造はLTXと同等で、さらにうれしいことにオプションで32mmのローター可動式マグネシウム製BFスプールが別売されている。

マットブラックのシャロースプールがマグネシウム製遠心力可動式ローター搭載のオプションBFスプール。ギア比1:7のBFモデル以外にも1:8の汎用モデルにも搭載可能だ。

「ZENON LTX」、「ゼノンコア」ともにオプションマグネシウムスプールには驚きの遠心力可動式ローターのマグブレーキシステムが搭載されている。31mmは来季流行確定の、特定のある使い方では驚異的に使いやすい。

31mmから「LX992RS」と同じ32mmにかわったことで、超BF特化型極小スプールではなく超BFから汎用性までを視野に入れたものといえるだろう。

これはREVIVEの武本氏もより超BFチューニングにはベストなスプール径だといっている。

32mmをREVIVEの小径リング技術でさらに29~31mmに小径化することは可能だが、31mmを32mmに口径アップさせることは不可能だ。

また超小径に属する31mm以下はどうしても8~12lbフロロなどでの糸グセは不可避であり、32mmならシャッドなどの巻物も糸巻き量的にもカバーできるからだ。

実はREVIVE武本氏にいわせればこの「ZENON CORE」のほうがLTXよりチューニング余地が広く、チューナー魂をくすぐられる興味津々なモデルだという。

ZENON LTXの核心部分(CORE)を受け継ぎ、汎用性とコストパフォーマンスをアップさせた「ZENON CORE」。ABU公認チューナーであるREVIVE武本に腕が鳴ると興奮させたリールだ。

すでに「LX992RS REVIVE」を超える後継チューニング機種として「ZENON CORE 993RS」計画が進んでおり、現時点の簡易チューンのレベルでも「LX992RS」に条件によっては肉薄するものに仕上がっておりREVIVEが今後このリールをどのよう仕上げて世に出してくるか非常に楽しみである。

REVIVE契約プロにはABU好きの福島健プロもいるため、今後の「ZENON CORE」のRS化計画は来季非常に楽しみな存在である。

TOP50最終戦霞ヶ浦全域のプリプラでノーマルの「ゼノンコア」を試してみたが、遠心移動式ローターマグならではのスキッピングが神レベルに簡単で驚かされた。ノーマルでも過去のABUとは一線を画している。

左が「ゼノンコア」のマグネシウムスプール。右が「ゼノンLTX」。霞ヶ浦でも錆びず(なんとソルト対応らしい)、PEをゴリ巻きしても割れない強度は驚きだった。

ゼネレウス

そして、2025年12月~26年春にかけて、グラビアスからもTOP50のG-nius若手プロ達が現在テストを繰り返している32mm径の新型BFモデル「ゼネレウス」がいよいよデビューしそうだ。

こちらはMCスクエアードがスプールチューニングを手掛けており、現在REVIVEが手掛けている軽~中量級バーサタイフィネス限定モデル・ブラックレイブン改め「ナイトレイブン」とのグラビアスチューニングくらべもとても楽しみである。

G-niusの若手プロたちとMCスクエアードで開発が進む本格派BF専用機「ゼネレウス」。どのぐらいのスペックで登場するのか非常に興味深い。

コードネーム・ブラックレイブンで開発が最終段階に迫ったREVIVEフルチューンモデルのグラビアス。現代のトーナメントでもっとも使う機会が多い軽量~中量のバーサタイルフィネスをフルカバーする機種だ。

デフォルトで完璧に優れたハイテクリールは文句なしに素晴らしいが、自分の好みに仕上げられるチューンドリールもまた唯一無二の存在感と愛着がわくもので、一度沼るとなかなか抜け出せないバスフィッシングの一つの楽しみ方でもあるのだ。

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